絶対に観てほしいBL実写映画を厳選してご紹介──心に残る珠玉の名作5選|今話題の『赤と白とロイヤルブルー』をはじめ、『チェリまほ』他人気作品をまとめました!
男性同士の恋愛模様を描くBL(ボーイズラブ)作品。漫画や小説を原作とした実写化作品にも注目が集まり、多くの視聴者を魅了しています。
日本でも『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『美しい彼』などをはじめとしたドラマが大ヒットするなかで、映画化も大きな話題に。
実写化作品の人気はとどまるところを知らず、今や世界中で熱狂的なファンを獲得する数々の名作が誕生しています。本記事ではBL実写映画に着目し、心に残る珠玉の名作5選をご紹介。様々な時代背景で描かれる美しき愛の物語をたっぷりご堪能ください。
目次
- 『君の名前で僕を呼んで』
- 『モーリス』
- 『赤と白とロイヤルブルー』
- 『劇場版 美しい彼~eternal~』
- 『チェリまほ THE MOVIE 〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』
- おわりに
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『君の名前で僕を呼んで』
作品紹介
原題は『Call Me By Your Name』。物語の舞台は1983年夏、北イタリアの避暑地。そこで出会った17歳と24歳の青年の生涯忘れられない恋が描かれます。原作はアンドレ・アシマン先生が綴る同名小説。
17歳のエリオは、アメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァーと出会います。夏の間、オリヴァーとエリオたち家族が一緒に暮らすなかで、自然と惹かれ合い反発しながらも距離を縮めていくエリオとオリヴァー。激しく恋に落ちる二人に、やがて夏の終わりが近づいていきます。
目を奪われる美しきティモシー・シャラメさんが演じるエリオ&輝かしく魅惑的なアーミー・ハマーさんが演じるオリヴァー。美しい映像のなかで二人の複雑な感情、熱い想い、痛み、喜びが繊細に映し出されています。
本日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズでの上映が始まりました!明日5/5〜は新宿武蔵野館でも上映が始まります。
— 映画『君の名前で僕を呼んで』公式 (@cmbyn_movie_jp) May 4, 2018
また、Bunkamuraル・シネマでの吹替版の上映は5/6(日)までとなっておりますので、お早めに🏃💨 pic.twitter.com/0QRoHHrCTy
おすすめポイント
毎年のように、夏になると両親と共に北イタリアのヴィラで過ごすエリオ。彼の父はギリシア=ローマの美術史学を専門としている大学教授で、母は翻訳家。高い教養に囲まれるエリオは、この地でクラシック音楽の編曲や楽器の演奏、読書、そして友人と遊んだり泳いだりして過ごしています。
㊗️ 誕生日おめでとうございます🎉
— 映画『君の名前で僕を呼んで』公式 (@cmbyn_movie_jp) December 27, 2022
本日12月27日(火)は映画『#君の名前で僕を呼んで』主演を務めたエリオ役 #ティモシー・シャラメ のお誕生日🎂
本作の日本公開5周年記念イベントは2023/1/27(金)~1/29(日) 恵比寿ザ・ガーデンホールにて開催!
詳しくはこちら👇https://t.co/WstzEBt9P3 pic.twitter.com/UowW284P1c
大学教授であるエリオの父の助手として迎え入れられたオリヴァーと出会い、彼の口癖や振る舞い、全てが気になって仕方がない様子のエリオ。視線の先にはいつもオリヴァーがいました。
🎊第9回 ドリアン賞 5部門受賞🎊
— 映画『君の名前で僕を呼んで』公式 (@cmbyn_movie_jp) February 1, 2018
「#君の名前で僕を呼んで」
作品賞、主演男優賞(ティモシー・シャラメ)、助演男優賞(マイケル・スタールバーグ)、LGBTQ作品賞、ライジングスター賞(ティモシー・シャラメ)
受賞です!おめでとうございます👏#CMBYN pic.twitter.com/n0mvIsjE0o
同じ想いでいることを知ってもオリヴァーは自制しようと、そのままでいようと葛藤。それぞれ抱えている抑えきれない気持ちが細やかに描写されています。初めて結ばれたエリオとオリヴァーが交わした言葉にも想いが凝縮されていて、二人だけの境地に達した切なくも美しい愛に満ちたシーンに。
そして本作を語るのに欠かせないのが音楽の存在。エリオが奏でるギターやピアノの音色は作品の大事な一部となっているのですが、クラシック音楽をはじめとした数々の名曲が、映画をよりロマンティックに。ルカ・グァダニーノ監督が「映画のナレーション」でもあると語るスフィアン・スティーヴンスが手掛ける歌も視聴者の心を捉えて離しません。
また、本日は映画ファーストデイ🍿
— 映画『君の名前で僕を呼んで』公式 (@cmbyn_movie_jp) July 1, 2018
映画がお得に観れるチャンスです☺️7月に入り、ますます『君の名前で僕を呼んで』が観たくなってくる季節となりました🕶この夏は、是非『君の名前で僕を呼んで』を観に映画館へ! pic.twitter.com/8h1l9fFTW5
映画は原作小説に忠実ではあるものの大胆な変更部分もあり、小説では映画のその先まで描かれています。とはいえ、映画のエンディングとして綺麗に完結していて、観終わったあとの余韻はすごいですし、筆者はしばらくこの世界から抜け出せずにいました。エリオの家族も魅力的であらゆる名シーンが詰まった作品ですが、ラストシーンもまた忘れられないものとなりそうです。
ヨーロッパ映画賞🎊ピープルズ・チョイス賞(観客賞)にノミネート!!!#君の名前で僕を呼んで pic.twitter.com/nwNuTxjHQO
— 映画『君の名前で僕を呼んで』公式 (@cmbyn_movie_jp) November 12, 2018
実は原作者のアンドレ・アシマン先生も本編に登場していますので、お見逃しなく!
【原作小説発売中!②】
— 映画『君の名前で僕を呼んで』公式 (@cmbyn_movie_jp) April 30, 2018
「若い2人の恋がずっと鳴り響いて、エリオの最後のシーンとスフィアンの曲が、映画館を出た後もずっと私の頭から離れなかった」と原作とは異なる映画の終わり方に、感銘を受けた語る原作者アンドレ・アシマン。実は本編にも出演しているので是非チェックしてみてください! pic.twitter.com/9xQxJehdo6
キャスト
エリオ:ティモシー・シャラメ
オリヴァー:アーミー・ハマー
パールマン教授:マイケル・スタールバーグ
アネラ:アミラ・カサール
マルシア:エステール・ガレル
キアラ:ヴィクトワール・デュボワ
マファルダ:ヴァンダ・カプリオーロ
日本語吹替キャスト
エリオ:入野自由
オリヴァー:津田健次郎
パールマン教授:星野充昭
アネラ:沢海陽子
マルシア:下山田綾華
キアラ:櫻庭有紗
マファルダ:伊沢磨紀
スタッフ
原作:アンドレ・アシマン『CALL ME BY YOUR NAME』
監督・プロデューサー:ルカ・グァダニーノ
脚色・プロデューサー:ジェームズ・アイヴォリー
プロデューサー:ピーター・スピアーズ、ハワード・ローゼンマン
撮影監督:サヨムブー・ムックディブローム
編集:ウォルター・ファサーノ
プロダクション・デザイン:サミュエル・デオール
衣装デザイン:ジュリア・ビエルサンティ
挿入歌:スフィアン・スティーヴンス
美術監督:ロベルタ フェデリコ
セットデコレーター:ヴィオランテ・ヴィスコンティ
2018年4月27日公開
上映時間:132分
製作:2017年(伊=仏=ブラジル=米)
配給:ファントム・フィルム
(C)Frenesy, La Cinefacture
映画『君の名前で僕を呼んで』公式サイト
映画『君の名前で僕を呼んで』公式X
原作
『君の名前で僕を呼んで』(原題:『Call Me By Your Name』)
著者:アンドレ・アシマン
訳者:高岡 香
出版:オークラ出版
続編小説『Find Me』
著者:アンドレ・アシマン
訳者:市ノ瀬美麗
出版:オークラ出版
『モーリス』
作品紹介
原題は『Maurice』、原作は文豪 E・M・フォースターが1914年に執筆した同名小説。出版されたのは1971年のことでした。
時代に翻弄される二人の青年の愛と苦悩を描く名作は、『君の名前で僕を呼んで』の脚色も担当しているジェームズ・アイヴォリー監督・脚色で映像化されて1987年に公開。ケンブリッジ大学に在学中の主人公・モーリス役をジェームズ・ウィルビーさん、上流階級の美しき青年・クライヴ役をヒュー・グラントさんが演じています。
日本では1988年に劇場初公開。2018年4月より製作30周年を記念した4Kデジタル修復版『モーリス 4K』として、1988年公開時には実現しなかった無修正版でリバイバル公開されました。
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— モーリス 4K (@maurice4k) June 4, 2018
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物語の舞台は20世紀初頭イギリス、ケンブリッジ。ある日、キングス・カレッジ寮生のモーリスは知の殿堂トリニティ・カレッジを訪問。そこでクライヴと運命的に出会い、二人は音楽を通じてすぐさま意気投合します。
同性愛を肯定していたクライヴは、モーリスに愛を告白。二人はプラトニックな恋愛関係を紡いでいきます。しかし、大学を卒業してそれぞれの道を歩むなか、ある大きな事件が起きるのです。
【映画祭上映決定】『モーリス 4K』が、10/28~「KAWASAKI しんゆり映画祭 2018」で上映決定❗️🙌
— モーリス 4K (@maurice4k) September 25, 2018
🍁上映スケジュールはこちら👇https://t.co/gyNfongSI1
『モーリス 4K』は、①10/30(火)18:30~ ②11/2(金)10:00~ の2回上映となります。
ご来場お待ちしております😊 pic.twitter.com/MVVBy6fNQr
おすすめポイント
20世紀初頭のイギリスを舞台に二人の青年が織りなす愛を描く本作。厳しい時代背景のなかでモーリスとクライヴは出会い、共に苦悩することになります。
告白されたモーリスは最初こそ反発していたものの、しだいにクライヴにのめり込むように。けれど好きな人に触れたいモーリスに対し、クライヴは「汚れる」と言って一線を超えることを拒み、二人はプラトニックな恋愛関係を保っていました。
【絶賛コメント到着】叶恭子さん(セレブリティライフスタイルプロデューサー)よりコメントをいただきました!
— モーリス 4K (@maurice4k) March 6, 2018
単に同性愛を描いた初期の名作というだけでなく、
時を超えてなおエモーションをもたらす、
あまりにも素晴らしいアート。
全文はこちらをご覧ください👇https://t.co/46Esm9QM5n pic.twitter.com/7fy3mXRlyc
学生生活を終えた二人は、それぞれ別の道を歩みながらも親密に交流を続けていましたが、衝撃的な事件を経て、クライヴはギリシャで出会った女性との結婚を決意。傷ついたモーリスは苦悩の日々を過ごし、やがてダーラム家の猟場番の若者アレック(ルパート・グレイブスさん)と親密になっていきます。
チャイコフスキー作曲の交響曲第6番「悲愴」が印象深く、映像美に加えて音楽が美しくもあり悲しくもある本作。モーリスとクライヴ、両者の気持ちの変化が繊細に描かれ、惹かれ合いながらも悩んで苦しんで選択していきます。
【絶賛コメント到着】大串祥子さん(写真家)よりコメントをいただきました!
— モーリス 4K (@maurice4k) March 20, 2018
『アナザー・カントリー』と『モーリス』がなかったら、我は「美少年論」を撮ることはなかったでしょう。
英国紳士の美と謎、階級とモラルを超える真の愛だけが、永遠に乙女の心を震わせるのです。#モーリス4k pic.twitter.com/oQEYn9PP93
「君が好きだ」と最初に告白したのはクライヴでしたが、地位や名誉、家庭……全てを捨てるわけにはいかない彼は、あの頃の恋を心に閉まっておこうとします。それでも、クライヴの心の揺らぎがわずかに見える場面も。情熱的に愛に生きるモーリスと、己の進む道を見極めて生きるクライヴ。ラストシーンが語りかける意味にもきっと考えさせられるでしょう。
キャスト
モーリス:ジェームズ・ウィルビー
クライヴ:ヒュー・グラント
アレック:ルパート・グレイヴス
バリー医師:デンホルム・エリオット
精神科医ジョーンズ:ベン・キングズレー
スタッフ
監督:ジェームズ・アイヴォリー
製作: イスマイル・マーチャント
原作: E・M・フォースター 「モーリス」
脚色: ジェームズ・アイヴォリー、キット・ヘスケス=ハーヴェイ
音楽 : リチャード・ロビンズ
撮影:ピエール・ロム
衣装: ジョン・ブライト、ジェニー・ビーヴァン
日本初公開:1988年1月30日
上映時間:141分
1987年製作(イギリス)
配給:KADOKAWA
映画『モーリス 4K』公式サイト
映画『モーリス 4K』公式X
『赤と白とロイヤルブルー』
作品紹介
2023年8月11日よりAmazon Prime Videoにて独占配信がスタートしたロマンティック・コメディ映画『赤と白とロイヤルブルー』。原題は『Red, White & Royal Blue』。ケイシー・マクイストン先生が綴る同名小説を原作とし、米国大統領の息子と英国の王子が織りなすロマンスを描く話題作です。
米国大統領の息子のアレックス・クレアモント=ディアス役をテイラー・ザハール・ペレスさん、英国のヘンリー王子役をニコラス・ガリツィンさんが演じています。
英国フィリップ王子とマーサ妃のロイヤル・ウエディングに招待されたアレックス。晩餐会でフィリップの弟・ヘンリー王子と口論になり、巨大ウエディングケーキが倒れ込む大惨事を巻き起こします。
その様子が大きく報道され、ホワイトハウスと王室はアレックスとヘンリーの仲の良さを世界に向けてアピールすることに。長年確執のあった二人の険悪モードは解消し、メッセージや電話のやりとりをするようになり親交を深めていきます。
おすすめポイント
アメリカ初の女性大統領エレンの息子で、大統領再選を狙う母親の選挙キャンペーンの手伝いを積極的にしているアレックス。政治家を志して熱心に勉強する努力家です。
一方、端正な容姿と高貴な佇まいが素敵な英国ヘンリー王子。国民から「愛すべき王子」として親しまれるも、ゲイであることを隠して人知れず苦悩しています。
数年前に出会って以来、確執のあったアレックスとヘンリー。誤解がとけたあと、強く惹かれ合う二人は気持ちが抑えられなくなり、秘密の恋仲に。口では喧嘩していても、お互いに何年も前から執着していたのだと思うとまた愛おしいです。
大統領選を控え、政治と王室それぞれの場所で生きるアレックスとヘンリーのロマンスを描く本作。セクシュアリティをしっかりと見つめる作品で、アレックスの家族と王室の受け止め方の違いも印象深いものとなっています。
アメリカとイギリスの超遠距離恋愛なので、メッセージや電話シーンの見事な描写や、逢瀬を重ねて激しく求め合う二人の姿は悶絶必至。ストーリーがテンポよく展開し、コミカルとシリアスのバランスが絶妙、さらに萌え要素もたっぷりです。希望に満ちた明るいエンディングにもぜひご期待ください。
キャスト
アレックス・クレアモント=ディアス:テイラー・ザハール・ペレス
ヘンリー王子:ニコラス・ガリツィン
エレン・クレアモント:ユマ・サーマン
ノーラ・ホラーラン:レイチェル・ヒルソン
ザハラ・バンクストン:サラ・シャヒ
ビアトリス王女:エリー・バンバー
日本語吹替キャスト
アレックス:小林親弘
ヘンリー王子:益山武明
エレン:唐沢潤
ノーラ:大平あひる
ザハラ:斎藤恵理
ビアトリス王女:飯沼南実
スタッフ
原作:ケイシー・マクイストン
脚本・監督:マシュー・ロペス
脚本:テッド・マラワー
プロデューサー:グレッグ・バーランティ、サラ・シェクター
製作総指揮:マイケル・ライリー・マグラス、マイケル・S・コンスタブル、マシュー・ロペス、ケイシー・マクイストン
配信日:2023年8月11日
上映時間:2時間1分
製作・配給:Amazonプライム
製作国:アメリカ
(c)Amazon Content Services LLC
原作
『赤と白とロイヤルブルー』(原題:『Red, White & Royal Blue』)
著者:ケイシー・マクイストン
訳者:林啓恵
出版:二見書房(邦訳版)