『デッドマウント・デスプレイ』ソリティア役・高橋広樹さんインタビュー|「ノープラン!の中で100%の演技ではなく500%の熱量を出せるように」【第2クール連載第8回】
衝撃の異世界転生ノワールファンタジーとして、2023年4月からスタートしたTVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』。その第2クールが10月よりスタートした。
とある異世界から現代の新宿に転生した四乃山ポルカ。大事な仲間たちと平穏を望んでいたが、彼らの周りには、レミングスや火吹き蟲といった「厄ネタ」や、ソリティアのような奇術使いなど、とてつもなく強い上に個性的なキャラクターたちが集まってきてしまう。第2クールでは、さらにヤバいキャラクターたちが登場し、ポルカたちの生活を脅かしてくるので、どんな戦いが巻き起こるのか楽しみにしてほしい。
そして、アニメイトタイムズでは第2クールの放送と連動した連載も再スタート! 第20話放送後となる第2クール連載第8回は、舞台をかき回すだけかき回し、どんな強敵を相手にしても動じることなく、ひらりと煙に巻いていく奇術師・ソリティアを演じる高橋広樹さんが登場! 演じるうえで大切にしていることなどをお聞きしました。
ソリティアならではのマインド!? 演じる上で大切にしていたこととは?
――『デッドマウント・デスプレイ』の魅力はどこにあると感じていますか?
ソリティア役 高橋広樹さん(以下、高橋):四乃山ポルカをはじめ、登場人物たちそれぞれの個性が際立ち、またそのキャラクターたちが織りなす群像劇の描き方が秀逸なところが大きな魅力ではないでしょうか。また、ストーリーはシリアスな内容ながら、作品を通して散りばめられるコミカルな要素も、全体のテンポ感を心地よく感じさせてくれる要因かもしれません。
――ソリティアは、どのような人物だと感じていますか?
高橋:厄ネタの一人、自称奇術師、愉快なおじさん、イマジナリー中学生。ある目的を持って厄ネタに接触を試みるが、そのせいで警察に追われることになり……。いわゆるトラブルメーカーの立ち位置でしょうか。オンリーワンな情熱を持って、ひたすらに夢を追いかけている一生懸命な中年、というところが私的に最大の魅力です。
――演じる上で、どのようなことを意識しましたか?
高橋:じっくりあれこれ考えて演技を構築するというよりも、あえて自然の流れに身を任せ、ソリティアの気持ちになって出てくるそのままの言葉をマイクにぶつけるようにしています。そう、言い換えるなら、ノープラン!……その中で100%の演技ではなく、500%の熱量を出せるように頑張っています。
――ここまでの物語で印象的だったシーンを教えてください。
高橋:雑貨殿(CV.島﨑信長)とのやり取りは、2人のキャラクター的な質感の差が際立っていて、やっていて面白かったシーンのひとつです。というより、ソリティアが登場したシーンはどれも印象的なんですけどね。あと火吹き蟲くんのしゃべり方はやはり独創的で、キャラクターの特異性も相まってとても印象的でした。