『変人のサラダボウル』各話後オフィシャルインタビュー:第6回は、皆神望愛役 藤田 茜さん|リヴィア様がパチンコにハマっていくのって、軍資金を渡している望愛のせいじゃないですか…。
出てくる登場人物が変人ばかり!? 平坂 読×カントクコンビがこの時代に放つ、天下無双の群像喜劇、TVアニメ『変人のサラダボウル』。貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢った魔術を操る異世界の皇女サラ。そして、サラを追ってきた女騎士リヴィア。2人は予想の斜め上をいく日常を過ごしていく。
望愛がリヴィアのフィギュアを造ることになった第6話。カルト宗教団体の商品開発アドバイザーとなったリヴィアが、いつのまにか望愛のヒモになりパチンコにハマるという衝撃的な展開が面白すぎました。
連載第6回は、宗教家、マルチクリエイター、限界オタクになった皆神望愛を演じた藤田 茜さんに、第6話の感想を聞きました。
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声優人生の中で、一番◯◯だった回
ーー第3話でリヴィアに出会い、望愛も変わっていくのですが、今度はリヴィアの像を造って売ろうとしていました。
藤田:フィギュアを造るところは、もはやリヴィアオタクみたいな感じになっていて、だいぶ気持ち悪くなっているんですよね(笑)。「どうかお金を お金を払わせて下さい!」のところが、前回のインタビューで話した「もっと気持ち悪くなっていいよ」とディレクションがあったところなんです。もう崇拝しているので、愛情とか尊さを意識して演じていました。
ーーリヴィアが裸になるところも、だいぶ気持ち悪い感じが出ていました(笑)。
藤田:尊すぎて、言葉に濁点が付くような感じといいますか……。リヴィアと話しているんですけど、もうその世界に入って、歌い上げているような感じでした(笑)。高揚しているのがすごく出ていたので、会話をしているんだけど虚ろになっていて、半分夢の中にいるような感じだったんです。
ーーそれにしても、なかなかに精巧なフィギュアが造られそうでした。
藤田:そうですね。ただ、今後は団体も健全な方向になっていくと思うので、違法ではない価格で売られる商品になるはずです(笑)。
ーーそして、リヴィアがどんどんヒモ化していくという展開で。
藤田:リヴィア様がパチンコにハマっていくんですよね(笑)。でもそれってほとんど、軍資金を渡している望愛のせいじゃないですか。しかも、そのギャンブルにハマっていく理由も、望愛にお金を還元するという真っ直ぐさからなので、余計に罪悪感が芽生えちゃいました(笑)。
ーーさらにリヴィアがプリケツ(CV.大地 葉)と再会して、なぜかバンドを結成することになりました。リヴィアのギターの上達もすごく速くて。
藤田:すごいですよね! やっぱり暇だったんだなという感じはありますけど(笑)。プリケツってコミュ力が高くて、人に対して先入観を持たずにフラットに接するんですよね。リヴィアと話しているとき、「ん?」って思うことがあっても、まぁいいかって飲み込んでしゃべるから、あの2人の会話を見ていると、いいなぁって思います。
ーーそのほかに印象的だったシーンというと、どこになりますか?
藤田:この回の望愛はすごく早口が多かったんです。Vチェックをしたとき、どう頑張っても入らなくて。ト書きにも「早口でしゃべる望愛」と書いてあるんですけど、入らないんです。これは無理かも?と思ったので、この週はかなり『変人のサラダボウル』に囚われていました(笑)。やばいやばいって思いながら毎日を過ごしていました。だからかなり練習もしたんです。
ーー尺を測りながら練習をするんですか?
藤田:与えられた秒数で読み切るぞ!という感じでやっていくんですけど、望愛の気持ちも入れていくので、そこがかなり難しいところでした。逆にリヴィア様は尺が余ることが多かったので、ちょっとくださいって思ったりしていましたね(笑)。なので第6話は、私の10何年かの声優人生の中でも、一番早口だったかもしれないです。すごく頑張りました。