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映画『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』土屋神葉、戸谷菊之介、榊原優希インタビュー

映画『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』ラファエロ役・土屋神葉さん、ミケランジェロ役・戸谷菊之介さん、ドナテロ役・榊原優希さんインタビュー|人間との交流を望む思春期のタートルズ4人が地球の危機に立ち向かう!

かわいいカメの4兄弟のキャラクターでおなじみの人気アメコミ作品『ミュータント・タートルズ』がCGアニメになって再びスクリーンに! 2023年のニューヨークを舞台に、人間たちと同じように普通に暮らし、愛されたい思春期のタートルズ4人が謎の犯罪組織に立ち向かう映画『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』が現在好評公開中!

日本語吹替版で主人公のタートルズ4兄弟を演じるのは、レオナルド役を宮世琉弥さん、ラファエロ役を土屋神葉さん、ミケランジェロ役を戸谷菊之介さん、ドナテロ役を榊原優希さん。また4人の父親的な存在のスプリンター役を堀内賢雄さんが担当されるほか、梶裕貴さん、中村悠一さん、朴璐美さん、竹内順子さん、沢城みゆきさんなど豪華声優陣が勢ぞろい!

映画公開を記念して、タートルズ4兄弟の中からラファエロ役の土屋神葉さん、ミケランジェロ役の戸谷菊之介さん、ドナテロ役の榊原優希さんによる座談会をお届けします。

土屋さんは幼少期から大切にするラファエロのフィギュアを手に『タートルズ』愛を熱弁!

ーー『ミュータント・タートルズ』シリーズはコミック、アニメ、実写映画など様々な形で多くの人に愛されていますが、これまで『ミュータント・タートルズ』を目にされたことはありますか?

ミケランジェロ役 戸谷菊之介さん(以下、戸谷):僕は子供の頃に地元のケーブルテレビで流れていたのを見たのが初めてです。あと劇場版の予告編で見て、「こういう作品があるんだ」と漠然と認識したくらいで、詳しくはないけどなじみがあるという感じでした。

ラファエロ役 土屋神葉さん(以下、土屋):(ラファエロのフィギュアを見せながら)子供の頃、クリスマスプレゼントとしてこのフィギュアをもらったのが出会いです。フィギュア同士を戦わせる遊びを一人でしていて、冬になると家の近くの緑道に雪が降って洞穴みたいになるので、一晩過ごさせたりして。

戸谷:修行だ(笑)。フィギュアも結構ボロボロですよね。

ドナテロ役 榊原優希さん(以下、榊原):年期も入ってる。

土屋:自分で口元に血っぽい赤を入れたり、青タンを付けたりして。ただアニメを見る機会はしばらくなくて、アニメを初めて見たのは僕が子役のお仕事で海外に渡航する時に親が買ってくれた『ミュータント・タートルズ』のDVDで、渡航先でよく見ていました。
『ミュータント・タートルズ』は僕にとって幼少期を語る上で欠かすことができない存在です。

榊原:僕はたぶん友人の家で、作品に触れたのが最初だったかなと思います。あとおじいちゃんとおばあちゃんが海外のアニメをよく録画していて……「子供はアニメが好きだろう」という理由で(笑)。見せてくれた中に『ミュータント・タートルズ』も入っていたので、作品を熱心に追ったりしていたわけでないけど、よく見ていた印象があります。

だから今回、関わらせていただくことになって、「子供の頃に見ていたアニメに僕も演じることができるんだ!」とドキドキしたことを覚えています。

ーーオーディションではなく、指名で役が決まったそうですが、オファーが届いた時の感想は?

土屋:実はこの作品を制作しているというニュースを知った時、夢を現実にしたくて、じっとしていられなくて、自分から営業をかけようと思ったんです。どの音響制作会社でやるのか探りを入れたり、吹替の制作会社を調べてみたり。でも全然情報がつかめない。途方に暮れて「縁がなかったのかな?」とあきらめかけた時、昨年ご一緒していた音響監督さんから声をかけてくれて。「こんなに身近にいたっ!?」って。その方には僕が『ミュータント・タートルズ』が好きだということも伝わってなかったと思うし、現場でもお話ししたことがなかったのに。

戸谷:僕はこれまで洋画の吹き替え経験も、映画のメインキャストを演じたこともなかったので、お話をいただいて「嬉しい!」の後に、ちょっと不安な気持ちも出てきて。でも現場に行ったら皆さん、優しくて、丁寧に接してくださったし、マイキーは演じていて楽しくなるキャラで。「こんなに運があることないかも」と思いながら収録していました。

榊原:僕も外画の吹替はやったことはあるけど、沢山経験があるとはいえないくらいだったので、すごくドキドキしていたなと今のお話を聞いて、思い出しました。更に聞き分けの困難なラップのシーンもあって、何回練習しても不安で。「怒られながら頑張ろう」と腹を決めて現場に行ったことを思い出して、つい笑ってしまいました(笑)。

ーー洋画が未経験、あるいは少ないのに、今回はスプリンター役の堀内賢雄さんいわく、これまでの声優人生の中でトップ5に入る吹替作品に挑戦することになるとは。

榊原:でも洋画の経験が少ない中で以前、ご一緒したことがある音響監督さんが「少年っぽい声の榊原という子がいるんだけど」と伝えてくださったらしくて。

土屋・戸谷:すごい!

榊原:マネージャーさんも「こんなことってあるんだね」と驚いていました。

ーーご自身が演じるキャラクターの印象と演じる際に意識した点、受けたディレクションも合わせてお聞かせください。

戸谷:マイキーは、はしゃぐシーンはとにかくはしゃごうと。タートルズ全員で一緒にいる時とか、敵と戦っている時にツッコミを入れたり、ふざけるところはマイキーの中にある楽しさを全部出そうと思って、演じていました。

ーー戸谷さんの中にミケランジェロのパリピみたいなノリはあるんですか?

戸谷:ありますよ! 僕、実は結構はしゃぐ人なんですよ。人見知りはするけど、一度仲良くなった人とはすっかり打ち解けてしまうタイプなので、マイキーを演じていて楽しかったです。いただいたディレクションの内容は……ぱっと思い出せないので、のちほど(笑)。

土屋:『ミュータント・タートルズ』ファンとしては、各キャラクターを吹き替えされてきた方のイメージがあって、ラファエロは体格もいいし、太くて強い声というイメージがありました。ただ僕が声のお芝居をする時はその層をあまり使わなくて、逆に舞台では使うんです。だから「僕が選ばれたということは太い声を使っていいということなのかな?」と思ってやってみたら、「低いです。そんなに作らなくていいです」と言われて。

自分の中にあるラファエロのイメージや概念からなかなか抜け出せず、悩んだり、高音域で挑戦してみました。でもある時、「声を作らず、等身大の自分でお芝居してみよう。それが求められていたことで、ティーンエイジの未熟さにつながっているのかな?」と。今にして思えば、「自分の中にいるラファエロを超えてみろ」というディレクションだったのかなと思っています。

榊原:一緒に録っていた時、「もっと素でいい」って言われていたよね。最初は悩まれていたけど、途中から何かをつかんだのかなと僕も感じました。「ここ、いい感じだからもう1回録ろうか」と言われたりして。

土屋:今作における各キャラクターが求められているものが一新されている面があるのかなと。だから『タートルズ』ファンの方にも新たな側面をお見せできるのかなと思います。

榊原:演じる前にまず原音を聞いた時、ドナテロ君がかなりの少年で、どことなくキュートで素敵な声をされているなと思いました。このドナテロ君のたまにクールぶったりしつつ、すごくかわいらしさもあるところを吹替版でも表現したくて、原音を大切にしようと思いながらも自分の中での解釈もしつつ、いろいろなバランスをみながらやらせていただきました。

ディレクションは……されなかったです。もちろん「この部分を別パターンでもらっていいですか」とか「ノイズが入っちゃったんで」みたいなものはあった気がしますが、キャラ性についていなかった気がします。

土屋:それだけ合致していたということですよね。

榊原:そう思っていただけたのならありがたいですね。

ーー戸谷さんもディレクションをすぐ思い出せないのは、なかったからじゃないですか?

戸谷:あったような……。でもキャラ性については特に何も言われなくて、洋画ならではの表現の仕方でディレクションをいただいた気がします。

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