作風は突飛でも制作や収録は緻密!? 『ぶっちぎり?!』野津山幸宏さん×竹内良太さんインタビュー|「魅那斗會」「シグマスクワッド」それぞれのチームカラーをメンバーが語る
魅那斗會、シグマスクワッドそれぞれのイメージと、印象深かったエピソードは?
――座布は魅那斗會、王太はシグマスクワッドに所属していますが、それぞれのチームの特徴と魅力、またチームソングについての感想をお聞かせください。
野津山:魅那斗會は、「日本」「和の心」のイメージです。ボスの拳一郎は茶室のような部屋にいて、会話は書道ですから(笑)。あとチームごとにイメージカラーがあって、シグマは割と派手ですが、魅那斗會は制服の色とかも統一されていて、しっかりした身なりの不良の集まりみたいな(笑)。
チームソングの「ステゴロ」もずっしり、しっかりカッコいい印象があります。
竹内:上下関係もちゃんとしているよね。
野津山:筋はちゃんと通す、真っすぐな感じがします。
竹内:シグマスクワッドは自由奔放なチームだと思っていて、メンバーはみんな、ヘッドのことを「摩利人くん」と呼ぶんですよね。それくらいファミリー感があるんですが、服装はそれぞれ個性的で。摩利人のカリスマ性によって、みんなが集まって、寄り添ってチームができている気がします。
チームソングの「God Mode」はヒップホップ系の曲で、同じヒップホップ系でも「ステゴロ」は和のテイストがあって、「God Mode」はアメリカのストリートやダウンタウンを連想させるような曲で。第1話で摩利人はメロディペット、その他のメンバーもゴーカートなど遊園地の遊具みたいなものに乗っていたんですが、ああいうのもすごく似合っていて、ピッタリだなと思いました。
――「God Mode」を歌っているBALLISTIK BOYZは、内海紘子監督から「最初はこんなに使う想定ではなかったけど、シグマスクワッドの全登場シーンで使いたくなった」と言われたそうです。
野津山:そうなんですか! 確かに第1話ですぐ流れましたよね。
竹内:NG BOYSのチームソング「E-NERGY BOYS」もカッコよかった。ヘッドの心土がめちゃめちゃカッコよく見えた。みんなをなぎ倒していく時に曲が流れて、「カッコいい!」と思いました。
野津山:どのチームソングも曲自体カッコいいところに、映像がバッチリ合っているのも計算され尽くしているんでしょうね。
竹内:各曲にチームを象徴するワードも入っていて、「God Mode」では「ワクワク」、「ステゴロ」には「忠義」とか、そういったものが散りばめられているのも「ちゃんと考えられているんだな」と思いました。
――第7話までで印象に残っているシーンをお聞かせください。
竹内:僕はやっぱり第6話ですね。シグマスクワッドが誕生する経緯や、摩利人と王太の関係性が一番よくわかる、すべてが詰まっている回です。
意外だったのは、最初にワクワクしていたのは王太のほうで、摩利人は割と冷めていて、でも拳一郎などいろいろな出会いによって、ワクワクを取り戻していく。シグマスクワッドのチーム名の由来がその場にあった「シーフード・グラタン・マカロニヌードル」を見たからということを一人だけわかっているのも、相棒感があってすごくいいですね。
野津山:まさに王太のピックアップ回でしたね。
竹内:僕にとっては最終回です。
野津山:いやいや、まだあるから(笑)。
僕は第1話の最後の荒仁が「ドーテー捨ててェェェーーーーー!!」と叫んで、摩利人を殴り飛ばすシーンです。「『ぶっちぎり?!』ってこんな作品ですよ」という自己紹介でもあり、すべてが集約されているシーンだと思っています。その後も千夜と合体する時は「ドーテー捨ててェェェーーーーー!!」と叫んでいるし、『ぶっちぎり?!』を象徴するシーンだと思うので、一番好きです。
シリアスな展開が増え、新たな『ぶっちぎり?!』が始まる予感!? 座布と王太の動向にも注目!
――今後の見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。今回お二人がインタビューに選ばれたということは活躍シーンもありそうですね。
竹内:そういうこと?
野津山:そういうことですか(笑)。でも確かに今後の座布には注目してほしいです。第8話からまた新たな『ぶっちぎり?!』が始まるような展開になっています。
竹内:シリアスなシーンが増えるかな。王太は、摩利人をお父さん的に見守る姿が魅力的ですが、その魅力がもっと出てくる回があります。実は今まで摩利人と王太がちゃんと話しているシーンは少なかったんですが、今後、面と向かって話すシーンが散りばめられているので、そこの相棒感はぜひ見てほしいですね。それに対して摩利人がどう動くのかもシグマ的には注目してほしいです。
――第6話で荒仁がNG BOYSのヘッド・心土を殴り倒して、魅那斗會とシグマスクワッドが共倒れになる危機は間一髪で回避できました。ここからどんな展開になっていくのかも気になります。
野津山:心土がこのまま引き下がるのか、そして彼の背後にいる「一夜」の正体とは? まだまだ気になるところもあるし、荒仁をはじめ、各キャラクターのカッコいいシーンが目白押しなので、ご期待ください。
――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。
竹内:荒仁と真宝の関係性も気になるところですが、いろいろな過去や伏線が繋がって、各キャラクターの激しい戦いも繰り広げられていくので、今後を楽しみにしていてください。
そしてシグマスクワッドと、摩利人と王太が荒仁たちにどう絡んでいくのかも見どころの1つだと思うので、最後まで見逃さず楽しんでいただきたいです。
野津山:第7話まで怒とうの『ぶっちぎり?!』でしたが、第8話からド・ド・ド・ド・ドくらいのとんでもない展開が待っています。第7話までで気になっている点や疑問がたくさんあったと思いますが、その謎がどんどん解き明かされていきますので、注目してほしいです。そして一番大切なポイントである、荒仁はドーテーを捨てることができるのか(笑)。ぜひ最後までご覧ください。
作品情報
毎週土曜日23時00分からテレ東系列ほかにて放送開始
※放送日時は変更の可能性がございます
◉スタッフ
原作:内海紘子・岸本卓・MAPPA・東宝
監督:内海紘子
シリーズ構成・脚本:岸本卓
キャラクターデザイン・総作画監督:加々美高浩
サブキャラクターデザイン・総作画監督:齊田博之/伊藤公規/伊藤晋之
衣装コンセプトデザイン:澤田石和寛
美術監督 :鈴木くるみ
色彩設計: 垣田由紀子
撮影監督:加藤慎之助
編集: 長坂智樹
音楽: 大島ミチル
オープニング・テーマ:『Sesame』Kroi
エンディング・テーマ:『らぶじゅてーむ』甲田まひる
魅那斗會 チームソング:『ステゴロ』KDH & Novel Core
シグマスクワッド チームソング:『God Mode』BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE
NG BOYS チームソング:『E-NERGY BOYS』DA PUMP
音響監督: 菊田浩巳
音響制作:dugout
アニメーションプロデューサー:小川崇博
制作:MAPPA
◉出演者
灯 荒仁:大河元気
浅観音 真宝:星野佑典
千夜:こばたけまさふみ
神 まほろ:永瀬アンナ
神 摩利人:佐々木望
道満 拳一郎:斉藤次郎
座布 翔:野津山幸宏
魁 駒男:山口勝平
大英 王太:竹内良太
蛇走 流:古川慎
刃暮 達兎:葉山翔太
心土 阿久太郎:鈴木千尋
一夜:太田哲治