『デッドマウント・デスプレイ』原作・藤本新太さんインタビュー|心理戦も戦闘も増える中でソリティアがどう絡むかも見どころ【第2クール連載第2回】
衝撃の異世界転生ノワールファンタジーとして、2023年4月からスタートしたTVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』。その第2クールが10月よりスタートした。
とある異世界から現代の新宿に転生した四乃山ポルカ。大事な仲間たちと平穏を望んでいたが、彼らの周りには、レミングスや火吹き蟲といった「厄ネタ」や、ソリティアのような奇術使いなど、とてつもなく強い上に個性的なキャラクターたちが集まってきてしまう。第2クールでは、さらにヤバいキャラクターたちが登場し、ポルカたちの生活を脅かしてくるので、どんな戦いが巻き起こるのか楽しみにしてほしい。
そして、第2クールの放送と連動した連載も再スタート! 第14話放送後となる第2クール連載第2回は、原作の藤本新太さんが登場。第1クールを振り返って感じたことや、2クール目の見どころなどについて答えていただいた。
不気味な演出が倍増していた火吹き蟲のパトカー発火シーン
ーー1クール目を終えての感想をお願いします。
藤本:OPとEDは歌詞・音楽・映像と、他の人が考えたDMDP(『デッドマウント・デスプレイ』)の解釈の詰め合わせって感じで、そこだけでも刺激を受けました。漫画は一瞬の切り取りなので、アニメで当たり前のようにギャグでも動き続けるキャラたちが、感慨深かったです。
ーー特に印象に残っているシーンを教えてください。
藤本:火吹き蟲のパトカー発火のシーンが印象に残っています(第6話)。声優さんの演技や動揺により、不気味な演出が倍増していてゾクッとしました。
ーー声が付いたことで印象が変わったキャラクターはいましたか?
藤本:声によってイメージが更新されたのは(雷)小幽くん(CV.福圓美里)です。DMDPは目的や芯の通った人が多いので、表面上掴みどころがないキャラが多いんです。その中で小幽君はかわいい外見と、激情を秘めている内面での差が激しいので、声優さんの演技にイメージが引っ張られた感じがあります。過去回想の病院での怨嗟の声、素晴らしかったです。
ーー1クール目で、藤本先生がお気に入りのキャラクターは誰でしたか?
藤本:声と音楽と動きがついて輝いていたのは、やっぱりソリティア(CV.高橋広樹)かなと思います。小夜(CV.大地葉)のサメトークも捨てがたいですが。