40年ぶりの新作TVアニメが来るぞ……! ファンが大騒ぎしている『グレンダイザーU』が何がすごいのかをご紹介! フランスでは驚異の視聴率100%だった!?
1975年10月から1977年2月に放送されたTVアニメ『UFOロボ グレンダイザー』をリブートしたTVアニメ『グレンダイザーU』が2024年7月5日から放送されます。前作は永井豪氏原作の『マジンガーZ』と世界観を共有した大人気作品です。しかも、世界的にも超有名作品なんです!
40年の時を経ての新作アニメ。従来のファンはもちろん盛り上がっているのですが、なぜそこまでの人気があるのでしょうか?
これから『グレンダイザー』を知るみなさんのために、『グレンダイザー』が世界で樹立してきた華々しい歴史の数々をご紹介しましょう!
そもそも『UFOロボ グレンダイザー』とは?
『デビルマン』や『キューティーハニー』で知られる永井豪氏原作の『UFOロボ グレンダイザー』。『マジンガーZ』は1972年12月から1974年9月に放送、続けて『グレートマジンガー』が1974年9月から1975年9月にオンエアされ、その次に放送されたのが同作でした。
主人公はデューク・フリードですが、『マジンガーZ』の主人公・兜甲児、ヒロインの弓さやかも登場します。
ベガ星雲の惑星・フリード星が、宇宙征服を目論む支配者ベガ大王が率いるベガ星連合軍による侵略を受けて滅亡します。王子であるデュークは、円盤スペイザーと合体する「UFOロボ グレンダイザー」で脱出して地球にたどり着きます。
デュークは、宇宙科学研究所の宇門源蔵所長に救われて彼の養子となり、「宇門大介」の名前で地球人として暮らします。
その2年後、兜甲児が宇門所長を訪ねて、大介とも対面しますが、2人は仲違いをしてしまいます。そんな中、ベガ星連合軍が地球を襲い、兜の乗るマシン・TFOが攻撃されるのを目撃した大介は、グレンダイザーに乗って助けに向かいます。当初は反目し合っていた2人ですが、互いを認め合い、地球のために戦うことを誓っていきます。
激スゴポイント①フランスで最高視聴率100%!?
『UFOロボ グレンダイザー』は、世界的に人気があり、フランスでは『Goldorak(ゴルドラック)』というタイトルで放送され、視聴率は平均75%、最高は100%だったとされています。
日本の視聴率とは集計方法が異なり、時間帯による占有率(テレビをつけている世帯の全体を100とした数値)とされていますが、それでも大人気なのは間違いありません。
現地では2021年にもイベントが開かれ、バンドデシネ(ハードカバー版の漫画)がリメイクされるなど根強い人気を誇っています。
また、本作はフランスでの日本アニメブームの火付け役とも言われており、なんとフランスのゲーム会社が制作したゲーム『UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも』が2023年に発売されるほどの人気があります。
さらに、イタリアでは『Atlas Ufo Robot(アトラスUFOロボット)』と改題されて放送され、こちらも最高視聴率は80%以上だったとされています。
激スゴポイント②サウジアラビアにグレンダイザー像がそびえる
中東のイラク、シリア、ヨルダン、エジプト、クウェートなどでも人気を誇っています。
新作の『グレンダイザーU』は、サウジアラビアを拠点とするクリエイティブ・コンテンツのリーディング・カンパニーである「マンガプロダクションズ」が協力。
2023年8月5日に東京・秋葉原で開催された『アキバ大好き!フェスティバル2023』で新作が発表された際には永井氏らだけでなく、マンガプロダクションズCEOのブカーリ・イサム氏も参加。
。 ::★━━━ステージ実況━━━★::。
— 夏葉原 アキバ大好き!祭り@フォロー&RTキャンペーン中! (@akiba_df) August 5, 2023
14番目は…
2024年新作アニメ発表会 です✨
プレスカメラも多い……!
本当に超豪華対談です……
ぜひ生で見に来てください😭❤️🔥#グレンダイザー#akiba_df#アキバ大好き祭り pic.twitter.com/Dlt9czBie8
ブカーリ氏は「グレンダイザーの復活は、世界中のアニメファンにとってエキサイティングな展開です。豊かな歴史と活気あるファン層を持つこのシリーズを配信できることを誇りに思います」とコメントしています。
マンガプロダクションズによって、サウジアラビアの首都リヤドのテーマパーク「ブールバード・ワールド」に、全高33.7mの「グレンダイザー」像が建てられました。この像は世界最大の架空のキャラクターの金属製彫刻としてギネス世界記録に認定されています。
激スゴポイント③『パシフィック・リム』コラボアートに参加!
世界的にヒットしたハリウッド映画『パシフィック・リム』は日本のロボットアニメに大きな影響を受けていることで知られています。その続編『パシフィック・リム:アップライジング』公開時には、『マジンガーZ』とのコラボアートが公開。
そこには、グレンダイザー、ゲッターロボ(ゲットマシン)まで描かれているというファン感涙もののアートに仕上がっていました。
イラストを手がけたダイナミック企画の永井一巨氏は「両作品のKAIJU級のカッコよさをこの一枚のアートで少しでも感じていただければ幸いです!」とコメントを寄せていました。
今作はスタッフが豪華すぎる!『ガンダムSEED』『エヴァ』『コードギアス』の主力スタッフが集結!
『グレンダイザーU』は豪華すぎるメンバーがスタッフに参加。総監督には『機動戦士ガンダムSEED』、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』の福田己津央氏、キャラクターデザインには『新世紀エヴァンゲリオン』、『ふしぎの海のナディア』、『サマーウォーズ』の貞本義行氏、音楽には『ONE PIECE』、『サクラ大戦シリーズ』の田中公平氏が名を連ねています。
さらに、シリーズ構成は『コードギアス 反逆のルルーシュ』『革命機ヴァルヴレイヴ』の大河内一楼氏、メカニックデザインには『アーマード・コア フォーアンサー』、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の稲田航氏らが参加。
福田総監督は『アキバ大好き!フェスティバル2023』で「50年前の作品ではあるけれども、リブートでもリマスターでもなく、まったく新しい作品になればいい」と宣言。「兜甲児くんもカッコよく描いていますし、デューク・フリードは『ちょっと暗いかな?』という印象ですが、いろいろ背負ったキャラクターになっています」と、キャラの見どころを明かしています。
『グレンダイザー』がまたやってくる……!
昭和の時代に世界的人気を誇った『グレンダイザー』が豪華すぎるスタッフによって令和の時代にどんな形で復活を遂げるのか楽しみです。
現在、PVも第3弾まで公開されており、ファンの間でも様々な考察が行われています。兜も登場するようですし、一体どんな展開になるのでしょうか……。
ファンの方はもちろん楽しみにしていますが、前作を見ていなくても楽しめるアニメになっているのは間違いないと思います。今回の盛り上がりで『グレンダイザーU』が気になっている方はぜひアニメをご覧になってみてください。
誰も見たことがない『グレンダイザー』の世界が広がっているはずです!
[文/藤野ごんべえ]
作品概要
あらすじ
夢のクリーンエネルギー光子力により成した財で、大富豪と正義の味方、2つの顔を持つ甲児は、どこか陰があるも非凡な才能を持つ大介に信頼を寄せて行く。
穏やかな日々が続くと思われていた中、未確認空中現象が世界中の大都市上空に出現する。
それは地球から遠く離れた星系より襲来したベガ星連合軍だった。
地球の兵器を遥かに凌駕するベガの前に蹂躙される人類。
プールの水を割って屹立する鉄の城マジンガーZ、地球最後の希望も異形の兵器円盤獣を前に苦戦を強いられる。
絶体絶命の中、砂塵を舞い上げ現れたのは、異星の魔神グレンダイザー。
乗っていたのは大介、彼は故郷フリード星を追われた王子デューク・フリードだったのだ―
キャスト
(C)Go Nagai/Dynamic Planning-Project GrendizerU