「ホロとロレンスの旅のシーンなどをイメージしながら歌っていきました」『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』Hana Hopeにインタビュー
2021年にシリーズ15周年を迎えた大人気ライトノベル『狼と香辛料』シリーズ。国内のみならず、海外でも高い人気を誇っている本作のTV アニメ最新作『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』が、テレビ東京ほかにて放送開始となりました。
完全新作とあって、ファンから期待を寄せられている『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』のオープニングを鮮やかに彩るのは、Hana Hopeの新曲「旅のゆくえ」。彼女のピュアな歌声、ホロとロレンスの旅や心情に寄り添った巧みなストーリーテリングが印象的なナンバーです。
Hana Hopeは2006年生まれのティーンエイジャーで、YMO結成40周年を記念したトリビュートコンサートをきっかけにシンガーとしての活動をスタート。2023年3⽉にファーストアルバム『HUES』をリリースし、昨年夏にソニーミュージックより『Fate/Grand Order』Memorial Movie 2023 テーマソング「flowers」でメジャーデビュー。海外アーティストとのコラボレーションも積極的に行っています。その一方、2021年には細田守監督の映画『竜とそばかすの姫』で声優としてもデビューを果たすなど、多方面で瑞々しい才能を発揮しています。Hana Hopeのこれまでの音楽の“旅”を振り返りながら、この曲に込められたメッセージに迫りました。
ストーリーに入り込む瞬間がいちばん楽しい
──アニメイトタイムズには初登場となるため、これまでの経歴や音楽的なバックグラウンドについて教えて下さい。
Hana Hopeさん(以下、Hana):若い頃から歌うことがすごく大好きで、小さい頃から定期的に小さいカフェなどでライブなどをしていました。13歳でYMC(Yellow Magic Children)のライブに出演して、そこから本格的にアーティストとして活動をはじめました。2022年にHana Hopeとして曲のリリースをスタートして、去年7月にメジャーデビューしました。
──Hanaさんが目指したい音楽性みたいな目標はありますか?
Hana:ひとつの目標ではなくて、いつもずっと成長しているアーティストになりたくて。ファンとのやり取りができる近い距離感があって、感性豊かなアーティストになりたいです。
──音楽的に好きなジャンルはありますか?
Hana:私はインディーズのジャンルが大好きで、特に洋楽のインディーズを聴いています。それと、バラードの曲も大好きです。特にバラードを歌うのが大好きですね。
──Hanaさんはルーツ的にも、いろいろな文化に触れてきているんでしょうね。それは豊かな音楽性からも伝わってきます。
Hana:父がアメリカ人で母が日本人なので、どちらの国の音楽も文化も触れてきました。そういう意味で、私のやっている音楽もいろいろな面があると思います。
──普段からアニメはご覧になられたり、アニメ主題歌を聴いたりされたんでしょうか?
Hana:日本語がわかりやすいアニメが大好きで、『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』『ドラえもん』などに触れてきました。漫画は『ちはやふる』にすごくハマっていた時期があって、読みすぎて母に怒られていました(笑)。でも、漫画って日本語を習うためにすごく良いなと感じています。日本の文化を深く知ることにも繋がったと思います。
──Hanaさんが日本語を流暢に話すことができる背景には、漫画から得た影響が大きいのでしょうか?
Hana:それもあるかもしれません。日本語で話すのは母とだけなんです。漫画やアニメで知ったカジュアルな日本語を使っています。
──昨今、Hanaさんはいろいろなアニメ作品に関わる機会が、とても多くなってきましたよね。
Hana:嬉しく思っています。アニメに関する歌、主題歌は感情の表現がドラマチックで、そこがすごく大好きです。だからレコーディングをしている間も、一つひとつのストーリーに没入することができる。そういう瞬間がいちばん楽しいですね。たくさんの物語の旅をしている気分になります。