新生B小町とアイによる「サインはB」にファン歓喜! TVアニメ『【推しの子】』スペシャルイベント「苺プロダクション☆ファン感謝祭2023」詳細レポート|劇伴の生演奏&朗読劇で第1期の名シーンを振り返る
集英社「週刊ヤングジャンプ」連載、赤坂アカ先生×横槍メンゴ先生による漫画を原作としたTVアニメ『【推しの子】』。
2023年4月~6月にかけて放送され、“芸能界”を全く新しい切り口で描いたストーリー、観る者の胸を打つキャスト陣の演技、YOASOBI、女王蜂による主題歌など、作品のさまざまな要素がいずれも大きな反響を呼びました。
そんな本作のスペシャルイベント「苺プロダクション☆ファン感謝祭2023」が、11月26日(日)に幕張メッセ 国際展示場9-10ホールにて開催。
高橋李依さん(アイ役)、大塚剛央さん(アクア役)、伊駒ゆりえさん(ルビー役)、潘めぐみさん(有馬かな役)、石見舞菜香さん(黒川あかね役)、大久保瑠美さん(MEMちょ役)、伊東健人さん(ゴロー役)が出演し、朗読劇やライブ、昼夜で異なるバラエティコーナーなどを行いました。
シークレットゲストの登場や新情報の発表など、サプライズ要素も多数盛り込まれた、本イベントの詳細レポートをお届けします。
昼の部
劇伴の生演奏&朗読劇で第1期の名シーンを振り返る!
高橋さん、大塚さん、伊駒さんとキャスト陣が一人ずつ順番にお客さんへ挨拶しながらステージに登場。キャストの声が聞こえるたびに、客席から大きな歓声と拍手が起こりました。
潘さんが「10秒で泣けるー?」とお客さんへ振ると、すかさず「天才子役ー!」と返ってくるなど、コール&レスポンスも楽しみつつ、全員が挨拶を終え、最後は本イベントの司会を務める伊東さんが登場。
お客さんと一緒に「5、4、3、2、1」とカウントダウンしていき、0のタイミングで火花が上がって、イベントがスタート。
シークレットゲスト・伊賀拓郎さん(本作の音楽を担当) による劇伴の生演奏が聞こえてくるとともに、アニメ第1期の物語を振り返る朗読劇が幕を開けます。
ステージ上には、高橋さんと伊東さんの姿が。アイとゴローの出会い、病院の屋上でのアイとゴローの会話のシーンを、おふたりが改めて演じます。
場面は移り、ストーカーに刺されたアイが、アクアとルビーに最後の言葉を送るシーンへ。高橋さん(アイ)の声が、先ほどまでの元気な姿がまるで嘘のような、か細く、弱々しい声色に一瞬で切り替わります。アイの死を受け、客席に痛々しいほどの静寂が広がりました。
そんな重苦しい雰囲気を変えたのは有馬かな。アクアとルビーに再会し、「重曹を舐める天才子役」のイメージ図が出てきたときの、「レロレロレロ」という音を潘さんが生披露すると、思わず客席から笑いが漏れました。
その後は、ドラマ『今日あま』撮影時のかなの独白、「今ガチ」でのアクアのキャラ変、ぴえヨン登場などのシーンが展開されていきます。
放送時、大きな反響があった、あかねがアイの演技をするシーンでは、伊賀さんがED主題歌「メフィスト」のピアノバージョンを披露しました。
MEMちょのB小町加入を経て、3人の初ステージの場面へ。「サインはB」のピアノバージョンをバックに、かながアクアへ「あんたの推しの子になってやる」と心の中で力強く宣言して、朗読劇を締めくくりました。
すべての演技を終え、一礼するキャスト陣に、お客さんから割れんばかりの拍手が送られます。
オープニングトークとして、第1期のシーンを朗読劇という形で改めて演じてみた感想などを話していくことに。
アイの最期のシーンは音楽も相まって、何度観ても泣いてしまうという伊東さんの言葉に、伊賀さんも強く同意します。劇伴を作っているときは、自分の感情に入り込みすぎないようにしているからこそ、オンエア時に号泣してしまうと、作曲家ならではのエピソードを披露しました。
あかねがアイの演技をするシーンを生で披露してみて、緊張したと語る石見さん。高橋さんのアイのお芝居が、アニメのときとはまた違ったアプローチになっていることを感じ、“今日のアイ”を再現できるように高橋さんを観察していたと明かしました。
潘さんは生演奏をバックにお芝居ができた喜びをコメント。最後の台詞と音楽のタイミングがバッチリとハマった気持ちよさを嬉しそうに語りました。
「大塚監督」の下、新たな解釈の『桃太郎』のドラマが誕生!?
続いては、苺プロのタレントたちが普段どんなお仕事をしているのか、キャスト陣が体験する「お仕事シミュレーション」のコーナーへ。
昼の部では、日本人なら誰もが知る物語『桃太郎』の「ドラマ撮影」に挑みます。一人ずつくじを引いていき、それぞれの役割は下記のように。
桃太郎役:伊駒さん
桃&イヌ&キジ役:潘さん
おばあさん&サル役:大久保さん
ナレーション:石見さん
監督:大塚さん
音効:高橋さん
撮影に入る前に、まずは、どんな『桃太郎』にするのか方針を決めていきます。メガホンを持ち、大御所監督風の雰囲気をかもし出す大塚さんからは、(みんな知っている物語だからこそ)固定観念にとらわれないように、というオーダーが。また、今流行りの少年漫画のような熱さを盛り込むことに。音効の高橋さんは、サンプラーでさまざまな効果音を適宜入れていきます。
方針が決まり、いよいよ撮影がスタート。熱さを感じる、石見さんの力強いナレーションとともに、序盤は特に大きな問題もなく進行していたのですが、桃太郎が鬼ヶ島へ向け、旅立つあたりから徐々に雲行きが怪しくなっていきます。
(高橋さんが、ぴえヨンの声の効果音を入れているため)「ぴよぴよ」と鳴くイヌ、妙にセクシーなポージングをするサル、きび団子をもらって、なぜかそのまま逃げるキジ(仲間にならず討伐される)など、“固定観念にとらわれない”お供たちが登場。
最終的に鬼を退治こそするものの、手に入れた財宝を家に持ち帰らず、桃太郎たちはそのまま鬼ヶ島で暮らす……という形で終幕。破天荒な展開の連続にたくさん笑ったお客さんから、キャスト陣へ拍手が送られ、『桃太郎』のドラマ撮影は無事に(?)終了するのでした。
新生B小町とアイが夢の共演!
ここでキャスト陣が一度降壇し、MEMちょによるイベントグッズの紹介コーナーと、ライブへ向けての声出し練習が行われます。
客席が充分に温まったところで、いよいよライブコーナーがスタート。
トップバッターを務めるのは高橋さん。歌うのは、YOASOBIによるOP主題歌「アイドル」です。まさかのカバーに、客席のボルテージは早くも最高潮に。バッチリ揃ったお客さんのコールを受け、高橋さんも満面の笑みを浮かべます。
歌唱が終わり、司会の伊東さんも興奮を隠せない様子。高橋さんも改めてステージに登場し、一面赤のペンライトが広がる客席を見て、喜びを爆発させました。
次は「苺プロスペシャルメドレー」。ベレー帽を外した潘さんが、かなの髪型を再現したボブカット姿で登場。「Full moon…!」をしっとりと歌い上げます。
そのまま「ピーマン体操」のイントロに入り、大塚さん、石見さんがステージに登場。さらに、センターステージにも人影が。なんと、ミヤコ役・Lynnさん、ぴえヨン役・村田太志さんが登場! 思わぬサプライズに、客席からどよめきが起こりました。
みんなで一緒にピーマン体操を踊り終えると、伊東さんが「苺プロには体を動かす曲がもう一曲ありますよね?」と発言。次の曲を察したお客さんから笑い声が漏れます。その予想通り、次の曲は「ぴえヨンブートダンス」。かなりキツい「飛べない鳥のポーズ」もバッチリ決めるなど、村田さんは終始全力で駆け抜けました。
再び高橋さんがステージに登場し、「HEART's♡KISS」を披露。お客さん一人ひとりにエールを送るように、ステージの端から端までじっくり移動しながら、手を振っていきます。ラストは(原作第1巻表紙などで)おなじみのアイの表情&ポーズを完全再現しました。
「HEART's♡KISS」初パフォーマンスの感想や、Lynnさん、村田さんによる生放送「苺プロダクション給湯室」出張版(※)の告知など、トークパートをいったん挟みます。
※「苺プロダクション給湯室」出張版は、昼の部と夜の部の間に実施。現在、アーカイブが公開中
トークが終わり、満を持して新生B小町(伊駒さん、潘さん、大久保さん)がステージに登場。「STAR☆T☆RAIN」を爽やかに歌唱。MCでは、3人でステージを駆け回り、お客さんにファンサービスを届けていきます。
ライブのラストを飾るのは、B小町を語るうえで外せない楽曲「サインはB」。2番からはなんと高橋さん(アイ)も登場。本編で叶うことのなかった夢の共演が目の前で繰り広げられ、お客さんも大興奮の様子でした。
ライブの興奮も冷めやらぬ中、最新情報が解禁に。第2期のビジュアルと、放送時期が2024年であることが発表され、客席からは大きな歓声が上がりました。
最後に、キャスト陣がイベントを観てくれた方への感謝や、第2期への思いなどを語り、昼の部は幕を下ろしました。