「最終決戦、みんなのことをこれまでよりもっと好きになると思います」 『ひろがるスカイ！プリキュア』最終回に寄せて、キュアマジェスティ／プリンセス・エル役・古賀 葵さんにメールインタビュー

記念すべき『プリキュア』シリーズ20作目となる『ひろがるスカイ！プリキュア』（以下、『ひろプリ』）が、クライマックスに向けて急展開。最終回まで、いよいよ残すところあと1話となりました。また、2月17日(土)、2月18日(日)には、TOKYO DOME CITY HALL＆配信で行われる『ひろがるスカイ！プリキュア感謝祭』（ファミリー公演／プレミアム公演）が待っています。

アニメイトタイムズでは、アフレコを終えたばかりの、キュアスカイ／ソラ・ハレワタール役・関根明良さん、キュアプリズム／虹ヶ丘ましろ役・加隈亜衣さん、キュアウィング／夕凪ツバサ役・村瀬 歩さん、キュアバタフライ／聖あげは役・七瀬彩夏さん、キュアマジェスティ／プリンセス・エル役・古賀 葵さんにメールインタビューでお話をうかがいました。

本稿では、古賀 葵さんのインタビューをお届けします。みんなに愛され続けた、スカイランドの王女さまであるキュアマジェスティ／プリンセス・エル。古賀さんの思いを感じて、クライマックスに向けての思いを高めていただけたらと思います。

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衝撃展開過ぎてストーリーに圧倒されてしまいました

──残すところあと1話を残すのみとなりました。エルちゃんの秘密が明かされたり、カイゼリン・アンダーグ、スキアヘッドの関係が明かされるなど、終盤怒涛の展開の連続でしたが、古賀さんのお気持ちとしてはいかがでしたか？

キュアマジェスティ／プリンセス・エル役・古賀 葵さん（以下、古賀）：こんな展開になるなんて想像していなかったので、台本のページをめくる度に胸を掴まれる様な思いでした。

エルちゃん誕生の秘密や、どうしてアンダーグ帝国との関係に亀裂が入ってしまったのか等、これまでずっと謎に包まれていたところが全て繋がる瞬間、そしてスキアヘッドの本当の顔、もう衝撃展開過ぎてストーリーに圧倒されてしまいました。

──古賀さんがキュアマジェスティ／プリンセス・エルを演じる上でいちばん大切にされてきたことはなんでしょうか。話を重ねていくうちに、気付いたこと、変化した気持ち、改めて気づいたエルの魅力などがありましたら教えてください。

古賀：マジェスティとエルちゃんは、姿形は全く違いますが、エルちゃんの時に貰った感情、マジェスティの時に感じたものはあれど、気持ちはずっと繋がっているというところをいちばん大切にしながら1話1話向き合って来ました。

エルちゃんは5人の中でいちばん幼いですが、幼いながらにひろプリのみんなからたくさんのことを学んで来ました。その地盤があった上で、誕生の秘密や自分の存在理由を知ったことで、よりその強さを発揮できているんじゃないかなと思います。

エルちゃんは『ひろプリ』のみんなに出逢えたからこそ、こんなに素敵なマジェスティに成長できたし、みんなのことが大好きだからこそもっともっと強くなれる、そんな絆をたくさん感じます。

毎回たくさん悩み研究し葛藤しながらの収録

──これまでのお話のなかで特に印象的だったディレクションや、アフレコ現場での出来事がありましたら教えてください。

古賀：ディレクションだと、第33話「究極のちから！マジェスティクルニクルン」が印象深いです。

プリズムはエルちゃんを危険な目に合わせたくなくて気持ちをひとつにできなくなっていた時に、マジェスティが以前のプリズムの言葉を伝えるシーンがあるのですが、その際に、実際に当時プリズムが言っていた言葉を聞かせてもらいながら収録しました。あの時のエルちゃんの気持ちを思い出しながら収録できたのですごくありがたかったですし、音響チームのこだわりをすごく感じて私もより気合いを入れて挑むことができました。

アフレコ現場の思い出は、キャストでもスタッフさんでも、誰かがお誕生日になると加隈さんが率先してサプライズのお祝いを企画してくださるんです。お祝いされる方もした方もどちらも幸せだし現場の空気もすごく温かくなっていて、本当にましろちゃんみたいに優しくて素敵な方だなと尊敬してます。その節はありがとうございました……！！

──『プリキュア』に関わることで、気づいたこと、成長できたことをお聞かせください。

古賀：私にとって『プリキュア』とは、これまでの声優としての自分を奮い立たせてきた大きな目標でした。そんな目標である作品に、新しい挑戦である赤ちゃん役で、こうして1年間、『ひろプリ』に関わることができたことはものすごく大きかったです。

限られたことばで感情を伝える、少しずつ成長しながら赤ちゃん期も変化していく、更にプリキュアになるとより大きく変化するという、同じ人物だけど常に色んな方面から進化を求められる役だったので、本当に毎回たくさん悩み研究し葛藤しながらの収録でした。

だけどその悩んで葛藤した分、得られたものもたくさんあって、自分の自信にも繋がったし、新しい可能性も見出せました。そんな風に思えたのも、私をエルちゃん/キュアマジェスティに選んで下さったひろプリスタッフの皆さま、『ひろプリ』メンバーとして一緒に走ってくれたキャストの皆さま、そしていつも応援してくださる『プリキュア』ファンの皆さまのおかげです。本当に本当に、ありがとうございます……!!