たくさんの応援、本当にありがとうございました! ヒーローたちからのありったけのありがとうが無限にひろがった2日間、メインキャスト&プリキュアシンガーが出演した『ひろがるスカイ!プリキュア 感謝祭』最終公演レポート
光が光であるため?
ヒーローの出番──再び変身した彼女たちは戦いの舞台へ。石井さん、吉武さんも歌で参戦。「Daybreak song」を熱唱しました。バッタモンダーたちは浄化され、ブラックスカイは“ブラックスカイパンチ”でプリキュアと互角の力を見せるもののボロボロの状態に。今度は逆に、ブラックスカイが「私はいらない存在だというのか?私はいなくてもいい存在なのか?私は最強の敵……ヒーローがヒーローでいるための、絶対条件!」と自問自答します。その姿を見たキュアスカイは「ごめんなさい、もうひとりのわたし」とブラックスカイを抱きしめ、お互いを理解した上で決別。ブラックスカイは浄化されました。
ヒーローの使命感を新たに、未来への希望を胸に前に進んだヒーローたち。エンディングテーマとして石井さん吉武さんが「ヒロガリズム」をソラたち(その後プリキュアに変身)と歌唱。観客も手を振りながらリズムに合わせて歌い、“プリキュア・スマイリング”がひろがります。その温かな空気が彼女たちの旅立ちをさらに感動的なものへと彩りました。物語の全貌はぜひ、映像でお確かめくださいね。
誇り高き騎士の誓い 友情を象徴するものに
ソラたちがステージへ現れてそれぞれ自己紹介。観客とコミュニケーションを楽しみ、質問コーナーへと進んでいきます。ましろに対する質問に「ソラちゃんにひとつだけお願いを聞いてもらえるとしたら何を頼みますか?」というものがありました。ましろは迷いつつ「じゃあ、こんなのはどうかな!」と、第2話での騎士の誓いをもう一度やって欲しいとお願い。「同じじゃなくていいよ!今の気持ちで言ってくれれば!」と懇願すると、リクエストに応え、今のソラならではの騎士の誓いを。そして最後に「最初に誓ったときと一緒です。ずっとずっと、おともだちでいてくれますか?」とソラ。ましろは「はい、末永く、よろしくお願いします!」と声を弾ませると、観客からも思わず声が上がり、ハートフルな雰囲気に包まれました。
次のコーナーに進むまでの時間は石井さん、吉武さんがつなぎます。吉武さんが「昨日のプレミアム公演に続き、私たちははじめて感謝祭で自分たちの名乗りをさせてもらいました! どうでしたか?」と問いかけると、客席から拍手や歓声が返ってきました。そしてこの1年の出来事を振り返ります。初の試みである『プリキュアシンガーズPremium LIVE HOUSE Circuit!』、毎年恒例のプリキュアライブ『ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live 〜Max!Splash!GoGo!〜』に、プリキュア78人が集結した『全プリキュア 20th Anniversary LIVE!』、さらに夏には「Animelo Summer Live(アニサマ) 2023 -AXEL-」への出演とイベントもたくさんありました。
「いろいろなイベントでたくさんの経験をさせてもらったので、今日はその気持ちを歌に込めて、最後まで頑張りたいと思います!」(石井さん)
「ここからも全力でお届けしていきます、宜しくお願いします!」(吉武さん)
バラエティコーナーで笑顔溢れる
そう宣言すると、準備ができた『ひろプリ』の声優キャスト陣、関根さん、加隈さん、村瀬さん、七瀬さん、古賀さんにバトンタッチ。関根さんから順番に改めて挨拶していきます。「名前を呼んで欲しい!」などのリクエストを観客にしていく中で、(全員“あ”ではじまる名前だという裏話も)古賀さんは「葵ちゃん、をエルちゃんの(赤ちゃんの)言葉で、大きな声で言って下さい! 配信の方は文字を打って下さい!」とユーモア溢れるお願いをします(笑)。
ファンが見事にエルちゃんならではのイントネーションで「アオイチャン!」と叫ぶと喜びの声を上げました。古賀さんが上機嫌で嬉しそうな村瀬さん。ここからはナイトの腕をさらに発揮!?
はじまったのは、バラエティコーナー「エルちゃん王選手権」。司会は村瀬さんです。“下々のもの”がいろいろな企画に挑戦して、古賀さん及びプリンセス・エルのプリンセス魂を満足させようというコーナーです。チーム“エルちゃん大好き”空虹(関根さん、加隈さん)、チームピヨピヨ(村瀬さん、七瀬さん)の対決がはじまります。2組がチーム名に添えたイラストもかわいらしく、客席から拍手が。特に気合いの入ったチーム空虹のボードに3点が渡されました。
1問目はエルちゃんが何を言っているかを当てるクイズ。最初は分からず「できれば21話以降の声で……」という村瀬さんのリクエストに応えて再度チャレンジ。ここはチーム空虹にポイント(1点)が入ります。
2問目はキュアマジェスティの新必殺技を考えるお題。シンプルに「ひーろーがーるー、パワーー!」とポーズを決めたチームピヨピヨに対して、チーム空虹は連携技で攻めます。
というのも「私たちふたり(キュアスカイ・キュアプリズム)はアップドラフト・シャイニング があるでしょ? で、そこのふたり(キュアウィング、キュアバタフライ)は、タイタニックレインボーがあるでしょ? エルちゃんが参加しているのは、5人の技(マジェスティックハレーション)しかないから……」と加隈さん。そのため、キュアウィング、キュアバタフライ、キュアマジェスティの連携技を考えたという。それが……「ひろがる!」と声を合わせたあと、「ぷにぷに!」「アゲアゲ!」「えるぅ〜!」とそれぞれ叫び、全員で「アタック!」と叫ぶ技で、エルちゃんがポイントを渡したのはチーム空虹の案でした。この技は観客を巻き込み再現され、客席にいるファンたちは「スミキッタ〜!」と叫びました。
最後の問題「プリンセスへの貢ぎ物センス対決」は1億点が入り、プリンセスのお気に召さないものを選んでしまったチームはプリンセス直々に叱責されるとのことで(笑)、これまで以上に気合いが入る4人。至高の逸品を事前に考えてきたと言います。
チーム空虹が献上したのは「ひろプリ国王 王妃さまご一行! ソラシド市観光ツアー」です。スカイランドとソラシド市の友好を築いていきたいとのことでした。
一方、チームピヨピヨはひとつずつ案があるそうで、「プリンセスおにぎり」を召喚。スケッチブックには、たくさんのおにぎりが描かれていました。そして、ご飯を食べたあとには「バナ吾郎セット」。ソラ吾郎の親戚で、特殊な訓練を受けているとのことで、無限に増え続けるそう。
どちらの献上品にも目を輝かせた古賀さん。最終的には「どっちも好きーーー!」と叫びました。つまり勝者はチーム空虹。僅差ということもあってお叱りもなく「たいへん満足でくるしゅうない!」とご機嫌なプリンセスでした。
「生アフレコの出番です!」
献上品にニコニコのプリンセスが「最後にもうひとつだけわがままを聞いてもらってもいいですか?」と切り出します。「私もみんなと一緒に取り組めるものをやりたいので、ぜひこちらをやらせてくださいっ!」と、生アフレコのコーナーに。昨日は同コーナーで、第31話「新たな脅威! エルちゃんを取り戻せ!」を披露した皆さん。何話をやるか、楽しみにしていてくださいねと話しているうちに、ステージの転換が終わり、はじまったのは第 50 話「無限にひろがる!わたしたちの世界!」の物語。客席からは悲鳴に近い声が上がりました。
「あったかい……だいすきだよ、ましろ」 「わたしもだよ、エルちゃん」。互いに絆を確かめ合う別れのシーンです。思わずソラを引き止めてしまうましろでしたが「どんなに離れていたって、わたしたちはプリキュアです」と、澄み切った表情でソラ。「やっぱりソラちゃんはヒーローだよ。本当に強くてかっこいい」と顔を見合わせました。
「こうしてわたしたちの長い冒険は終わりました」というましろのモノローグで、生アフレコは終わりました。台本を閉じ、しばらく考え込むかのようなキャストたちの表情と、客席からの「ありがとう!」の声、子どもたちからワッと声が上がっていたのが印象的でした。