『変人のサラダボウル』各話後オフィシャルインタビュー:第4回は、永縄友奈役 高田憂希さん |イジメ問題が、暗くなりすぎないように描かれていたのは、友奈ちゃんの根本の強さと清々しさがあったから
イジメ問題も解決! 友奈らしさを感じた原作のとあるセリフとは?
ーー第4話では、惣助とサラがいいコンビネーションでイジメ問題を解決していきます。
高田:友奈ちゃんは、我慢しなきゃと思ってやっているように見えるけど、基本的には無意識でやってしまっていることだと思うんです。だから、いじめられていることを惣助さんに伝えるときも泣かないんですよね。ここまで頼れそうな人がいたら、涙が出そうだけど、どちらかというと悔しいとかそういう気持ちが前に出てくるのが、友奈ちゃんの儚さとか精神的な強さなのかな、と思いました。でもそのあとお母さんが飛び込んできて、「お母さんのことなんて気にしなくていい」って言われたときは、涙が溢れていたので、やっぱりずっと戦っていたんですよね。
ーーそれにしてもお母さん、結構がっつり聞いていましたよね(笑)。
高田:めっちゃ扉の向こうで聞いていましたね(笑)。そしてタイミング良く入ってきてくれて。
ーー宗教の話やイジメの話を描きつつ、注意喚起というか、今回なら、こういう対策をするといいよというのを知る機会にもなりますよね。
高田:そうですね。宗教のところはわりとマイルドに、面白さも交えながら描いていましたけど、第4話に関しては、証拠を押さえるとか、ストレートに描いていましたよね。
ただ、証拠を押さえるように惣助さんに言われるところで、アニメは「わかった!じゃあ明日あいつら全員ボコる!」と言って、お母さんも「ボコボコにしてやんなさい!倍返しよ!」って言ったあとに惣助さんに止められるんですよ。でも原作には続きがあって、「えー、合法的とかめんどくさい。ボコってスッキリしたい」って友奈ちゃんが言っているんです(笑)。そこが結構私は好きで、たくましいな、この子。って思ったんです。本当にお母さんのために我慢していたんだなって。イジメ問題ってトーン的には暗くなりそうだけど、暗くなりすぎないようになっていたのは、友奈ちゃんの根本の強さと清々しさがあるからなんだなと思いました。
ーーまた、最初頑なだった友奈と打ち解けるために、サラと三国志の話をするところも面白かったです。
高田:ここも、董白って誰だろう?と思って調べたんですけど、なかなか調べても出てこないから、友奈ちゃんはマニアックだなぁって思いました。
ーー『董白伝~魔王令嬢から始める三国志~』という小説があって、実際の表紙も使っていましたね。
高田:私は、ゲームに出てくる董白にしか辿り着かなかったんですよ。そこで性格とかも調べたりしたので、友奈ちゃんを通して、新しい世界を知ることができました(笑)。
ーー友奈が身の上話をしたら、それを余裕で越えてくるサラのエピソードの強さもなかなかでした。
高田:そうなんですよ。普通に命を狙われていましたからね(笑)。それであの明るさは、きっと友奈ちゃんにとっては衝撃だったと思います。サラちゃんは、ポジティブな変化を自然と運んでくる存在なんだなと思いましたし、その隣で、包容力の塊のような惣助さんがいるのもいいですよね!
ーーただこの回は、イジメ問題だけではなく、サラがいた異世界の話やハロウィンネタなど、盛りだくさんでした。
高田:でもそれって毎話ですよね? 毎話てんこ盛りだなって思っています(笑)。目まぐるしくて、ジェットコースターに乗っているかのような感じで、後味もスッキリ楽しめる作品なんですよ。でも、お菓子をもらえなかったリヴィアちゃん(CV.M・A・O)は本当に可愛かったなぁ。リヴィアちゃんは、現代の酸いも甘いも経験していますよね。女騎士だったのがホームレスになり、キャバ嬢になり、またホームレスに戻ってから、教団のトップになるっていう(笑)。リヴィアちゃんこそ、混沌!という感じがします。波乱万丈なキャラクターだし、やっぱり最初の「しまった!バレた!」が忘れられない(笑)。
ーーアニメを見ての感想をお聞かせください。
高田:テンポ感が良くて、枠に囚われない大胆さがある作品だなと思いました。ヒロインの顔がこれだけ崩れるのも珍しいなと思うくらい、ギャグシーンも本気なんですよね(笑)。この先も見どころが満載すぎるので、楽しみです。
ーー高田さんの好きなキャラクターは誰ですか?
高田:とっても悩むんですけど、原作を読んでいるときはリヴィアちゃんとプリケツさん(CV.大地 葉)の見どころがありすぎて目が行きがちだったんです。だけど、アニメで友奈ちゃんを演じていく中で、惣助さんがすごく好きになりました。このハチャメチャな世界の住人たちのひとりひとりにツッコみを入れつつ、整え、時には流していくのが素晴らしいし、視聴者の想いを代弁してくれる存在なんです。
なおかつ、友奈ちゃんから見ても頼りになる存在で、それも惣助さんの包容力があればこそだなと思いました。よく見ると、顔もイケメンだと思うんですけど、そこはあまり注目されないんですよね(笑)。あと、不幸体質とは言わないまでも、わりと不幸なところも愛おしいです。でも気づく人は気づいていて、この人しかいない!と思ってアタックしちゃう気持ちもわかります。
ーーアプローチされていても気づかないところが残念ですけど。
高田:その気づかないというところの苦労人感も愛おしいから、もっと苦労してほしいなと思ってしまう。惣助さんが苦労しているところを見たいです(笑)。
ーーでは、第5話以降の見どころを教えてください。
高田:この先もちょこちょこ友奈ちゃんが登場しますし、変化が見られる話が待っています。あと全力で叫んだところもありますので、ぜひぜひ楽しみに待っていていただけたら嬉しいです。
作品概要
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ジャンル分け不能の群像喜劇 ここに爆誕!!
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【放送情報】
TBS:4月4日 毎週木曜深夜1時28分〜
CBCテレビ:4月18日 毎週木曜深夜1時36分〜
とちぎテレビ:4月11日 毎週木曜夜11時〜
BS11:4月5日 毎週金曜よる11時〜
AT-X:4月6日 毎週土曜よる9時~
リピート放送 毎週火曜あさ4時30分~/毎週土曜あさ6時~
※放送日時は変更になる可能性がございます
【配信情報】
<先行配信>毎週木曜深夜2時~
Lemino
アニメタイムズ
<見逃し配信>毎週日曜深夜2時~
U-NEXT
ABEMA プレミアム
Amazon Prime Video
d アニメストア
DMM TV
FOD
Hulu
<最新話無料>
ニコニコチャンネル 毎週日曜深夜2時~
ABEMA 毎週月曜よる10時~
ニコニコ生放送 毎週月曜深夜1時~
【イントロダクション】
貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。
なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。
一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。
前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。
平坂 読×カントクコンビがこの時代に放つ、天下無双の群像喜劇、堂々アニメ化!
【スタッフ】
原作:平坂 読「変人のサラダボウル」
(小学館「ガガガ文庫」刊)
キャラクター原案:カントク
監督:佐藤まさふみ
シリーズ構成・脚本:平坂 読、山下憲一
キャラクターデザイン:福地和浩
美術監督:越膳滝美
色彩設計:勝田綾太、山本真希
CG監督:沼尻勇人
撮影監督:坂井慎太郎
編集:村井秀明
音響監督:平光琢也
音響制作:神南スタジオ
音楽:馬瀬みさき、田中津久美、中村巴奈重
音楽制作:日音
アニメーション制作:SynergySP、スタジオコメット
【キャスト】
鏑矢惣助:古川 慎
サラ・ダ・オディン:矢野妃菜喜
リヴィア・ド・ウーディス:M・A・O
プリケツ:大地 葉
皆神望愛:藤田 茜
愛崎ブレンダ:沼倉愛美
永縄友奈:高田憂希
閨 春花:真野美月
草薙 勲:上田燿司
タケオ:立花慎之介
鈴木:鳥海浩輔
【主題歌】
オープニングテーマ:「ギフにテッド」和ぬか
エンディングテーマ:「今晩の喧嘩」名誉伝説
[公式サイト]https://www.tbs.co.jp/anime/hensara/
[公式X(旧Twitter)]@hensara_anime