「Anime NYC 2023」にて実施された『アンデッドアンラック』パネル公式レポートが到着|原作・戸塚慶文先生、出雲風子役・佳原萌枝さんら登壇
MBS/TBS系全国28局ネット“スーパーアニメイズム”枠にて放送中のアニメ『アンデッドアンラック』。
このたび、世界最大規模のコンベンション「Anime NYC 2023」にて開催された「Undead Unluck Panel」の公式レポートが到着しました!
本イベントには、原作・戸塚慶文先生、出雲風子役・佳原萌枝さん、週刊少年ジャンプ編集部・橋本拓己氏が登壇。ファンの前でのライブドローイングや作品の制作秘話などに関するトークが行われました。
Anime NYC 2023「Undead Unluck Panel」公式レポ―ト
2023年11月18日(土)、米・ニューヨークで開催されたアメリカ最大級の日本ポップカルチャーのイベント「Anime NYC 2023」内にて、『アンデッドアンラック』を紹介する「Undead Unluck Panel」を実施。多くのファンが期待を寄せる中、戸塚慶文先生(原作)、佳原萌枝さん(出雲風子役声優)と、橋本拓己さん(「週刊少年ジャンプ」編集部 担当編集者)が登壇し、大歓声で迎えられた。
パネル冒頭では、まず戸塚先生に、原作コミックの制作秘話について触れる熱心な質問が飛び交う。作品のキーとなる否定者の「否定」能力というアイディアの発想について質問され、「不死の能力も持った主人公を描きたいと思った時に頭に漢字の“不”が入っていて他にも“不動”など“不”がつくものがある。英語になるとそれが“UN”。これはちょっと面白いかもな、思って決めました。」とコメント。さらに、「もし先生が能力を持っているとすれば、どんな「否定」能力ですか?」という質問に「“不器用”でしょうか。手が器用じゃないので。」と回答し、会場を沸かせた。
また、パネル内では、戸塚先生によるライブドローイングコーナーも実施され、ファンが見守る中、目の前でキャラクターを描いていく貴重な様子が公開された。
ドローイング中には、出雲風子役を演じる佳原さんや、原作の担当編集者である橋本さんへの質問コーナーが行われた。7月に開催されたAnime Expoで初めてアメリカを訪れ、今回2度目の訪米となった佳原さんは、アメリカのアニメイベントの印象を聞かれ、「日本のイベントとは空気が違って会場全体をお客さんも一緒に盛り上げてくれるのがすごく楽しいなって思います。」とファンの熱気についてコメント。また、2人に、アニメ映像を初めて見た時の感想を伺うと「アクションシーンがすごくカッコいいと思いました。マンガで見ていたシーンがアニメになると、こんな戦い方をするんだ!ってより分かりやすくなって見ているだけで楽しいです。」(佳原さん)、「アクションシーンももちろんですが、(アンディの)再生するシーンはこんな風にリアルに再生するんだ!って感動しました。激しくアンディが動き回るので、モザイクが外れないか心配しながら見てました(笑)」(橋本さん)と答えた。
作品のプレゼントコーナーを挟みつつ、さらに作品を掘り下げた質問も多数飛び出した。佳原さんは、「風子の声に命を吹き込むのはどのような感じか」と聞かれ、「始めは、まさか自分が風子の声を担当するとはと驚きが一番大きくてあまり実感がありませんでした。そのあと、お話が進んでいって、他のユニオンメンバーと一緒にアフレコをしていく中で、お話の面白さにも助けてもらって、すごく楽しくお仕事をすることが出来ました。」とコメント。
また、橋本さんに、「本作では、様々な場所、国籍、言語、戦闘スタイルなどが出てくるが、どのようにリサーチと創作のバランスをとっているのか」と伺うと「基本的には面白さを優先しているので、リアリティよりも創作のバランスの方が大きいです。週刊連載で毎週描かないといけないので、台湾やブラジル、宇宙とかも行かせてもらえるのならリサーチしたいですけど、時間がないので出来ないというのもありますね。」と答え、制作のポイントについても明かされた。
そして、観客が見守る中、先生がライブドローイングを終え、描き上げたの自由の女神をモチーフにした風子のイラストを披露すると、ニューヨークでのイベントならではのイラストに大きな拍手が贈られた。
続いて、イラストを描き終えた先生に、様々な質疑応答が行われた。作中で風子に推しの漫画(『君に伝われ』)が影響を与えたことに重ねて、先生が大きな影響を受けた漫画を尋ねると「HUNTER×HUNTER」という答えが飛び出し。会場からも大歓声が起こった。また、「作品から読者にどんなメッセージを受け取ってほしいか」と尋ねると「作品全体を通して、僕の作品で言うと普通の子たちに急に何かの能力が発現してしまう。そういう(予想しない)事が急に起きたとしても周りの力を借りたりとか、みんなで協力すれば乗り越えられる、という作品を描いてこられていると思うので、そういう部分に共感してくれたら(描いた)意味があるのかなと思います。」と自身の想いをコメントした。
多くの質問を通して貴重な制作秘話が語られ、イベントはあっという間に終演の時間に。最後に戸塚先生より、「パネルに来てくれて本当にありがとうございました!今度、ニューヨークを舞台にするので、タイムズスクエアの資料が欲しくて昨日回って写真を撮ったのでそれを使って描きたいと思います。呼んでいただいて本当にありがとうございます。貴重な体験です!」とファンへの感謝の気持ちを込めてメッセージが贈られ、パネルは大盛況のうちに幕を下ろした。
「Undead Unluck Panel」(Anime NYC 2023)イベント概要
開催日時:2023年11月18日(土)14時15分~15時15分(現地時間)
会場:Anime NYC 2023(アメリカ・ニューヨーク)
登壇:戸塚慶文(原作)、佳原萌枝(出雲風子役)、橋本拓己(「週刊少年ジャンプ」編集部 担当編集者)
『アンデッドアンラック』作品情報
あらすじ
触れた人々に不幸な事故をもたらす不運“アンラック”な少女・風子。
その特異な体質から一度は死を覚悟した風子の前に、絶対に死ねない不死の体を持つ“アンデッド”のアンディが現れる。
彼は風子の力で“本当の死”を得るため、彼女と行動を共にすることに。
しかし、アンディと風子のような異能の力を持つ【否定者】を狙う謎の組織“ユニオン”が2人の前に現れる。
これは、二人が最高の死を見つけるお話。
キャスト
(C)戸塚慶文/集英社・アンデッドアンラック製作委員会