乾巧は「自分にしかできない大役」。応援してくれるファンの期待応えたい――『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』乾巧/仮面ライダーファイズ役・半田健人さん×園田真理役・芳賀優里亜さんインタビュー
平成仮面ライダー史に燦然と輝く傑作『仮面ライダー555』。デジタルガジェットをモチーフにした変身アイテム、善悪でははかれない人間ドラマなど、20年を経ても作品の持つ独自の魅力が色褪せることはありません。
そして、2024年2月2日(金)より20周年記念作『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』が遂に上映を迎えます。
アニメイトタイムズでは、乾巧/仮面ライダーファイズ役・半田健人さん、園田真理役・芳賀優里亜さんにインタビューを実施。20年ぶりの新作にかける意気込みをたっぷりと伺いました。
『仮面ライダー555』という作品を愛する全ての人へ、Open your eyes for the 20th Φ's(ファイズ)!
園田真理にとっての”夢の続き”とは?
ーー今作の企画は、キャストのみなさんの呼びかけによって始動したとか。
半田健人(以下、半田):2022年に僕と芳賀さん、村上幸平さん(草加雅人/仮面ライダーカイザ役)、柴﨑貴行監督で久々に集まったんです。そこで20周年の話になって、「何かやりたいよね」と。
芳賀優里亜(以下、芳賀):令和5年5月5日には20周年記念イベントもあったので、「絶対に何かやってほしい!」という想いがあったんです。
半田:僕らとしては、役者の立場から「出演の準備はできます」という意思をお伝えしました。その後に企画が立ち上がったので、僕らの意見を採用していただいたという感覚もあって。素直に嬉しかったし、「やるぞ!」という気持ちでいました。
芳賀:「何かできれば」という話を投げかけたら、次の回答はもう今作の企画書だったんです。そこで単独作品が作れると知って、本当にびっくりしましたね。
ーーそんな今作は、巧がスマートブレインの尖兵になっているという衝撃的な展開から始まります。
半田:別作品(『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』)の巧は一度死んでいますが、今作ではカプセルに入って、延命治療を続けている状態です。TVシリーズの最終話には、巧の体が弱っている描写もあったので、その延長にあるような続編性を強く感じました。井上先生が純粋な”ファイズの新作”として、書き下ろしてくれたことも嬉しかったです。
芳賀:映画やスピンオフは、全く別世界の話だったりするじゃないですか。今回はTVシリーズの続きなのか、パラレルワールドなのか、どっちなのかが気になっていました。あとは、真理の美容師の夢がどうなったのかも……。
半田:結局はまだクリーニング屋で働いていたよね。それについてはどう思ったの?
芳賀:個人的に、真理は夢を叶えているイメージがあったんです。TVシリーズは真理が上京する場面から始まるので、「いつかはお店でも構えるんじゃないかな?」と思っていたのですが……。
きっと真理なりに色々な思いがあって、夢を諦めたんじゃないでしょうか。実は一瞬だけ美容室を見ているシーンがあるんです。「色々あってここに落ち着いたんだな」と彼女の未来をとてもリアルに感じました。美容師になるという夢は叶わなかったかもしれませんが、「きっとまだ巧の髪の毛は切っているのかな」とか。