『変人のサラダボウル』各話後オフィシャルインタビュー:第5回は、プリケツ役 大地 葉さん | サウナに入り、サウナで整い、夢破れ、夢をもう一度……みたいな(笑)。
プリケツの人生で大事なことがAパートで起こって、終わる
ーー第5話は、プリケツ回でしたがいかがでしたか?
大地:この回で特に感じたんですけど、すごくテンポが速い気がしたんです。リヴィア役のM・A・Oさんとも「すごくぎゅっとしているから、セリフが被っちゃったらごめんなさい」って話してからテストをした記憶があるんです。
で、改めて台本を見てみたんですけど、本当に台詞がびっしりあるんですよね。しかも台詞の裏で、テレビから聞こえてくる音声とか(サウナシーン)、そういう細かいところまで入れると、結構な文字量で。しかも、ぎゅっとしているだけでなく、この回だけで、プリケツは随分精神を揺さぶられているんです(笑)。しかもそれがAパートに詰まっているから、Bパートって、私いないんです。
ーーかなり怒涛の展開でしたからね。
大地:普通だったら1話まるっと使うようなお話をAパートにぎゅっと詰め込んでいるというのが『変人のサラダボウル』なんですよね! Aパートの尺もちょっと長かったとは思うんですけど、それでも、ものすごくテンポのいい回だった印象があります。
ーー沈んでから立ち直るところまでいきますから。
大地:お風呂で夢を語り、サウナに入り、サウナで整い、夢破れ、夢をもう一度……みたいな(笑)。明日美の人生的に、結構大事なことがAパートで起こって、終わるという。
ーーあんなにキラキラ夢を語っていたのに、次の瞬間、バンドが解散していましたからね。
大地:そうなんですよ! だいぶ揺さぶられたなぁ。しかもカラオケ喫茶で歌も歌っていましたから。そう考えると、本当にこのAパートはすごいな(笑)。
ーー歌に関しても、プロでやれるくらい上手いと言われていたから、プレッシャーもありますよね。
大地:歌は後日収録だったんですけど、オーディションのときも、1フレーズだけ、作品と関係ない歌のテストがあったんです。それも気合いを入れて歌っていたので、オリジナル曲はどんな歌になるんだろうなと思っています。
(※インタビューは、歌の収録前に行われました)
ーーアップダウンが激しいのも、ずっと流れで録っていくんですよね。どんな感じだったんだろうと思いました。
大地:特にシーンごとに止めてやったりはしていないので、スルッとそのままの気持ちで演じていたんですけど、逆に繋がった気持ちだったからこそ、バンドを辞めたいという話をされたときの絶望感が引き立って、やりやすかった感じはあります。すごく幸せだったのに、え!?みたいな。
ーー確かに、落差があったほうが絶望感が増すかもしれませんね。泣くところもグッと来ました。
大地:そこはもう、ガチで泣きました(笑)。ぎゃーってすごく泣いて、ト書きには「ボロボロ泣いてる明日美。一瞬大声になるが声なくなる」とあったんです。だから、泣き声が切れて、「こうして、ガールズロックバンド『節子それドロップやない』は解散したのだった…」っていうナレーションが入ると思うんですけど、そんなのは知らん!と、カット終わりまでギャンギャン泣きました(笑)。そこはたぶん使われていないと思うんですけど。
ーーいつもあっけらかんとしているプリケツが泣くからこそ、夢の本気度がわかるというか。
大地:かわいそうですよね。泣き方も本当にかわいそうな泣き方をしてしまったので、気の毒だなと思いましたけど、すぐに立ち直るんですよ。そこでまた夢を追いかけるのも彼女の強さというか。心の切り替えがうまいんです。しかも違う夢を見つけようとかではなく、同じ夢をもう一回追いかけるというのがすごくいいし、本当にかわいい!
ーーちなみに「~~っす」というプリケツの口調はどうでしたか?
大地:それはなんか得意だったみたいで(笑)。もしかしたら、普段からなんとかっすね!っていう話し方をよくしていたのかもしれないです。だいぶ違和感なく受け入れられたので。
ーーそのほかに、お気に入りのシーンはありますか?
大地:アバンのサラちゃんと惣助さん(CV.古川 慎)の自転車のくだりはすごく好きです。自由だなぁって思いました(笑)。この作品って、本当にいろいろなシーンが入り組んでいるじゃないですか。ここもプリケツの話とはまったく関係ないし、後半の転売ヤーの話もそうですけど、アフレコで見ていても全然違う話数を見ている感じがするんですよね。そういうことってあまり感じたことがないので、この作品の独特なところだなって思いました。
好きなキャラクターは支えてあげたくなるあの人…
ーー第1~5話までで、印象的なシーンを教えてください。
大地:鈴木さん(CV.鳥海浩輔)のシーンが好きなんですよ。この人もまたリヴィアと出会ったことによって心が動くから、ちょっとプリケツと被るんです。結構どん底まで落ちてしまってたけど、出会いによって変化があり、そのあと自分から進んで動いていくところも、プリケツの境遇と同じ感じがしたので、エピソード含めて好きです。
ーー好きなキャラクターはいますか?
大地:やっぱりリヴィアが好きなんですよね。リヴィアって、無意識のうちに人の心を動かしまくっているんです。本人は全然そのつもりはないし、なんならこの人単体で見ると、ちょっとトンチキじゃないですか(笑)。いたって真面目にやっているのに、傍から見るとちょっとヘンテコでシュールで面白くて抜けている部分がある。そこが愛おしいんです。
私、本人は真面目なのになんかズレているキャラクターにハマりがちなので、リヴィアは見ていると、支えてあげたくなっちゃうんです。本人は支えたいと思っているキャラなんですけど、こっちが支えてあげたくなっちゃうくらい、かわいいんですよね。
ーー不憫ですしね。あんなに尽くしていたサラに相手にされていなさすぎですし。
大地:そうなんですよ! もっと優しくしてあげてほしい(笑)。「流れ的に死んだと思っておったのじゃが」って、もうちょっと言い方あるだろうって思ったし、そもそも思っていても言っちゃいかん!って感じだけど、そこでも2人の関係性がわかるというか。雑なことって良好な関係じゃないと成り立たないから、それを感じました。
ーーこの作品でのアフレコの思い出を教えてください。
大地:こんなに大人数で一気に録るのが久しぶりで、すごく懐かしい気持ちになっていました。コロナ禍に突入する前は、それがごくごく当たり前のことだったのですが。時には10人以上が同じブースにいたので、人が多い!っていうのは印象的だったかもしれません。そして、私はやっぱり人と人が掛け合いをしているのを見るのが好きなんだなって感じました。
自分がやるのも楽しいですけど、自分には全く関係ないシーンで人同士が掛け合っているところを見ているだけで幸せな気持ちになりました。しかもこの作品は日常シーンが多いから、会話のテンポが大事になってくるんですよね。だから、みんなで録れたことは、すごく大事だったなと感じています。
ーー人のお芝居を見ることは、自分の成長にも繋がるでしょうからね。
大地:そうなんですよね! まだ復帰していない現場もあったから、この現場はすごくありがたかったです。最後までみんなで録ることができたので。
ーー面白いお芝居をしていた人はいましたか?
大地:ひたすら古川さんのツッコミが面白かったです。それも生で返すから面白かったんでしょうね。生きている台詞だなって、すごく感じました。やはりボケとツッコミがある作品は一緒にやるほうがいいなと思ったし、古川さんのツッコミは冴えまくっていました(笑)。
ーーでは最後に、第6話以降の見どころを教えてください。
大地:第6話もプリケツは結構がっつり出てきます。第5話でもプリケツの物語は随分動いたんですけど、第6話でも大きな動きがあると思います。見ている方にはお馴染みのキャラクターですけど、プリケツにとっては初めましての、新たな出会いがあるので楽しみにしていてください。
いろいろと繋がっていくのを俯瞰で見る面白さもこの作品にはあるので、それを改めて感じられる話数になっていると思います。ワクワクしながら見ていただければ嬉しいです!
作品概要
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ジャンル分け不能の群像喜劇 ここに爆誕!!
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【放送情報】
TBS:4月4日 毎週木曜深夜1時28分〜
CBCテレビ:4月18日 毎週木曜深夜1時36分〜
とちぎテレビ:4月11日 毎週木曜夜11時〜
BS11:4月5日 毎週金曜よる11時〜
AT-X:4月6日 毎週土曜よる9時~
リピート放送 毎週火曜あさ4時30分~/毎週土曜あさ6時~
※放送日時は変更になる可能性がございます
【配信情報】
<先行配信>毎週木曜深夜2時~
Lemino
アニメタイムズ
<見逃し配信>毎週日曜深夜2時~
U-NEXT
ABEMA プレミアム
Amazon Prime Video
d アニメストア
DMM TV
FOD
Hulu
<最新話無料>
ニコニコチャンネル 毎週日曜深夜2時~
ABEMA 毎週月曜よる10時~
ニコニコ生放送 毎週月曜深夜1時~
【イントロダクション】
貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。
なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。
一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。
前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。
平坂 読×カントクコンビがこの時代に放つ、天下無双の群像喜劇、堂々アニメ化!
【スタッフ】
原作:平坂 読「変人のサラダボウル」
(小学館「ガガガ文庫」刊)
キャラクター原案:カントク
監督:佐藤まさふみ
シリーズ構成・脚本:平坂 読、山下憲一
キャラクターデザイン:福地和浩
美術監督:越膳滝美
色彩設計:勝田綾太、山本真希
CG監督:沼尻勇人
撮影監督:坂井慎太郎
編集:村井秀明
音響監督:平光琢也
音響制作:神南スタジオ
音楽:馬瀬みさき、田中津久美、中村巴奈重
音楽制作:日音
アニメーション制作:SynergySP、スタジオコメット
【キャスト】
鏑矢惣助:古川 慎
サラ・ダ・オディン:矢野妃菜喜
リヴィア・ド・ウーディス:M・A・O
プリケツ:大地 葉
皆神望愛:藤田 茜
愛崎ブレンダ:沼倉愛美
永縄友奈:高田憂希
閨 春花:真野美月
草薙 勲:上田燿司
タケオ:立花慎之介
鈴木:鳥海浩輔
【主題歌】
オープニングテーマ:「ギフにテッド」和ぬか
エンディングテーマ:「今晩の喧嘩」名誉伝説
[公式サイト]https://www.tbs.co.jp/anime/hensara/
[公式X(旧Twitter)]@hensara_anime