異様な空気感と狂気的な圧。スリルの連続がたまならない──アニメ『ラグナクリムゾン』アルテマティア役・上田麗奈さんインタビュー
圧倒的な⼒で世界を⽀配する絶対強者“⻯”と⼈類による極限の戦いを描く『ラグナクリムゾン』がTVアニメ化! 2023年9⽉30⽇よりTOKYO MXほかにて放送中!
全ての⻯を狩るために戦うラグナと、⻯を滅ぼさんと動くクリムゾンの出会いから始まる本作。敵側の⻯たちが織りなすドラマも魅力のひとつとして描かれていきます。
今回はそんな⻯たちを束ねるアルテマティア役の上田麗奈さんにインタビュー! 原作やキャラクターの印象、アルテマティアが初登場となった第4話についての感想も伺いました。
異様な空気感と狂気的な圧
──原作をご覧になった感想を教えてください。
上田麗奈さん(以下、上田):原作を読んだところ、ほかの作品には見られないくらいの異様な空気感と狂気的な圧、さらに、キャラクターたちの熱量をビシビシ感じました。
セリフ回しや絵の描き方、コマ割り、全部含めて、怖さすら覚えて。一度読み始めるとその独特な空気感から逃れられないまま、一気に読み進めてしまう中毒性があると思いました。
そして、常人とかけ離れた能力を持っているはずのキャラクターたちですが、彼らからはどこか人間臭さを感じて、親しみやすさすら覚えます。
そこがキャラクターたちを見ていたくなる要因のひとつだと思いますし、知れば知るほど全員を憎めなくなるところはこの作品の魅力だと思います。
──キャラクター間のドラマがしっかりと描かれていますよね。
上田:そうなんです。主人公たちはもちろん、本来は敵であるはずの翼の血族側も応援したくなるんですよ。
──翼の血族側の物語も注目ですね。
上田:アルテマティアと縁があったからという部分もあるかもしれませんが、ただ憎むだけの相手ではないと思っています。
アルテマティアとカムイ、ネビュリム、そしてボルギウス先生とか。皆それぞれのエピソードが濃くて魅力的です。視聴者の方には、知れば知るほど、見れば見るほどもどかしさを感じていただけるんじゃないかなと思います。
──第4話まで放送されていますが、まだまだ本編には謎が多いです。
上田:第4話の段階だとアルテマティアは、人格的にも血主という立場すら疑わしいですよね。まだまだ掴みどころがなく、けれども慈愛に満ちた表情や言葉選びは、彼女の本心として受け取れるようなものだとフェムド王も言っていました。
しかし、その柔らかい雰囲気と言動のギャップが恐ろしすぎて。なんでこうなってしまっているのかすごく気になります。
そして、あんなに可愛らしくて、若々しく、戦いにおいて強そうには見えないのになぜ血主という立場に就いているのか。第4話の時点ではここも謎だなと思います。