『デッドマウント・デスプレイ』四乃山ポルカ/屍神殿役・榊原優希さんインタビュー|「彼を演じられて本当に幸せです。ありがとう屍神殿くん!!!」【第2クール連載第12回】
衝撃の異世界転生ノワールファンタジーとして、2023年4月からスタートしたTVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』。その第2クールが10月よりスタートした。
とある異世界から現代の新宿に転生した四乃山ポルカ。大事な仲間たちと平穏を望んでいたが、彼らの周りには、レミングスや火吹き蟲といった「厄ネタ」や、ソリティアのような奇術使いなど、とてつもなく強い上に個性的なキャラクターたちが集まってきてしまう。第2クールでは、さらにヤバいキャラクターたちが登場し、ポルカたちの生活を脅かしてきた。
アニメイトタイムズでは、第2クールの放送と連動した連載を実施してきましたが、今回でついに最終回(第12回)! 最後はもちろんこの人。平穏を求め戦い続けた四乃山ポルカ/屍神殿を演じた榊原優希さんに、『デッドマウント・デスプレイ』を2クール演じてきた想いをお聞きしました!
心を許した相手への距離感の近さが滲む演技を
――第2クールの『デッドマウント・デスプレイ』(以下、『DMDP』)はいかがでしたか?
四乃山ポルカ役・榊原優希さん(以下、榊原):第1クール時点でも多くの魅力的な人物が登場しており、すでに新宿を舞台とした群像劇として、とても面白い作品でした。しかし、第1クール終盤に異世界と現代日本の繋がりが強く示唆され、「まさかこんなに面白いのにまだ起承転結で言うところの起承……くらいなのか!?」と、視聴者さんにも驚いたのではないでしょうか? 僕は驚きました。
そこから繋がる謎が謎を呼ぶ第2クール……! 裏で動く組織、彼らの正体は? 現代日本と異世界になぜ繋がりが? ポルカくんたちの平穏はどうなる? 第1クールの起承を踏まえて描かれる怒涛の展開が第2クールの魅力かと思います。
――第2クールになって、演じるうえで意識の変化などはありましたか?
榊原:第1クールを踏まえて第2クールがあるというのがすごく大きかったです。ポルカくんは第1クール最序盤では冷徹にも見える、何を考えているのか分からない子として描かれていましたが、そんな状態から第1クールを乗り越えて匠くんやミサキちゃん、仲間たちとの絆が生まれての第2クールです。そのため、決して分かりやすくはないけれども、心を許した相手への距離感の近さが滲むような、そんな演技を目指しました。
――第2クールで印象的だったシーンはありますか?
榊原:拷問ビルでのシヴィルさんとの占いをしながらの会話です(第20話)。シヴィルさん役の村瀬 歩さんと一緒に収録させていただいたのですが、演じられている際のお声から感じる存在感が、まさしくシヴィルさんで痺れました。
ポルカくんは一挙手一投足にまで気を使うような緊張感でシヴィルさんと対話をしていましたが、村瀬さんが緊張感を持って対話をしないと何かを奪われると確信するような圧を放ってくださったので、僕も自然と緊張感を持ってシヴィルさんと対話できました。最高に楽しかったです!
――かなりキャラクターも増えてきましたが、第2クールで気になるキャラクターは誰ですか?
榊原:迷いどころですが……氷黒さん(CV.細谷佳正)でしょうか。ヤバいですね。人間離れした超人も多い今作では、色々な方向に怖い人がたくさんいますが、その中でもかなり異質な怖さで素敵です。知り合いにはなりたくないですね。そんなところが最高に良いと思います。あまりにも鬼畜な発言に痺れます。