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秋アニメ『ひきこまり吸血姫の悶々』楠木ともり×鈴代紗弓インタビュー

秋アニメ『ひきこまり吸血姫の悶々』楠木ともりさん(コマリ役)×鈴代紗弓さん(ヴィル役)インタビュー|ターゲットは全方位! ギャグ、シリアス、百合、ジャンルを絞れない面白さ

10月7日より放送がスタートしたTVアニメ『ひきこまり吸血姫の悶々』。

ムルナイト帝国の名門貴族ガンデスブラッド家の令嬢でありながら、魔法が使えない、運動ができない、背が伸びないという三重苦に悩まされ、3年間の引きこもり生活を送っていたテラコマリ・ガンデスブラッドが、ある日「七紅天大将軍」に選ばれ、ハッタリとかわいさを武器に、他国に戦争を仕掛け、活躍していく。

テンポの良さと、突き抜けた勢い、そして個性的過ぎるキャラクターの数々。さらにキャストの生き生きとしたお芝居や絵のかわいらしさ……どこをとっても面白い『ひきこまり吸血姫の悶々』の魅力について、キャスト同士も仲が良いという、テラコマリ・ガンデスブラッド役の楠木ともりさんとヴィルヘイズ役の鈴代紗弓さんに、たっぷりと語ってもらいました。

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ひきこまり吸血姫の悶々
ムルナイト帝国の名門貴族ガンデスブラッド家の令嬢、テラコマリ・ガンデスブラッド。吸血鬼なのに血が飲めないコマリは、魔法が使えない、運動ができない、背が伸びないという三重苦に悩まされ、3年間の引きこもり生活を送っていた。しかし、ある日親バカの父がとんでもない就職先を見つけてくる。その名も『七紅天大将軍』! それは本来帝国の猛者しかなれず、3ヶ月に一度のペースで他国に戦争を仕掛け勝利しなければならない超ハードな役職。さらに部下たちは元犯罪者ばかりで将軍に就任したコマリに対して下剋上を狙う気満々......。絶対に断りたいけど、皇帝直々の任命なので辞めることすら許されない。本当の実力がバレたら即破滅なこの状況......それでもコマリはハッタリと可愛さを武器に己の任務を遂行する! 「私がこれから為すことはな、単純極まりない覇業だ! すなわち、テラコマリ・ガンデスブラッドは――他の5カ国の大将軍を武力で全員ブチ殺し、ムルナイトの国威を全世界に喧伝してやるのだ!」最強(!?)吸血姫による歴史に残る快進撃がここに始まる!作品名ひきこまり吸血姫の悶々放送形態TVアニメスケジュール2023年10月7日(土)〜2023年12月30日(土)TOKYOMXほか話数全12話キ...

ターゲットは全方位! ジャンルを絞れない面白さ

――『ひきこまり吸血姫の悶々』のTVアニメがついに放送スタートしました。2019年の原作PVから声を入れているお二人なので、この作品の魅力は知り尽くしていると思うのですが、ジャンルでいうと何になるのでしょう。

鈴代紗弓(以下、鈴代):ジャンルに当てはめるのは難しいよね?

楠木ともり(以下、楠木):いろいろあるからね。

鈴代:でも大きく要素を言うならば、ギャグとシリアスと百合で、その3軸で展開されていくんです。ギャグに覆われたシリアスなストーリーがあり、その全体を通して百合が散りばめられているような感じかもしれません。

――ギャグは演じるのが難しいと言いますけど、どうでしたか?

楠木:漫才のようにボケとツッコミがある感じだったので、これまで積み重ねてきた2人のテンポ感を出していく感じでした。それにかなり自由にやらせてもらえたので、すごく楽しかったです。

――普段は楠木さんがツッコミですよね?

楠木:そうですね。コマリ(テラコマリ・ガンデスブラッド)もツッコミだから、役柄的にも普段と同じだったかもしれません。

――鈴代さんの演じるヴィルヘイズ(以下、ヴィル)は、最初からボケを連発していましたよね?

鈴代:そうですね……。彼女はボケというか大ボケ、いや、変態なんですけど、しれっと変態なんです。「私は変態です」と全面に押し出すというより、二度見してしまうような変態。さらっと聞き流せないことを言っちゃう感じなんです。

楠木:え? 今なんて言った? みたいな感じだね。

――ちなみに普段の鈴代さんはボケなのですか?

楠木:結構ボケだと思います。

鈴代:そうですね……ボケてますね。でもそれも、ともりが何かしら返してくれるという安心のもとでボケているだけなんです。

――ということは計算なのですか?

鈴代:いやそれが、計算ではボケてないんですよ……。

楠木:天然ですね(笑)。

鈴代:潜在的というか、さすがに私ももう社会人なので、ここで変なことは言えないぞ!というときは、スンとしていると信じたいんですけど、どこかともりといると安心してしまうところがあって、そうするとついボケが出てしまう……といった感じだと思います。

楠木:それを私が全部拾ってます(笑)。

――潜在的なところが出ちゃうんですね。そんな2人の空気感というのはアニメにも出ているかもしれないですが、ギャグ以外のシリアスな部分は、第1話以降、より出てくる感じなのでしょうか?

楠木:それが結構、どシリアスな感じで…。

鈴代:だいぶリアルな感じのシリアスさだよね。

楠木:胸が苦しくなるような感じで、コマリからすると敵とかぶつかる相手になるんですけど、悪者というわけではないというか。おのおの意図があったり境遇があったりして、ついぶつかってしまうような感じなので恨めないんですよね。そこがまた苦しいというか。もっと敵だと思えたら良かったのに……。

鈴代:コマリ目線だとめちゃめちゃきついことなんだけど、相手のバックボーンも描かれるから、それを考えるとダブルで苦しくて、どうにもならない!みたいなことが結構あるんですよ。だから胸が締め付けられる系でもある。

楠木:人間ドラマみたいなところもあるかもしれないね。

鈴代:そうだね~。


――百合要素だと、第1話でもかなり盛り込まれていましたね。

鈴代:そうですね! この作品、かわいい女の子たちがいっぱい出てくるというのも大きな要素なんですけど、みんな主軸がコマリなんですよ。コマリに対してのアプローチが各キャラごとに違っていて、等しく変態であるという。 しかも種類が違う変態で。

楠木:でも、いやな気はしないね…(笑)。

鈴代:飼い主みたいな感じだよね。ねえねえねえ!ってなっているのに全部返していく、みたいな。

楠木:そういう意味では、ちょっとハーレム要素もあるね。

鈴代:確かに! 主人公が男ではないというだけで。ただ、この作品は、百合だけではないんです。カッコいい男の子、変な男の子も出てくるんです。そこもポイントです!

――ターゲットが全方位じゃないですか。でもどっちにしろ変態は多いんですね……。

鈴代:それはそうです。ねちっこい奴とかもいるし(ヨハン・ヘルダース/CV.小林裕介)

楠木:ほぼ犯罪者みたいなのもいるしね……

――変なラッパーのメラコンシー(CV.畠中祐)とかもいましたからね。

鈴代:だから、どこからどんな変態が出てくるのか分からないので、そこを楽しんでいただければと思います。

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