TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』長縄まりあさん(好本 静役)×瀬戸麻沙美さん(栄逢凪乃役)×朝井彩加さん(薬膳楠莉役)座談会【第4回】|楠莉を演じるときに必要なのは体力! 収録後の汗も心地いい!?
中村力斗(原作)、野澤ゆき子(作画)による「週刊ヤングジャンプ」連載中の大人気漫画が原作のTVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(略称『100カノ』)が2023年10月より放送中! アニメイトタイムズでは、『100カノ』のキャストに迫る連載を実施中です。
連載シリーズ第2弾の4回目(通算第8回)となる今回は、恋太郎の“運命の人”のひとり《薬膳楠莉》について、長縄まりあさん(好本 静 役)、瀬戸麻沙美さん(栄逢凪乃 役)、朝井彩加さん(薬膳楠莉 役)の3人に語ってもらいます。
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楠莉を演じるときに必要なのは体力! 収録後の汗も心地いい!?
――薬膳楠莉のオーディションはいかがでしたか?
朝井彩加さん(以下、朝井):スタジオオーディションでは、子供(8歳の姿)の楠莉と等身大(18歳の姿)の楠莉を両方演じました。そのスタジオはスタッフさんのいるブースがすぐ真横にガラス越しで見えるので、演じているときも視界の端にスタッフさんが見えていたんです。それで演じ終わったときに、マスク越しににこやかな表情が見えて「これはもしかしたらいい感じかも!」と思ったんです。
自分の中で声色を変えるというのは得意な分野でもあったので、それを活かせるし、「物語も面白い! キャラもかわいい! 好き! 絶対にやりたい!」という気持ちでした。
――思い入れが強い役だったのですね。
朝井:全力で、汗ダラッダラになりながらやりました。一度テストで演じてまだ息が整っていないのに、そのまま本番も演じて、シャトルランをやっているんじゃないかくらいの全力感で、終わったあとの汗が清々しいくらいでした。ただただ楽しいオーディションでした。
待っているときも、他のキャラクターの資料があって「こうなるんだ! わ~!」って、「ファンが紛れ込んで来たのかな?」くらいのテンションだった気がします(笑)。
――相当ハマっていますね(笑)。
朝井:すでに作品にハマっていて、「この役は絶対に演じたい!」と思っていたので、連絡が来たときは「うっしゃ!しゃ!しゃー!」って全力で喜びました(笑)。でも途中からの登場なので、収録が始まったという噂を聞いたときは、まだ出番が来ないな~って悲しくなっていました。
瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸):その情報は、私がタレコミました(笑)。
朝井:実際に収録が始まったら、「ちょっと待って、これしんどい! 酸素ボンベほしい」って思うくらいだったんです。「これが『100カノ』の現場なのか!」って洗礼を受けました。
瀬戸:加入儀式だからね(笑)。
朝井:基本的にはみんな恋太郎に迎え入れられ、恋太郎ファミリーになっていくんですが、楠莉と恋太郎との出会いはずっと叫び合うみたいな感じなんですよね。なので、恋太郎役の加藤渉さんと、ずっと息が上がった状態で収録していました(笑)。「次、このシーン録ります」ってなっても、2人で「ちょっと、水を飲ませてください……」ってなるという。オーディションと同じく心地よい汗をかいて、こんなに息が上がる収録は初めてかもしれないなと。
――8歳と18歳の演じ分けは、いかがでしたか?
朝井:それぞれの魅力が伝わるよう、ガラッと変えるようにしました。オーディションのときに演じた楠莉に、そこから自分の中で「もっとこうしたい」と考えた部分をかけ合わせて演じたんですが、キャラ作りについてのディレクションはいただくことなく収録もスムーズに進んでいきました。
瀬戸:彩加さんはギャップがものすごいんですよ! 本当に大人の声も出せるんです!……って、マネージャーみたいになってますけど(笑)。外画のお姉さんみたいなイメージがありつつ、楠莉さんというデフォルメされたキャラのキャラ付けが本当に素晴らしくて! 「~なのだよ」の語尾も素敵でした!