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『時光代理人』第2期:豊永利行×櫻井孝宏×古賀 葵が作品の見どころを語る

『時光代理人 -LINK CLICK- Ⅱ』豊永利行さん×櫻井孝宏さん×古賀 葵さんインタビュー|「視点がずらされているようなトリックが散りばめられている」

2021年4月よりbilibili動画にて配信され、わずか4か月で世界での総再生回数1.6億回を突破したオリジナルアニメーション『時光代理人 -LINK CLICK-』。2022年1月に放送された第1期に続いて、第2期『時光代理人 -LINK CLICK- Ⅱ』日本語吹替版が、フジテレビ「B8station」にて2024年4月10日より放送中です。

繁華街の一角に佇む「時光写真館」を舞台に、特殊な能力を持ったトキとヒカルがコンビを組み、過去を引きずるクライアントからの依頼を解決していく本作。第1期はヒカルが写真館の大家の娘であるリンに刺されるという衝撃の展開で幕を閉じました。何とか一命をとりとめたヒカルでしたが、リンが誰に操られていたのか、未だ謎のまま物語が進んでいます。

アニメイトタイムズではトキ役の豊永利行さん、ヒカル役の櫻井孝宏さん、リン役の古賀 葵さんにインタビュー。「視点がずらされているようなトリックが散りばめられている」という第2期の見どころについてお聞きしました。

 

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時光代理人 -LINK CLICK-Ⅱ
繁華街の一角に佇む「時光写真館」を経営するトキ(程小時)とヒカル(陸光)。「撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入ることができる能力」を持つトキと、「その写真の撮影後12時間の出来事を把握できる能力」を持つヒカルはコンビを組み、トキの幼馴染・リン(喬苓)を通じて舞い込む顧客からの依頼を解決していた。事件に関わるなか、トキとヒカルは一連の出来事の裏に「未知の能力」を持つ人物がいることに気付く。暗躍する能力者に翻弄されながらも、謎の人物から渡された1枚の写真を手掛かりに真相を探っていくトキたち。そこには、数年前に起きたある事件が深く結びついていて――。作品名時光代理人-LINKCLICK-Ⅱ放送形態TVアニメシリーズ時光代理人-LINKCLICK-スケジュール2024年4月10日(水)~2024年6月26日(水)フジテレビにて話数全12話キャストトキ/程小時:豊永利行ヒカル/陸光:櫻井孝宏リン/喬苓:古賀葵銭進:中村悠一スタッフ監督・脚本:Haolin(リ・ハオリン)キャラクターデザイン原案:INPLICK総演出・総作画監督:LAN美術監督:朝見知弥 朱立朴/ジュー・リープーエグゼクティブ・ディレクター:張予夏/チャン・ユーシア 陸婉玉/ルー・ワンユー色彩設計:のぼりはるこ音...

 

ヒューマンドラマ・サスペンスドラマ感が増したなという印象を受けました

――衝撃的なシーンで幕を閉じた第1期。ここまでの物語を振り返りながら、第2期のシナリオを読んでみた感想を教えてください。

トキ/程小時(チョン・シャオシー)役・豊永利行さん(以下、豊永):おっしゃる通り、第1期はリンちゃんが誰かに乗り移られてしまい、ヒカルを刺すという衝撃的なラストでした。そこからの第2期。

まずはシナリオを読んでみて「ヒカル、生きててよかった!」と安堵しました。読み進めていくと、第1期で抱えていた謎がだんだんと明かされていきつつ、犯人捜しをしていく展開になって。第1期はオムニバス形式で話が展開することが多かったですが、第2期は地続きで物語が進んでいき、個人的にはよりヒューマンドラマ・サスペンスドラマ感が増したなという印象を受けました。

 

 
ヒカル/陸光(ルー・グアン)役・櫻井孝宏さん(以下、櫻井):言葉を選ばずに言うと、第1期は嫌な終わり方をしまして。

豊永:刺された本人ですからね(笑)。

櫻井:そう(笑)。第2期も「マジかよ」という始まり方をするので、どうなるんだろうと不安になりましたし、実際、不穏な空気が続く物語だと感じました。

本作って、ストーリーとして見るか情報として見るかで、見方がちょっと違うなと思っていて。視点をずらされているような、もうひとつ何が起こっているのかよく分からないトリック的な要素が、第2期ではふんだんに散りばめられています。俯瞰して見てみると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。

リン/喬苓(チャオ・リン)役・古賀葵さん(以下、古賀):おふたりがおっしゃっていた通りなんですけども、リンちゃん的には操られていたとはいえ大変なことをしてしまい……。心が動揺しながら演じた第1期のラストでした。

そう思っていたら第2期の冒頭では、今度はトキと戦いを繰り広げていて。第1期では見られなかったシーンがたくさん出てきて衝撃的でした。新しいキャラクターも登場して、第1期のときにリンちゃんを操っていたのは誰なのか、徐々に明らかになっていきます。最後まで目が離せない物語だと感じました。

 

 

――第2期では、お三方が演じるキャラクターが物語の中心となっています。それぞれの関係性やキャラクターへの印象について教えてください。

豊永:これまでは割と感情で突っ走ってしまうトキをヒカルが制すという場面が多かったと思います。ただ、その中でヒカルがどういう人物なのか、実はあまり分からないなぁという印象があって。ミステリアスな人物なんですよね。第2期ではそんなヒカルが刺されたあとに、どういう考え方をして行動していくのか。未だ明かされていないことも多いですが、彼の今後に注目して欲しいです。

櫻井:第1期はトキとヒカルがバディを組んで行動していましたが、第2期ではヒカルが刺されて動けないという状況なんですよね。代わりにトキはリンとの接点がこれまで以上に多くなり、それによって違う一面が淡く見られるようになります。他のキャラクターも含めて、これまでとは違うチーム感がちょっと出る気がしますね。

トキとリンに関しては、2話で小馬(シャオマー)と戦ったときの立ち回りの息がぴったりでした。ああいうアクロバティックなアクションを見られるのも、第2期の見どころのひとつだと思います。

 

 
豊永:リンちゃんは、いわゆる大家さん・お姉さんポジションであり、トキとヒカルの能力についてもしばらくは知らなかったんですよね。どちらかというと事件の外にいた人だったんですよ。

一方で今回は、冒頭から物語のど真ん中にいる感じ。ヒカルを刺してしまったことなどへの責任をひどく感じています。そんな面も含めて、本作のなかでいちばんの良心はリンちゃんなのかなって。操られてしまっただけで、最も一般人に近いポジションでいてくれる子だと感じています。

櫻井:リンはあまり毒されない人なのかも。人に左右されないというか、見たものしか信じないというか。その辺の視点は彼女特有の個性だと思います。

古賀:リンちゃんって、トキとは小さい頃からずっと一緒に育ってきているんです。そんなトキが、操られた自分のことをちょっと警戒しているということを感じていて。その信用を取り戻したいという気持ちがあるんです。

また、刺してしまったヒカルへの罪悪感もあって。操られて事件に巻き込まれたということもあると思いますが、彼女自身が「どうにかしなきゃ」と責任を感じているから、できるだけ自ら事件に関わっていこうとしているんじゃないかな。第1期とはそれぞれが別の立ち回りをしているので、そこも比べて見ると面白いかもしれません。

 

 

 

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