「“お守り”のような楽曲に育ってほしい」──アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』EDテーマアーティスト・Reolさんインタビュー
現在フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送中のTVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。
本作のEDテーマ「切っ先」は登場人物たちの刹那的な生き様が表現されたような一曲。本楽曲を手掛けるのは、シンガーソングライターのReolさん。作品のために書き下ろされた本楽曲は、Reolさんご自身が作詞・作曲も務めています。
Reolさんはどのように『るろうに剣心』を捉え、楽曲制作を進めていったのか──。アニメイトタイムズではインタビューを実施。『るろうに剣心』にまつわるエピソードと共に「切っ先」の制作について話を伺いました。
「あ、このキャラクターだな」と一目惚れ
──まずはじめに、TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のEDテーマを担当すると決まった時の率直な心境からお聞かせください。
Reol:嬉しい反面、かなり驚きがありました。私が『るろうに剣心』のアニメを最初に見たのは、幼少期のさなかでした。
そのあとも『るろうに剣心』という原作をもとにたくさんのコンテンツが作られ続けてきて、今もなお『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』という形で新しいアニメ作品が作られようとしている。
そんな作品にまさか自分が携われる日が来るとは思ってもいませんでした。
──『るろうに剣心』に初めて触れたのは、90年代に放送されていたTVアニメだったんですね。
Reol:はい。物心つく頃には存在を知っていました。ただ、ちゃんと作品に触れたのは実写の劇場版だったかなと。私くらいの世代の人たちは実写映画で物語に触れた人が多かったのではないかと思います。
──原作をお読みになったことは?
Reol:EDテーマを任せていただくと決まってから、集英社文庫(コミック版)全巻セットを買ってしっかり読みました。原作のある作品のタイアップをさせていただく時には、まず作品のファンにならないことには始まらないし、曲も書けないと思っています。
— Reol れをる (@RRReol) June 19, 2023
なので、とにかく『るろうに剣心』が描かれたコンテンツから何かもらえないかと考え、原作をたくさん読んで、以前つくられたアニメ、実写映画なども見ました。
──Twitterでは「わたくし原作は高荷恵推し」と投稿されていました。
Reol:私は逆境にいるキャラクターが好きで、暗い過去を背負っているけれど、そんなつらい素振りを見せずに気丈に戦っているキャラクターに惹かれがちな傾向があるんですよ。
🔥⚔️THANK YOU⚔️🔥
— Reol れをる (@RRReol) June 20, 2023
(わたくし原作は高荷恵推し✋✋✋) https://t.co/RZoSLkXsgU
『るろうに剣心』で恵が登場して、いろいろなやり取りがあったところで「あ、このキャラクターだな」となってしまいました(笑)。
──恵のほかに惹かれてしまうキャラクターはいますか?
Reol:『るろうに剣心』のキャラクターは一人ひとり良さがあるから、一人に絞るのは難しいですよね……。
でも、剣心はやっぱりカッコいい。剣心も逆境キャラクターだと思っているんですよ、すごく重い過去を背負っていて、それが自身の人格に作用しているのだけれど、普段は感じさせない飄々としているところに憧れます。