「第⼗八回 声優アワード」受賞者コメントまとめ|今年は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に出演した市ノ瀬加那さん、『ブルーロック』に出演した浦和希さんが主演声優賞に!
外国映画・ドラマ賞
高畑充希さん
正直このような場に来られるとは思っていなかったので、めちゃくちゃ緊張しています。さっき奥で村井さんと「お邪魔しちゃってる感じだね」「ここにいてもいいのかな?」ってソワソワと話して、少しはほぐれたなという感じです。
私は普段肉体を使ったお芝居をさせていただいているので、声だけで全てを表現されている声優のみなさんに対して物凄くリスペクト共にここには絶対に近づけない、ずっと遠くの存在という印象がありました。声優というお仕事に対しても正直昔から苦手意識がありまして、今回の映画『バービー』のお話をいただいた時も私なんかに務まるだろうかって不安が大きかったんです。
けれど私が大好きなグレタ・ガーウィグ監督が手がける作品、かつ女性のパワーがみなぎる映画ということで、どんな形であれこの作品に関わりたいという気持ちが不安より勝ってしまいました。そしてお受けする中で、本当にブースの中でこんな孤独で凄い作業をみなさんされてきているのだなと実感しました。
私には荷が重かったかもしれないという日々だったんですけれども、こういう形でご褒美をいただけて、またいつか機会があったら声のお仕事をしてもいいのかなってちょっと許してもらえたような気がしました。本当に嬉しい、宝物にします。今日はありがとうございました。
村井國夫さん
声優のこういった賞をいただけるとは本当に思ってもみませんでした。去年も『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』1本しかやっていませんし。
僕たちが子供の頃は外国映画を本当にたくさん、とにかくテレビに釘付けになって見ていました。本当に日本語の上手い人だなと思いながら見ていたら、実は声優さんだった。小林修さんだとか納谷悟朗さん、内海賢二さん。名前が出てくると本当にいい声だなと思って聞いていました。
僕もそのうちに俳優になって声優の仕事をしたのがもう45~46年前ですか。最初に演じたのが『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役でございます。それからもう何本かやりました。その後に『インディ・ジョーンズ』のお仕事がきまして、この1本だけかと思ったら最初から3部作をお作りになる予定だったので3本やりました。
それからしばらくはお休みになって、またやる時に4作目も僕かと思っていたら大人の事情なんですかね、外されてしまいました。それからしばらく時間が経って最後にハリソン・フォードさんがインディを演じるということで、最後は演じたいと思ったわけですよ。
ハリソンも80歳近くなって、僕ももう80歳近くなって。ふたつ上なんですよ、ハリソンの方が。それで手を挙げてやりたいと意思表示をしたら、どういうわけかやれることになり、ありがたく演じました。やはり45年間の長い付き合いですから、ハリソンから「僕の長い旅路を一緒に歩いてくれてありがとう」とメッセージをもらった時は本当に感動しました。
あの言葉は思い出しても涙が出るくらいに嬉しかったし、声優としても認められたんだなと感じました。僕も普段は肉体を使って舞台をやっていることがほとんどですが、声優の仕事も大好きで色々やってきました。これからも頑張ってやっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
インフルエンサー賞
上坂すみれさん
この度は声優アワードインフルエンサー賞という、とても光栄で、そしてカッコいい賞をいただきまして本当にありがとうございます。
個人的に始めたSNSではあったので、このような賞をいただけるようなことは特にしていないんじゃなかなって思うんですけれども、すごくビックリしております。
「それではみなさま、本日も健やかにお過ごしください」っていう私のすごく好きなSNSのご挨拶がありまして、健やかという言葉っていいなと思ってしきりにご挨拶に使わせていただいております。
心身ともに健やかであるというのは、すごく簡単なようでとても難しいと大人になるにつれ実感しました。ですが私の投稿を見てちょっとでも元気が出てくれたら嬉しいな、これからもこの声優の仕事やSNSを通して少しでもみなさんにパワーを差し上げられたら嬉しいなと思います。引き続き何卒よろしくお願いします。
MVS〈Most Valuable Seiyu〉※最も活躍した声優
中村悠一さん
この賞はファンの方たちによる投票で選出されたと伺っております。誠にありがとうございます。こちらに選んでいただけたのも、個人的には作品ありきだと思っております。
素晴らしい作品を作ってくださった多くの方たちの代表として、またこれからも役者として関わらせていただく際の励みとして受け取らせていただきたいと思います。改めまして今回の受賞、誠にありがとうございます。
第十八回 声優アワード
・主催
声優アワード実行委員会
・共催
株式会社 KADOKAWA
株式会社 文化放送
株式会社 小学館集英社プロダクション
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