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秋アニメ『帰還者の魔法は特別です』寺島拓篤×鈴代紗弓×藤原夏海インタビュー

秋アニメ『帰還者の魔法は特別です』寺島拓篤さん、鈴代紗弓さん、藤原夏海さんインタビュー|リベンジに燃えるデジールが、仲間たちとどんな関係性を築くのか? その過程で描かれる学園ドラマにも注目!

Wookjakga氏、Usonan氏による人気SMARTOON(タテ読み漫画)『帰還者の魔法は特別です』がアニメ化! 2023年10月より放送がスタートします。

本作の物語は、人類滅亡を経験した主人公が13年前に戻って、悲劇を繰り返さないために、知略を張り巡らせながら、かつて一緒に戦った仲間を鍛えていき、リベンジに挑む……というもの。先んじて公開されたPVでは、本作の壮大な世界観や、クオリティの高い映像が話題を集めました。

今回、アニメ放送開始を記念し、主人公のデジール・アルマン役を演じる寺島拓篤さん、デジールと共闘するロマンティカ・エル役の鈴代紗弓さんと、プラム・シュナイザー役の藤原夏海さんによる座談会が実現! キャラクターや物語の魅力、お互いの演技についてなど、たっぷりと語ってもらいました。

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帰還者の魔法は特別です
絶えず世界を侵食する異次元空間「影の世界」。その中でも最悪の災害と呼ばれる「影の迷宮」に人類は直面した。「デジール・アルマン」は仲間と共に「影の迷宮」最後のボス、破滅竜ボロミア・ナポールと対峙するも、世界は滅亡を迎えてしまう。全てが終わったと思った瞬間、デジールの目の前に広がる光景は...13年前の世界だった。自身の出身校でもある、帝国最高の魔法学園「へブリオン学園」の入学式まで戻ってきたデジール。きたる滅亡の未来を変えるべく、仲間たちを再び集めて世界を救うために立ち上がる!作品名帰還者の魔法は特別です放送形態TVアニメスケジュール2023年10月7日(土)〜2023年12月23日(土)TOKYOMXほか話数全12話キャストデジール・アルマン:寺島拓篤ロマンティカ・エル:鈴代紗弓プラム・シュナイザー:藤原夏海アゼスト・キングスクラウン:瀬戸麻沙美スタッフ原作:Usonan Wookjakga(D&CWEBTOONBiz.発行)監督:川口太詩シリーズ構成・脚本:鴻野貴光キャラクターデザイン:加藤裕美美術監督:岩瀬栄治美術補佐:蒲昌浩美術デザイン:金平和茂 平澤晃弘 奥村泰浩 藤瀬智康プロップデザイン:橋口翔太郎色彩設計:松山愛子撮影監督:今泉秀樹編集:兼重涼子音楽...

1話からいきなりクライマックス! 先が読めない展開にワクワクして引き込まれる作品

――原作を読まれたり、演じてみて感じた作品の印象や魅力についてお聞かせください。

デジール・アルマン役 寺島拓篤さん(以下、寺島):タテ読みのコミックはあまりなじみがなかったんですが、今回、原作を読んだ際、タテ読みならではのテンポ感の出し方などが独特でひき込まれていきました。

ストーリーも、トレーラーのPVでわかるように、第1話がいきなりクライマックスから始まってから、時系列が戻るため、テンションの持っていき方やキープの仕方が難しそうだなと思いましたが、それ以上に「これからどうなっていくんだろう?」というワクワク感と期待でいっぱいになりました。

ロマンティカ・エル役 鈴代紗弓さん(以下、鈴代):私もタテ読みコミックを拝見したことはそんなに多くなかったんですが、フルカラーだったことにすごく感動しましたし、世界観や状況が鮮明にわかりました。最初から緊迫した状況から始まって、落ち着いたなと思ったらそこが始まりだった、みたいな引きもすごくて。緩急のメリハリの付け方も素晴らしいですし、謎だらけで読み進めるのが楽しかったです。

プラム・シュナイザー役 藤原夏海さん(以下、藤原):読み始めたら胸が締め付けられるような気持ちになりました。デジールさんは仲間と共に破滅竜という敵と戦ったけれど敗れて、仲間を失い、世界も滅亡してしまって。そこから数年前に戻って、今度は世界が滅亡しないようにやり直していくという設定に引き込まれました。悲惨な未来を繰り返さないように葛藤しながらも奮闘していく姿や仲間に出会えた喜びなどに感情移入できましたし、果たしてデジールは世界と仲間たちを救うことができるのか? できないのか? と毎回次の展開が楽しみでした。

3人が演じるキャラクターの魅力は? 寺島さんとデジールの共通点は“薄暗さ”

――ご自身の演じるキャラクターの印象と魅力を感じる点、ご自身と似ている点や演じる時に意識された点などお聞かせください。まず寺島さんにデジールのお話を。

寺島:自分とデジールが近いなと思ったのは、エネルギー源がネガティブなところにあることです。デジールが数年前に戻った時、破滅竜のボロミア・ナポールに敗れ、大切な仲間やいろいろなものを失ってしまった過去をまた繰り返すわけにはいかないという、前向きだけど、薄暗い気持ちが彼の原動力になっていて。収録でも、各話の引きになる最後のセリフは、明るい気持ちで突き進む感じではなく、復讐心に近いところで演じてくださいというディレクションをいただきました。

僕も自分に対してのネガティブな気持ちや「なにくそ精神」がエネルギーになっているので、その薄暗さが似ているなと感じました。普段いろいろな作品で演じる時も薄暗さやネガティブさが出ないように明るめの方向でやっていましたが、今回は逆に「暗くしてください」というオーダーだったので難しさもあって。でも彼の薄暗さは感情のトーンだけで、仲間想いで、周りにいる人を大事にして、守るためなら何でもするというところは素敵だなと思いました。

――「逆算」というスキルを駆使することもあって、すべての行動にクールさや緻密さがありますね。

寺島:局面を冷静に分析できないと、どんなすごい力を持っていても効果的に活かせませんからね。それは現実世界でも同じであり、この作品のおもしろさでもあって。一度体験して先を知っているデジールだからこそ、どんなことをして、どう人を動かせばいいのかもわかるし、ある意味すべて「逆算」で。デジールが繰り出すひとつひとつの魔法の「逆算」もあるし、ストーリーの点でも目指すゴールに向けて「逆算」できることもデジールが主人公である理由だと思います。

鈴代・藤原:(発言に感心しながら)すご~い。

寺島:何かすごいほめられてる(笑)。

――藤原さんは(デジールが大好きな)プラム役だから寺島さんを絶賛しているわけではないんですよね?

藤原:藤原本人としてもです(笑)。

寺島:ありがとう。プラムはいつもキラキラと見てくれるので(笑)。

――次は鈴代さんにロマンティカの印象を語っていただきます。

鈴代:え~と……。

寺島:どうしたの?

鈴代:寺島さんがすごく素敵だったので(笑)。

ロマンティカの第一印象は、いわゆるツンデレキャラなのかなと思っていましたが、演じていくごとにツンデレの枠に収まらず、いろいろな面が見えてきて。かわいいものを見た時は素直に「かわいい」と言葉にしたり、デジールに対しても最初のほうは当たりが強かったり、勝気な部分が出ていましたが、そんな中でもかわいさや愛らしさがにじみ出てきて、魅力的なキャラだなと思いました。

思ったことを相手に素直に伝えるところは私と似ているなと思いますが、似ている部分の中でも尊敬できる点も多くて、中盤以降のエピソードで、自分が大切にしているところをしっかり言えるのが素敵だなと思いました。私は周りの状況を考えてしまいがちですが、ロマンティカはそれに加えて自分自身のことや大切にしなくてはいけないことをちゃんと理解しているから、言うべき時にハッキリ言えるのはカッコいいなと思うし、憧れます。

――彼女のバックボーンがあるからこそ、しっかりと芯を持っているのかもしれませんね。

鈴代:そうですね。本編のアフレコをしたり、ディレクションをいただく中で、過去のバックボーンを彼女の中でどれくらい消化できているのかを理解できた気がします。いろいろなしがらみを乗り超えてきたこその勝気さで、それまでの様々な葛藤がないとそうならないでしょうし、きっといろいろ経験したんだろうなと愛おしさを感じます。

――最後はプラムについて、藤原さん、お願いします。

藤原:初めてプラムをコミックで見た時、すごくきゅるんきゅるん、キラキラしていて、表情がかわいい子だなというのが第一印象でした。でも剣を扱っている時の表情はガラリと変わって、すごくたくましくて。普段は優しくて、やわらかい感じだけれど、いざという時には何も恐れずに立ち向かっていくので、私もアクションやバトルシーンでは鋭くやらせていただきましたが、どこまでやっていいのかなと戸惑いもありつつ、OKをいただけたので「これでよかったのかな」と。

また、「子犬っぽく」とか「もっとかわいく」というディレクションが多くて、私はプラムのようなかわいい男の子をあまり演じたことがなかったので、少し大変でした。

寺島:俺もそういうキャラを演じる印象がなかったから、プラム役と聞いてビックリした。

藤原:現場でも言ってましたよね。新しいことにいろいろチャレンジさせていただいているなと思います。私と似ている点は……むしろ正反対だと思います(笑)。

――公式サイトのキャラ紹介に「デジールのことが大好き」と書かれていましたが、その溺愛ぶりは想像以上でした(笑)。

藤原:ハートマークいっぱいで(笑)。親愛の情だけなく、尊敬の気持ちもあって。デジールが自分にしてくれたことへの感謝や信頼する気持ちに誠実なんですよね。

 

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