志村が成長し相手を倒す爽快感と、戦いの中で生まれる新たなつながりを楽しんでほしい|『喧嘩独学』志村光太役・丹羽哲士さん、金子 亨役・岡本信彦さん、八潮 秋役・ファイルーズあいさんインタビュー
相手に合わせて特定の技だけを磨く、“異種格闘技戦”であることも作品の魅力
――作品にちなんだ質問も少しできればと思います。ケンカをした記憶や、格闘技をしたり、ご覧になったことはありますか?
丹羽:小学生の頃まで兄弟ゲンカをしていました(笑)。
格闘技は、両親が血を見るのが苦手ということもあって、あまりなじみがありませんでした。大人になって、格闘技の試合が見られるようになってから少しずつ興味が湧いて、この作品に関わるようになってからはボクシングを習い始めました。
岡本:ケンカは小学生の頃にしたことがあるくらいで、物心ついてからはまったくしていません。
格闘技は、父がアントニオ猪木さんを好きだったこともあって、プロレスのTV中継を見ていたり、学生時代にK-1ブームだったこともあって、魔裟斗さんやKIDさんが出ている時代はよく見ていました。あと総合格闘技も「PRIDE」から始まり、今も「RIZIN」を見ています。
――作品の中で登場した格闘技の中で知っていたり、興味が湧いたものは?
丹羽:ブラジリアン柔術は初めて知ったのでビックリしました。
ファイルーズ:先ほども少し話しましたが、自分に合いそうな格闘技を調べていたので、ある程度は知っていました。技も格闘マンガを読んでいたので何となくは知っていましたが、応用の仕方やルールなどはこの作品で初めて知ったので、驚きがありました。あと、テコンドーに勝つにはどの格闘技がいいのかとか、あくまで異種格闘技戦なので、相手の競技を理解した上で、特定の技だけ練習して挑むというのも新鮮でした。
――今ハマっている動画はありますか? またご自身が動画配信してみたいことはありますか?
丹羽:昔から野球が好きなので、野球のチャンネルをよく見ています。好きなチームは巨人です。あと今は格闘技のチャンネルを結構見ています。「世界最強のファイターが集う」と言われる「UFC」をよく見ています。
岡本:僕もRIZINや格闘技チャンネルをよく見ていますが、久々に楽しいなと思ったのは、数年前から出た「朝倉未来さんのチャンネル」。喧嘩自慢がおもしろいなと。あとタケヤキ翔さんのチャンネルは大食いだったり、グルメサイトで一番評価の低いお店に行ったりと、僕が知らないお店を知ることが出来るので楽しいです。
あとは知り合いがよくゲーム実況をしているので、それも見ます。(木村)良平さんや中村(悠一)さんとか。その他には歌い手の方のチャンネルを見たり、自分がやっていたバドミントンも見ています。
ただ、つい2倍速で見てしまうんです。最近は将棋を2倍速で見てしまったり、自分でもよくないなと思っています。
ファイルーズ:私は「猫ミーム」です。スマホの履歴を見たら「猫ミーム」だらけで、さっき(取材前に)メイクしていた時も見ていました。あとは動物の動画とか、海外のドッキリ番組とかを見ることが多いです。
志村が成長し相手を倒す爽快感と、戦いの中で生まれる新たなつながりを楽しんでほしい
――改めて、アニメの見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。
丹羽:『喧嘩独学』は、志村が意図せずに敵味方関係なく巻き込んでしまうので、成長していくにしたがって味方も増えていくのですが、同時に敵も増えていきます。いじめっ子や強い人を倒す爽快感や、新しく現れる人とのつながり・ドラマの部分に注目して見てください。
また、闘鶏から習う格闘技も幅広くて、僕は志村を「格闘技キメラ志村」と呼んでいるんですが、それぐらいいろいろな格闘技を知ることができるのも楽しみの1つかなと思います。
岡本:平凡な男の子が段々成長していく姿は見ていて気持ちいいですし、悪そうなヤツが予想通り悪く出てくるので(笑)、カタルシスを感じられる部分が随所にあります。過激な表現もちょこっとあったりしますが、ポジティブな部分を楽しんでいただければと。
個人的には、男の子同士でよく「どの格闘技が最強なのか?」という議論をしますが、そのifストーリーを見せていただいている気がします。このアニメを見て、丹羽くんやファイちゃんのように格闘技を習い始める人もいるかもしれませんが、そこで会得した技術はできるだけ日常では使わずに、正義や何かを守る時だけ使ってください。
そして、カネゴンはクズに見えますが、根っからのクズではなく、ふわふわしたクズです。第1話を見ても良いところが見つからないかもしれませんが、志村と出会ってから、カネゴンが持つプロデューススキルを発揮することで、彼の良い部分が間接的に見えてくると思います。
ファイルーズ:個人的には劇伴がカッコいいなと思っていて、すごくスタイリッシュですし、アニメのテンポ感自体も良いので、アニメを見ているとまさしく作中の「喧嘩独学」チャンネルを見ているような没入感があります。
秋としては、この作品はひとクセもふたクセもあるキャラクターが多い中で、秋はしゃべり方のクセは強いけれど、実は裏表がなく、その場にいるだけで明るくさせるのが魅力的なところだと思っています。かなり過激なシーンも多い作品ではありますが、彼女がいることで、元気で前向きになれる部分があるので、そういう部分にも注目してください。
――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。
ファイルーズ:現場や制作スタッフさんがこの作品に情熱と愛を注いで作ってくださっているので、その熱さが志村やキャラクターたち、作品全体を通して感じられると思いますし、原作ファンの方も納得できるクオリティになっていると思うので、楽しみにしていてください。
アニメで初めましての方は、志村の視点で見ていただくと、志村がどんどんカッコよくなっていきますので、まずは第1話をお見逃しなく。
岡本:原作ファンの方には、キャストの芝居や声が入ることで、臨場感や説得力が増していけばいいなと思いながら収録しています。
カネゴンとしては、ニコニコと温かい目で見守っていただけたらと思います。全力で生きている画面上の彼らのオン・オフの差も楽しんでもらえたら嬉しいです。僕がいままで演じてきたキャラの中でもカネゴンはめちゃめちゃ弱いです(笑)。そんな弱さの中にも味がある、いいキャラクターを演じさせてもらえて光栄です。
皆さんは感情移入をまったくできないと思いますが……むしろ最初のほうは感情移入しないほうがいいです(笑)。志村に感情移入しながら見てもらいつつ、仲間たちが増えていく様子を楽しんでもらえたらなと。この作品は群像劇的な要素もあって、魅力的で個性的なキャラクターが続々と登場しますので、そこも注目してください。
丹羽:制作されているスタッフさんや共演している先輩方が素晴らしい方ばかりで、キャスト発表された時、「丹羽哲士って誰?」と思われた方もいらっしゃると思いますが、自分の持てる力を総動員して志村を演じています。毎回、「志村と一緒に這い上がっているな」と実感しています。
絵も素晴らしく、カネゴンにアッパーを繰り出すシーンの再現度も高かったりとクオリティの高い映像になっているので、原作ファンの方も期待していただけたらと思います。
この作品は、平凡でいじめられっ子の少年が立ち上がって強くなっていき、いろいろな人との出会いや関係性が生まれていく様子が描かれる、成長ストーリーとしてもエンターテインメントとしても楽しめるアニメになっていると思いますので、アニメで初めて触れる方は、まずは第1話をご覧になってください。
作品概要
あらすじ
母親の入院費を稼ぐため貧乏生活を送る、スクールカースト最底辺の高校生・志村光太。
学校では不良のハマケンからゴミのように扱われ、負け組人生に日々絶望していた。
そんなある日、クラスメイトのカネゴンと殴り合う様子が誤って全世界へ生配信!?
底辺同士のイタすぎる喧嘩動画は瞬く間に広がり、一晩でまさかの1000万再生を突破!!!
再生数が金になることを知った光太が噛みつく相手は
不良に、ヤンキーに、プロ格闘家とエスカレートしていき…
プロのいじめられっ子、反撃開始───ッ!!!
キャスト
(C)PTJ cartoon company・金正賢/LDF・喧嘩独学製作委員会