アニメ

2023-10-07 18:00

秋アニメ『私の推しは悪役令嬢。』芹澤優さん＆奈波果林さんインタビュー｜コメディ作品なのかと思いきや、意外にも社会派のアニメ!?

主題歌はキャラソン！奈波さんのレコーディング奮闘記

──共演は初めてではないようですね？

奈波：『賭ケグルイ』シリーズで共演したけど、そのときはあまり関わりがなかったよね？

芹澤：そもそも主人公以外とあまり絡まなかったからね。

奈波：しかも作品の内容的にもワーキャーするような雰囲気ではなかったし。

芹澤：だからこんなにしゃべるのは初めてで。でもすごくしゃべりやすいんですよ！

奈波：分かる！　私も全然気を使ってない（笑）。お互いマイペースだからかな？

芹澤：私は人懐っこいわけではないんですが、第1話のアフレコで、“かりんこ”とすごくしゃべれたことに驚いて。

──かりんこって、奈波果林さんのことですか？

芹澤：そうです。何て呼べばいい？って聞いたら、普通は当たり障りのないことを答えてくれるはずなのに、よりによって一番呼びにくいことを言ってきたんですよ。誰も呼ばないけど流行らせたいとか言ってて、変わってるなぁって思いました（笑）。

奈波：あはははは（笑）。

芹澤：でも、変に取り繕わないで話してくれるところが面白くて。だから“かりんこ”って呼びづらいけど、今呼んでみました（笑）。

奈波：初めて呼んでくれました（笑）。

──奈波さんは芹澤さんの印象はどうでしたか？

奈波：私、i☆Risのメンバーとラジオをしていたことがあって、コンサートに招待してくれたんです。で、そのときにすごい子がいるなぁと思ったんです。

芹澤：どういう意味？

奈波：グループじゃなくて本当はソロが良かったんです！みたいなことを、ライブで言っていたんですよ。

芹澤：うん。よく言ってる（笑）。

──言ってますね。

奈波：そうなの!?　グループをしてるのに、こんな子がいるんだ！って思って。

芹澤：それ、あまり良くないイメージだったんじゃ……（笑）

奈波：だからレイ役が優ちゃんだと知ったときは、「お、おお…」って思って、振り回されたりしないかなぁって思いながらアフレコに行ったら、とても低姿勢で、全然イメージと違ったんです。「どうして？」って聞いたら、「グループで鍛え上げられた協調性」って言ってて（笑）。この人、すごく面白いって思いました。そして、すごく良い人なんです。

芹澤：良かったぁ、第1話でイメージを回復できて。

──そこも集大成だったんですね。

芹澤：そうそう。コミュ力の集大成（笑）。

──すでに仲良しな感じが伝わってきますが、今回は主題歌もお二人がレイ（CV.芹澤優）&クレア（CV.奈波果林）として歌っているんですよね。OPテーマ「レイジョアハンズ!! ～Raise Y/Our Hands!!～」は、インパクトのある曲でした。

奈波：私、キャラソンはほとんど歌ったことがなかったので、何で私に決めてくれたの？って思ったんです。

芹澤：歌えるでしょ！　だって調べたら出てきたよ？

奈波：やめてよ！（笑）。でも、本当に初めてくらいのレコーディングだったので、必死でした。歌えたことは嬉しかったし、身に余る光栄なんですけど、流れるまではまだ信じられないです（笑）。

──実際歌ってみてどうでしたか？

奈波：歌っている方を本当に尊敬しました！　レコーディングブースって孤独との戦いなんだなって思ったので。

芹澤：分かる！　レコーディングは孤独だよ。

奈波：これを優ちゃんはいつもやってるわけでしょ？　やっぱりすごいなぁ。今回は私が先に録ったんですけど、アフレコで会ったときに、「ダメだった～」って泣きつきました。

芹澤：ダメじゃないでしょ。時間がかかったってだけでしょ？

奈波：そうそう。時間がかかったって話をしたら優ちゃんが慰めてくれつつ、「私は30分巻いたけど」って言っていました（笑）。

（一同笑）

──この曲は、色んな歌い方を録って、重ねているじゃないですか。だから時間がかかるのは当然ですし、大変ですよね。

奈波：結構いろんな歌い方をしたのですが、「あとはよろしく！」という感じで、私のほうは好きに歌わせてもらいました。

　
芹澤：私は最初にそれを聴いてから、掛け合えるところは掛け合って歌うようにしたんです。だけど本当に良いお声で！　お嬢様の伸びやかな美しい歌声が素晴らしかったです。さっきから謙遜していますけど、歌上手い人なんですよ！

奈波：上手くないよ～。

芹澤：だからかりんこの美しい歌声と歌の上手さも堪能できるようになっていると思います。クレア様って艶感がある声だから、ビブラートもきれいに響くし、すごくキャラが乗っていたから、レイ役としても、クレア様のあとのレコーディングで良かったなって思いました。クレア様の声を聴きながら、レイで打ち返すような感じで歌えたので。

奈波：2人の声が全然違うのは良かったなって思いました。でもこの曲、色んなパターンで録ったけど、リズムが本当に難しくて。私、リズム音痴なので修行みたいでした。迷惑はかけてしまったけど、根気よく録っていただけて嬉しかったです。どうだった？　結構さらっと？

芹澤：わりとさらっと（笑）。私はリズムより音程が難しかったかな。

奈波：それ、培ってきた協調性で言ってくれてるの？

芹澤：違うよ!!（笑）。Aメロとか落ちていくメロディだから難しくて、それをキャラとして歌うというのも大変だったんです。

奈波：確かに。

──どのあたりが気に入っていますか？

奈波：やっぱり掛け合いです。ぜひ友達と歌ってほしい曲だし、振り付け動画も撮ったから、踊ったりもしてほしいなぁ。掛け合いの曲って言ったら、〈飲みすぎたのはあなたのせいよ〉くらいしかないじゃないですか。（※「男と女のラブゲーム」）

芹澤：いっぱいあるよ！！（笑）

──いつの時代の話をしているんですか（笑）。

奈波：でもこの曲で1人で盛り上がるのはイヤだから、誰かと一緒に楽しんでほしいし、そのためにカラオケでも配信してほしいです！

──EDテーマの「O.C. ～Optimum Combination～」は仕掛けがあるようですね？

芹澤：この曲は本当に頭から離れない！　中毒性がある曲なんですけど、実はいっぱいパターンがあるんです。

奈波：確かに、仕掛け満載だね。

芹澤：それぞれがレイとクレア視点の歌詞をフルで歌っていて、その歌詞がパズルのピースみたいになっていて、組み合わせ次第で意味も変わってくるんです。だから実は私、クレアのほうの歌詞は知らないんですけど、クレアがこう来るので、レイはこういう感じで歌ってみてください、みたいなディレクションはありました。

奈波：この曲もリズムがエグかったなぁ。

──それでは最後に、アニメを楽しんでいる方へメッセージをお願いします。

芹澤：悪役令嬢を題材にした作品はいろいろありますが、また違ったテイストの作品になっているので、第1話だけでなく、その続きも見てもらえたらと思います。女の子同士の恋に加えて、ゲームの中での社会問題などにも踏み込んでいる、見ごたえのある作品になっていると思います。主題歌もただのキャラソンではないので、楽しんでください。

奈波：言いたいことは全て言ってくれましたけど、私、第1話のアフレコが終わったときに、「楽しい！」って言っちゃったくらい、みんなすごく楽しんで録りました。その空気感は作品にも出ていると思うので、アニメを見て、笑ったり泣いたりしていただけたらと思います。クレアとレイ、2人の行く末を見守ってください。

作品情報

あらすじ

社畜OL・大橋零は、前世でプレイしていた乙女ゲーム『Revolution』のヒロイン・レイ＝テイラーとして転生し、異世界での生活がスタート。

王立学院を舞台にイケメン王子たちを攻略する、夢のような乙女ゲームの世界。

しかし彼女の”推し”は、悪役令嬢・クレア＝フランソワだった！

「私はクレア様が大好きです！！」

クレアのワガママも嫌がらせも、彼女にとってはむしろご褒美。

前世でゲームをやり込んでいたレイは、その知識と愛でクレアとお近づきになれるのか？