夏アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』四乃森蒼紫役・内田雄馬さんメールインタビュー【連載第13回】|人情を捨てきっていなかったというのが彼の魅力だと思います
全世界シリーズ累計発行部数7,200万部超の大人気コミック『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(著・和月伸宏/ジャンプ・コミックス ※「北海道編」はジャンプスクエアにて連載中)の新作TVアニメが、7月6日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送スタート!
連載開始から約30年を経ての新作TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す──。
アニメイトタイムズでは、それぞれの信念を抱え新しい時代を生きる魅力的なキャラクターを演じる出演キャスト陣らにメールインタビューを実施! 第13回は、四乃森蒼紫役・内田雄馬さんに、本作の見どころや自身の演じるキャラクターへの印象などをお伺いしました。
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クールに見えるけど思いやりがすごくあるんだろうな
──原作漫画や脚本を読まれた際の感想を教えてください。
四乃森蒼紫役・内田雄馬さん(以下、内田):今回台本を読んで、かなりテンポを重視している作りだと思いました。1話の中でしっかり描きたいところを丁寧にのせているなという印象を受けました。
各キャラクター、本当に印象の強いキャラクターが多いのですが、そういったキャラクター性も、しっかりお届けできるような脚本になっているのではないかと思いました。
──内田さんから見た四乃森蒼紫の印象や魅力を教えてください。また、共感できるところやご自身との相違点などありますか?
内田:蒼紫の印象はとても静かな人で、表情が読めないことがあるんですけれど、この厳しい時代の中を生きるうえで、置いてきてしまったもの、どこかで切り捨てないと生きれないものが沢山あって。それでもなお、御庭番衆のみんなへの気持ちや人情を捨てていなかったというのが彼の魅力だと思います。
自分とは違う部分がたくさんありますね。まずこんなに静かじゃない(笑)。他には、蒼紫はどこか自分というよりかは何かのために動いている部分があって、そいうった部分はいいなと思います。クールに見えるけれど思いやりがすごくあるんだろうなって。憧れますね。
──演じる際に意識されたことや印象的なディレクションなどありましたか?
内田:元々蒼紫の印象は重たい声で深みのあるイメージだったので、それをあえて呼吸ではなく、出し方から変えてやってみようとチャレンジングな声の出し方をしました。蒼紫としては、これがハマったのかなと思います。
自分としては深いところでいろいろな表情を作っていこうと思っていましたが、表情をできるだけ無くしてほしいというディレクションをいただきました。声を出すのもチャレンジですが、さらに表情も出さないというのはかなり難しいアプローチでしたね。
──御庭番衆の御頭として緋村剣心と対峙しますが、四乃森蒼紫を演じる内田さんから見た緋村剣心は、どのような印象でしょうか。魅力を感じる点などあれば教えてください。
内田:剣心は心の中にエネルギーがめちゃめちゃある人で、それを普段コントロールしているのかなと思います。抜けのある可愛い部分もある人ですが、多分どこかに理性的な判断がある人で、そういう人が怒りというものに自分の気持ちを振った時の有無を言わせない凄みというのを感じます。