春アニメ『黒執事 -寄宿学校編-』シエル役・坂本真綾さんが語るセバスチャンと小野大輔さんの魅力「セバスチャンは、小野さん以外は考えられない」
シリーズ累計3,5400万部を超える『黒執事』(著:枢やな先生)のアニメ新シリーズ『黒執事 -寄宿学校編-』が、2024年4月13日(土)よりTOKYO MX・BS11ほかにて放送中。
「寄宿学校編」では、13歳のシエル・ファントムハイヴとその執事であるセバスチャン・ミカエリスが、奇妙な事件が起きた英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に潜入します。
アニメイトタイムズでは、主人公・シエル・ファントムハイヴ役の坂本真綾さんにインタビュー。「寄宿学校編」でシエルが見せる新たな表情、そしてセバスチャンを演じる小野大輔さんとの絆についてお聞きしました。
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「やっぱりこれは『黒執事』だ」と引き戻される
――シエル役として長く共に歩んできた『黒執事』。新たなTVアニメシリーズが決定したと聞いたときは、どんなお気持ちでしたか?
シエル・ファントムハイヴ役・坂本真綾さん(以下、坂本):映像でシエルの声をあてたのは、2017年公開の劇場版『黒執事 Book of the Atlantic』が最後だったと思うんです。原作は続いているし、人気作なのでまた劇場版などの作品があったらいいなと期待はしていましたが、まさかTV新シリーズをでやるとは。正直、意外だったので、驚きと合わせて発表を聞いたときは嬉しかったです。待ち望んでいた方もたくさんいたと思うので、みなさんが喜んでくれたらいいなとも思いました。
――「寄宿学校編」のストーリーにはどのような印象をお持ちですか?
坂本:ひとつの謎を追いかける途中にも小さな謎が散りばめられているサスペンス。そしてそれを解決していく爽快感があると感じました。『黒執事』ではあるけれど、ちょっと番外編を見ているような、作品の世界観を知らない人でも楽しめる物語だと思います。ただ、最後まで見るとやっぱり『黒執事』らしいダークな要素もあり、一気に「やっぱりこれは『黒執事』だ」と引き戻される。コミカルな要素とダークな部分の落差があるところが面白いと感じました。
――TVアニメシリーズが最初に放送されたのは2008年。あれから15年以上経ちました。当時生まれた子たちが中学生くらいになっていて、『黒執事』を「寄宿学校編」で知るという方もいるかもしれません。
坂本:気が付いたら世代を超えて家族で見られる、そういう作品になってきたのかもしれないですね。「寄宿学校編」の中心人物であるP4(プリーフェクト・フォー)をはじめ、新たに登場するキャラクターを演じる方々は、まさに『黒執事』の原作やアニメを見てきた世代という方が多くて。たくさんの方が知ってくれている作品なんだなと、改めて実感しました。本作がきっかけとなり、『黒執事』の世界に足を踏み入れてくれる人がさらに増えたらいいなと思っています。
――久しぶりにシエルを演じてみていかがでしたか?
坂本:アニメで最初にシエルを演じたとき苦戦した記憶が鮮明に残っていまして。というのも、当時はまだ男の子役をそんなに演じたことがなく、低い音域だけでお芝居をするのが自分のなかではすごく難しかったんです。毎回反省をしながらアフレコをしていました。今でもシエルを演じるとなると、当時の緊張感が蘇ります。ただ、(セバスチャン役の)小野大輔さんと「寄宿学校編」の第1話で掛け合った瞬間に「あぁ、これが『黒執事』だな」としっくりきて。久しぶりだけど、「これがセバスチャンとシエルだね」と、すぐに確認ができました。違和感なく、スムーズに収録できましたね。