『化け猫あんずちゃん』アヌシー国際アニメーション映画祭2024公式上映のレポートが到着! 久野遥子監督・山下敦弘監督が登壇
2024年7月19日(金)より全国公開となる、いましろたかし先生の漫画を原作としたアニメ映画『化け猫あんずちゃん』。
本作が、フランスで開催されているアヌシー国際アニメーション映画祭2024のコンペティション部門に選出され、公式上映が行われました。
久野遥子監督と山下敦弘監督が登壇し、作品への想いを語った本イベントのレポートが到着しています。
『化け猫あんずちゃん』アヌシー国際アニメーション映画祭2024公式上映レポート
フランス現地時間 6 月 13 日(木)に世界最大のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭 2024にて映画『化け猫あんずちゃん』が公式上映を迎え、久野遥子監督と山下敦弘監督が上映前舞台挨拶に登壇いたしました。
山下監督はアヌシー発参加、久野監督は昨年制作中の注目作として「Work in Progress 部門」で本作が招待され、プレゼンテーションを行っており、完成した『化け猫あんずちゃん』を携えて1年ぶりのアヌシー凱旋となります。
映画祭の最大の会場であるボンリオ劇場グランドホールにて上映を迎えた本作。チケットは完売しており、会場には約900人が集まりました。当日券を求めて会場外まで列がつくられる事態に!上映前にはアヌシー映画祭恒例の、作品への期待度を込めた紙飛行機が数多く飛び交う大盛況っぷり!
そして映画祭ディレクターのマスセル・ジャンに紹介され『化け猫あんずちゃん』チーム(久野遥子監督、山下敦弘監督、近藤慶一プロデューサー/シンエイ動画、エマニュエル・アラン・レイナル プロデューサー/MiyuProductios、ピエール・ボサロンプロデューサー/MiyuProductios)が大きな拍手に迎えられ登壇。
初めに近藤プロデューサーから、「この映画は 10 年前に僕が思いついた企画になります。そんな思い付きが日仏合作、そして僕の予想以上の映画になったことがとても光栄です。」と挨拶。
山下監督は「初めてのアニメ作品がアヌシーで上映されることをすごく光栄に思います。変なキャラクターばかり出てくる映画ですけど(笑)、好きになってくれたら監督としては嬉しいです!」と観客にメッセージを送りました。
また久野監督は「去年 Work in Progress で、あんずを5カットだけ持ってきてアヌシーのお客さんたちがそれを熱心に観てくださったことが本当に大切な記憶に今もあります。」と昨年のアヌシーを振り返りつつ、「今日全部のカットを! あんずを作った皆さんと、あんずを楽しみしてくださっている皆さんと全員で観られるのがすごく嬉しいです。是非楽しみましょう!」と話しました。
アニメーションファンの集まるアヌシーとあって久野監督が「全部のカット」と話した際には温かい笑いが起こり会場を包み込んでいました。
拍手が降り注ぐ中で山下監督があんずちゃんのぬいぐるみを掲げると場内はさらに大きな歓声が巻き起こりました。
上映がはじまるとあんずちゃんの行動に笑い声が何度もあがるなど、アヌシーでもあんずちゃんの魅力が伝わった様子。上映後はスタンディングオベーションが起こり、客席で一緒に映画を観ていた久野監督、山下監督は感激の面持ちで声援にこたえていました。
映画を観た観客たちからは「最高の映画、最高の色彩!物語がとても明るくて、とても気に入りました。美しい日仏共同制作の作品で、素晴らしかったです。」「色彩豊かで美しく、見事に演出された作品です。またもう一度見に行きます!」「色彩と背景が印象深かったです。特に光と影の使い方が素晴らしかったです。」と興奮冷めやら様子で絶賛の声が続々と!と興奮冷めやらぬ様子で絶賛の声が続々と届きました!
アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960 年にカンヌ国際映画祭から独立して設立。以来、世界で最も長い歴史を持ち、最も大きなアニメーション映画祭として注目を集める。
カンヌ国際映画祭「監督週間」に続き、アヌシー国際アニメーション映画祭でも公式上映を迎えた本作。世界のアニメファン、映画ファンも魅了する“化け猫”の活躍にご期待ください!
またコンペティション部門にノミネートされている本作ですが、受賞結果は現地時間の 6 月 15 日(土)夜執り行われる閉会式にて発表予定。今後の情報にもご注目ください!
『化け猫あんずちゃん』アヌシー国際アニメーション映画祭 2024コンペティション部門 公式上映
日時:6月13日(木)18:00〜
※フランス現地時間
開催地:フランス アヌシー
登壇者:久野遥子 山下敦弘
※敬称略
『化け猫あんずちゃん』作品情報
あらすじ
だが、おかしなことに10年・20年経っても、死ななかった。30年たった頃、どうした加減なのかいつしか人間の言葉を話し、人間のように暮らす「化け猫」になっていた。
移動手段は原付。お仕事は按摩のアルバイト。現在37歳。 そんなあんずちゃんの元へ、親子ゲンカの末ずっと行方知れずだった和尚さんの息子が11歳の娘「かりん」を連れて帰ってくる。しかしまた和尚とケンカし、彼女を置いて去ってしまう。
大人の前ではいつもとっても“いい子”のかりんちゃん。 お世話を頼まれたあんずちゃんはしぶしぶ面倒をみるのだが、どうも一筋縄ではいかない気配が……。
キャスト
(C)いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会