この記事をかいた人
- 胃の上心臓
- 拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。
プリキュアシリーズ20周年を記念する劇場アニメ『映画プリキュアオールスターズF』が、全国の映画館で絶賛上映中となっています。
公開からおよそ2週間が経過した先日2023年9月30日(土)には、本作の出演声優陣登壇による「大ヒット記念舞台挨拶」が開催。『ひろがるスカイ!プリキュア』からキュアスカイ/ソラ・ハレワタール役の関根明良さんに加え、本作オリジナルキャラクターのブリム/キュアシュプリーム役の坂本真綾さん&プーカ役の種﨑敦美さんが登壇しました。
今回のイベントは上映後に実施されたものとなっており、物語にまつわる重大なネタばれ込みのトークが展開。本稿ではその模様をお届けしますので、鑑賞前の方はご注意ください。
ファンの皆さんからの拍手に迎えられ、声優陣が会場に登場。関根さんから順番にご挨拶していったのですが、種﨑さんはプーカ&キュアプーカ役として自己紹介し、これからネタバレ有りのトークを展開することを窺わせました。
まずは関根さんに、本作を鑑賞したご自身の周囲の方たちの反応を聞いてみることに。ご友人たちから観に行った報告があったそうで、映画のポスター前での記念写真やチケットやパンフレットの写真をもらって感無量になったと話します。
また、会場に集まったファンのみなさんに本作を何回鑑賞したのか尋ねてみる一幕も。20回、29回と、何回もご覧になっている方がいらっしゃるなど、大きな盛り上がりを見せることに。
坂本さんと種﨑さんが、本作をご覧になった感想を聞かれると、坂本さんは実際に鑑賞してキュアシュプリームの足音など、アフレコ時にはわからなかったことが明らかになったとコメント。凄く新鮮な気持ちでご覧になったそうで、鑑賞後にはそのボリューム感からお腹いっぱいと呟いてしまうくらいだったと明かします。
種﨑さんは試写に加えてご自身で劇場にも足を運んだそうで、繰り返し見ることでさらに胸が熱くなったと話しました。また、胸の内からこみ上げるものがあって号泣してしまったとも。
関根さんは本作を「これがプリキュアだ」という映画になっていると語ると、大好きなプリキュアがいる人たちにとっては、知っていれば知っているほど楽しい映画になっていると熱く語りました。
続いて坂本さんと種﨑さんに、本作のオファーがあった際の心境を伺うことに。坂本さんは最初から自身の演じる役が悪役だと聞いていたと明かし、最近悪役を演じることが多かったので、自分としても納得していたと続けました。
しかし、台本をチェックすると最終的にプリキュアになることがわかり、驚きがあったとコメント。加えてキュアシュプリームは性別がはっきりしないなどわからないことが多い難しい役であり、現場で監督に相談しながら収録を進めていったことも話してくれました。
また、本作のテーマになっている「プリキュアとは何か?」「プリキュアをこれから知る人に知ってもらう」「原点回帰」などのテーマを描く上で必要なプリキュアたちとは対極にいるキャラクターだとも伺っていたようで、単純な悪役ではなく大きな役割があるのだとも思っていたそうです。
種﨑さんもプーカは当初妖精だと聞いていたところ、プリキュアに変身したことから驚きがあった様子。そんな驚きを経てなお、シリーズ20周年を記念する作品において大事な役目を任せてもらったこと、『プリキュア』という作品に携われたことに大きな喜びがあったとコメント。
関根さんには坂本さんと種﨑さんとの共演について伺うことに。関根さんは驚愕でしたと話すと、収録の際にキュアサマー/夏海まなつ役のファイルーズあいさんと坂本さんが大好きだと話していたことを明かします。なんと、おふたりの出演作をずっとご覧になっていたこともあり、現場では気持ちが昂ってファンのような心境になりそうだったことがあった模様。
続いて坂本さんと種﨑さんに自身の演じるキャラクターがプリキュアになったことについて伺っていくと、坂本さんはラストシーンが大好きだとコメント。種﨑さんはそんなラストシーンの台本のト書きに「新しい世界に立つ“ふたりは、プリキュア”」と書いてあったことを明かしました。
登壇者のみなさんのお気に入りシーンに関するトークでは、種﨑さんがキュアラメール/ローラ役の日高里菜さんと本作を観に行った際のエピソードを披露。その話の流れで、作品の垣根を超えたクロスオーバーによってプリキュアたちがいつものメンバーとは違うキャラクターたちと関わる場面を見て欲しいと要望していました。
そして声優陣が「自身にとってのプリキュアとはどんな存在か?」を語ることになり、種﨑さんは「何故かわからないけれど憧れる存在」、坂本さんは「強さとは何かを投げかける存在」、関根さんは「一緒に歩んでいく、色々な物事に共に挑んでいく存在」だと表明。
最後に登壇者を代表して関根さんから「本当にたくさん想いが詰まった映画ですので、できれば色々な所を見過ごさず、今日また見て欲しいと言っていたポイントも確認していただけたら」とのメッセージがあり、本イベントは終了となりました。
まだまだ上映中の本作。子供から大人まで“プリキュア”という存在を知る誰もが楽しめることと思いますので、まだご覧になっていない方は上映期間中にぜひ劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
[取材・文・撮影/胃の上心臓]
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。