『僕の心のヤバイやつ』第2期 連載インタビュー第8回:安堂カンナ役・井口裕香さん、半沢ユリネ役・上田麗奈さん|心が温かい人たちが集まっている現場だからこそ、新キャラクター組もすぐに馴染むことができました
TVアニメ『僕の心のヤバイやつ』第2期が、テレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠・BS朝日・CSテレ朝チャンネル1にて放送されています。桜井のりお先生が『マンガクロス』(秋田書店)で連載中の『僕の心のヤバイやつ』は、SNSを中心に人気を集め、コミックス累計発行部数400万部を突破中の話題作です。
24話「僕は伝えたい」では修学旅行へ。学生らしいイベントが起こりつつも、山田の葛藤に気づいた市川が行動を起こし、女子部屋でふたりきりに……?
アニメイトタイムズでは第1期に引き続き連載インタビューを実施中です。連載8回は第22話で初登場となった、安堂カンナ役・井口裕香さん、半沢ユリネ役・上田麗奈さん。最終回のアフレコの最中にお話をうかがいました。前回の男子会とはまた違った、女子会インタビューをお楽しみください。
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カンカンとユリネはニコイチでありながらも真逆のタイプ
――おふたりはオーディションではなく、ご指名だったとうかがっています。まずは井口さんは、カンカン役のオファーがあった時、どのようなお気持ちでしたか?
安堂カンナ役・井口裕香さん(以下、井口):もともと『僕ヤバ』は存じ上げていたんです。Xのショート漫画を読んでいて。
――『ツイヤバ』ですか?
井口:そうです、そうです! 毎回「今回もヤバイなぁ」ってドキドキしていて! まさか出演できるとは、という喜びからのスタートでしたね。
『ツイヤバ』にはメインのふたりが登場するので、カンカン(安堂カンナ)、ユリネのことは役をいただいてから知りました。カンカンはものすごくハイテンションで、幸せを願うがゆえ、暴走しがちなところがあって(笑)。そこがすごくかわいいなって。どのくらいギャグに寄せて良いのか、うるさくしていいのか、その匙加減を考えながら現場に行ったことを覚えています。
――上田さんの場合はどうでした?
半沢ユリネ役・上田麗奈さん(以下、上田):タイトルはもちろん存じ上げていました。きちんと読んだことがなかったので、公式で上がっている1話を拝見させてもらって。そしたら、ものすごく面白くて、かわいくて、続きが気になる作品だなと。その準備があった上で、いちファンの気持ちで楽しく台本を読んでいきました。
カンカンとユリネが初登場するのは22話なのですが、「また濃いキャラクターが登場したなぁ」って思いつつ、もうキュンキュンしてしまって。みんなと会えるのが楽しみだなぁと思いました。第1期の皆さんが作ってきた世界観があったからこそ、緊張はもちろんあったんですけど、ワクワクする気持ちが大きいなぁって。
――第1期の皆さんが作ってきた世界観というのは、おふたりはどのように感じられていたのでしょう?
井口:ものすごくあったかくて、穏やかで……なんていうんでしょうね? 途中から、しかも後半からの参加組だったんですけど、最初から参加していたかのような安心感と温かさがありました。
上田:そうですね。いい人たちばかりなので、ものすごく癒やされています。心が温かい人たちが集まっているからこそ、新キャラクター組もすぐに馴染むことができました。
――カンカンとユリネはコンビのような雰囲気ですが、お互いのキャラクターに対してはどのような印象がありました?
上田:カンカンとユリネがすごく仲良しで、とってもかわいいなぁって。ユリネ自身は「好き」をあまりよく分かっていないと思うんですけども……分からないけど、でも好きだから一緒にいるというニコイチ感がいいなぁって。しかも、カンカンは強烈なキャラクターで。
井口:(笑)。思うがままに生きているよね。
上田:本当にそうですよね。カンカンのパワフルさ、ユリネのふわっとした素直でピュアな雰囲気とのギャップも組み合わせとして面白くて。総じて「かわいいふたり!」って思っていました。
井口:確かに、みんなピュアなんだよね! 登場人物がみんなピュアでかわいい。ユリネは21話の最後で、山田と市川がカーテンにくるまっているシーンを見てしまっていて(笑)。何事もなかったかのように去っていこうとしたのに、ドンッ!とぶつかってしまう。台本を読んでいても「かわいい〜!」って思っていたのに、お芝居を聞いたら「よりかわいい〜〜!!!」って。
上田:(笑)
井口:ユリネ役ってすごく難しいと思うんです。一息で感情を表現したり、絶妙な表情があったり。例えば、ちょっと困る、ちょっと照れるとか。それってすごく塩梅が難しいと思うんです。でも毎回セリフがかわいくて「こんなに一息一息がかわいい人がいるんだ!」と感動しました。
上田:(恐縮しながら)ええええ……。
井口:本当にかわいい。ユリネってカンカンと真逆なところにいると思うんですよ。私とも真逆なところにいるので、羨ましくもあり、その対比が面白いなって。どちらかと言うと、カンカンは鼻息ブー!みたいな感じで、一息一息がうるさいタイプだから(笑)。ユリネのかわいさは、上田さんが演じるからこその愛しさがあるなぁって。
上田:(手を挙げて)私も良いですか……。
井口:なになに〜!?
――お願いします!
上田:実は今日、絶対言おうと思っていたことがあったんです。もともと井口さんのお声は、かわいくて、柔らかいイメージがあったんです。そこからの、あのカンカンのお声……! 井口さんの、かわいさをかなぐり捨てるお芝居が逆にかわいくて、最高で、大好きで! 回を重ねることに「井口さんからこんな声が出るの!?」って思っていました。カンカンはとてもまっすぐで、勢いがあって。そのカンカンを表現するあのお声がたまらなく好きです。これだけは絶対に言おうと思っていました!
井口:嬉しい、ありがとう〜!