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BL実写映画『その恋、自販機で買えますか?(こいじは)』主題歌担当・ヒグチアイインタビュー

BL実写映画『その恋、自販機で買えますか?』主題歌担当・ヒグチアイさんインタビュー|年間500冊のBLを読む愛好家だからこそ「絶対に私が書いたらいい曲書けるから、絶対にやらせてくれ!」と懇願!?

ほんの少し0.5度くらい体温が上がる楽しみがある映画

ーーヒグチさんが最近読んだおすすめのBL漫画があれば聞いてみたいなと思ったのですが!

ヒグチ:はい、それに関してはスクショしてきました!

一同:おお〜!

ヒグチ:最近だと『シュガードラッグ』(頼長先生著)。

ーーうんうん。あ、あちらで聞いているスタッフさんたちも頷いていらっしゃる!

ヒグチ:ちょっと後で、皆のおすすめ作品3つくらい教えてもらってもいいですか?(笑)

一同:ハハハ(笑)。

ヒグチ:あとリアルなやつで言うと『トワイライト・アンダーグラウンド』(秋平しろ先生著)です。すごく好きでしたね。これはもうかなりリアリティがあって、ライブハウスの話ですごくいい作品だなぁと。

あとは、一番最初に皆におすすめするのは『海辺のエトランゼ』(紀伊カンナ先生著)。まず最初にそこからどうですか? って言う話をしますね。

ーー映画にもなりましたしね。

ヒグチ:なりましたね〜! 観に行きました!

あと、ここ最近で、ドラマ化したほうがいいんじゃないかな? って思うのは『副音声はうるさい十分に』(英子先生著)です。

ーーあれはすごいですよね!

ヒグチ:ね、すごいですよね! あれ本当にちょっとコメディっぽくなると思います。本人たちはそれを喋ってないんだけど心で思っていることが(副音声として)それぞれ出てきて。それがめちゃくちゃ文字数が多くて(笑)。ぜひ映像化してほしい。

ーー分かりました。読んでみます!

ヒグチ:やばい止まらない!(笑) おすすめがありすぎて……。え、まだ言ってもいいですか……?

ーーいいですよいいですよ!

ヒグチ:それじゃあ……!『犬も歩けば恋がはじまる』(博士先生著)。博士先生が大好きです。可愛すぎる。これ最高ですよね。本当に全部読んで欲しい。絵が本当にお上手です。

あと、作者さんで言えば、博士先生も大好きなんですけど、スカーレット・ベリ子先生も大好きです。ちょっと肌露出が多いんですけど、その描き方も最高なんですよね。

おすすめが結構あるなぁ。逆に皆さんのおすすめを聞きたい。

ーー『PUNKS△TRIANGLE』(沖田有帆先生著)がおすすめです。服飾学校に通う子が受けなんですけど、アイっていうモデルの子と……。

ヒグチ:あ、知ってる! 読みました。最高でした。ここ最近ですよね、電子書籍が出たの。続きが気になる〜。

これはBL友達からおすすめされて、書籍では発売されているんだけど使っている電子サイトでは発売がされてなくて、発売を待ち続けてました。最高でした。

ーー沖田先生の作品は全部最高です。前作のVTuberの受けの子のお話もすごく良くて。

ヒグチ:あの作品も最高だった〜! なんかちょっとファンタジー強めなんですけど「うわぁぁぁ!」って言いながら読める感じ!

ああいう作品って、赤面して読んだ後に、もう一回すごくスンっとした顔で全部読むんです(笑)。あれなんなんでしょうね?

ーー分かります。ストーリーの全てを知っているが故に2回目は神視点で読んでいるんですよね。

ヒグチ:そうそうそう(笑)。かなり達観したところから読んでいて、「そうなんだ」って納得しながら読んでいる感じです。身に刻んでいる感じ(笑)。

ーーBLっていろんな視点から作品を楽しめると思いますが、ヒグチさんはどんな視点で読んでいるんですか?

ヒグチ:なぜBLが好きになったかというと、私は少女漫画が読めなかったからなんです。少女漫画を読んでいると苦しくなっちゃって、「こんなことは起こらなかったし、こんな経験もしてないし」って思っちゃって。

だけどBLって女の人は登場するけど、女の人とは何も起こらないじゃないですか。だから自分が別に何も起こっていなくても、「BLっていうものがこの世にあったから自分には何もなかったんだ」って思える安心感があるんです。

自分が何かしなければいけないというステージに上げられたくないっていうのがすごくあって、そういう意味ではずっと安心して読めるものだと思っていますね。

ーー心の安定剤みたいなものですね。

ヒグチ:かなり。疲れたらBL漫画をめちゃくちゃ買って、それでその日に読むっていうのが超安定しますね。

BLはどんな状態で楽しんでも良いと思いますけど、私は全部に意味があるって感じたい人間なので、そういうことを考えながら「なんで好きなんだろう?」「どういうところがいいんだろう?」って良く考えながら読んでます。

ーーなるほど〜。たくさんBLのお話も伺えて良かったです! それでは改めて最後に、映画と主題歌の注目ポイントをお聞かせください。

ヒグチ:映画を観てから曲を聴いて欲しいですね。すごくドキドキやバクバクしたりする作品ではなくて、ほんの少し0.5度くらい体温が上がる楽しみがある映画です。それが反映されている曲になっていると思います。

曲を聴いた感覚が映画を見終わった感覚とイコールだと思うので、ぜひ曲を聴いてもらいたいです。手拍子の部分もあって、心の中で手拍子したくなるような、最後に観客自身も参加できるようになっています。曲も映画もみていただけたらと思います。

ーー素敵なインタビューありがとうございました!

[インタビュー/石橋悠 取材協力/笹本千尋 撮影/佐藤ポン]

作品情報

その恋、自販機で買えますか?

あらすじ

アラサー会社員の小岩井歩は、職場へ来る自販機補充員のお兄さん、山下諒真に密かな恋心を抱いていた。ある日、勇気を出して話しかけたら、まさかの急接近…!?連絡先を交換し、何度も会ううちに2人の距離はより一層近づいてーー。勘違いしそうになる、と真っ赤になりながら告げる小岩井に、「勘違いしていいですよ」と答える山下。大人同士なのに、まるで初恋のようにじれったい、胸キュン必須のピュアラブ・ストーリー!

キャスト

小岩井歩:松田凌
山下諒真:田鶴翔吾
柳ゆり菜

(C)『その恋、自販機で買えますか?』製作委員会 (C)吉井ハルアキ/メディアソフト

 

上映情報

■上映日程
10月1日(日) 12:00上映回/15:00上映回/18:00上映回
10月2日(月) 14:30上映回/18:00上映回※舞台挨拶つき
10月6日(金) 15:00上映回/19:00上映回
10月7日(土) 12:00上映回/15:00上映回/18:00上映回
10月8日(日) 12:00上映回/15:00上映回/18:00上映回
10月9日(月祝) 12:00上映回/15:00上映回/18:00上映回
10月14日(土) 12:00上映回/15:00上映回/18:00上映回
10月15日(日) 12:00上映回/15:00上映回/18:00上映回

■上映館
アニメイトシアター (アニメイト池袋本店B2F)

アニメイト通販にて一般上映チケット販売中!9月26日(火)まで!

 

楽曲情報

2023年8月9日(水)配信
ヒグチアイ
配信シングル「自販機の恋」
(映画「その恋、自販機で買えますか?」主題歌)

https://lnk.to/jihankinokoi

10/2-15 ヒグチアイが念願のBL漫画喫茶をプロデュース&トークイベントも開催!

かねてよりBL漫画好きを公言(年間500冊超読破)してきたヒグチアイが、自身厳選の漫画を設置したBL喫茶をプロデュース。

新曲『自販機の恋』が主題歌に起用された、10/1公開映画「その恋、自販機で買えますか?」の原作新刊発売も祝した自主企画です。

店内では、漫画以外にもヒグチの'推しメン'による接客(チェキ隠し撮りも可)や、限定のオリジナルシーシャ&スペシャルドリンクなどが用意され、会期の最終日にはBL論を語り尽くすトークイベントも。BLにちょっとだけ興味がある方・その世界に足を踏み入れようか迷っている方…一人でも存分に愉しめる特別な空間をお届けします。

ヒグチアイ厳選BLマンガ喫茶〝甘いのと甘くないのどっちがいい?♡〟

期間:2023/10/2(月)-15(日)
会場:Shisha&Cafe Celluloid / TRIANGLE (東京都杉並区高円寺南3-57-10 高円寺KSビル5F)
https://x.com/CELLULOIDshisha?s=20
※営業時間、料金システムは店舗情報に準じます
※未成年入店不可、身分証をお持ちください

♡10/7(土),8(日),9(祝月),14(土)の15:00-20:00はヒグチアイの推しメン2名による接客有
♡店内設置のチェキで隠し撮りOKです(別料金)
♡吸うBL❤️開発中!「その恋、自販機で買えますか?」にちなんだオリジナルシーシャ&スペシャルドリンク考案中

TALK EVENT 『ヒグチアイのBL論』
日時:2023/10/15(日)
会場:Shisha&Cafe Celluloid
第1部 ~独唱~ 15:00-16:00 ※歌いません
第2部 ~合唱~ 16:30-17:30 ※歌いません
料金:1,500円(1Drink付)
ご予約はこちら(先着):
第1部▶ https://coubic.com/celluloid/4364265
第2部▶ https://coubic.com/celluloid/2663423

1989年(平成元年)生まれ、福岡県出身。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者兼ナイスガイ。アニメイトタイムズで連載中の『BL塾』の書籍版をライターの阿部裕華さんと執筆など、ジャンルを問わずに活躍中。座右の銘は「明日死ぬか、100年後に死ぬか」。好きな言葉は「俺の意見より嫁の機嫌」。

この記事をかいた人

石橋悠
1989年福岡県生まれ。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者。

担当記事

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