『大室家 dear friends』加藤英美里さん、斎藤千和さん、日高里菜さん登壇の上映記念舞台挨拶より、オフィシャルレポートが到着!
「コミック百合姫」(一迅社刊)にて連載中、人気漫画『大室家』を映像化した劇場中編アニメーション『大室家 dear friends』が、2024年6月21日(金)より全国の劇場にて絶賛上映中。
これを記念して、6月22日(土)に舞台挨拶が開催。加藤英美里さん(大室櫻子 役)、斎藤千和さん(大室撫子 役)、日高里菜さん(大室花子 役)が登壇し、作品の魅力や公開を迎えての感慨などを語りました。
本稿では、舞台挨拶のオフィシャルレポートをお届けします。
『大室家 dear friends』上映記念舞台挨拶 オフィシャルレポート
開催日時:6月22日(土)11:25~12:00
場所:新宿バルト9 シアター9
登壇者:加藤英美里(大室櫻子役)、斎藤千和(大室撫子役)、日高里菜(大室花子役)
七森中・ごらく部のゆる〜い日常を描いた『ゆるゆり』から生まれた姉妹作品『大室家』。その劇場アニメ第2弾となる『大室家 dear friends』が6月21日(金)に公開された。翌日の6月22日(土)には、新宿バルト9にて大室三姉妹キャスト3人による舞台挨拶が行われた。この日をとても楽しみにしていたという大室櫻子役・加藤英美里、大室撫子役・斎藤千和、大室花子役・日高里菜。大いに盛り上がった上映後舞台挨拶の様子をレポート!
大きな拍手に迎えられて舞台に登壇した加藤、斎藤、日高の3人。本編上映後の挨拶のためネタバレの心配は無用。早く話したいという興奮がすでに3人から伝わってくる。
「前作の『大室家 dear sisters』に比べると、今回の『大室家 dear friends』はドキドキすることが多いですよね。みなさまがどんな感想を抱いたのかすごく楽しみにしてきました」と加藤が口火を切ると、「この三姉妹と向日葵役の三森すずこちゃんの4人で一緒に収録したんですが、そのときからみんなで『これはヤバいね』って言ってたんです」と、斎藤がアフレコ時からすでに興奮状態だったと教えてくれた。日高は前作での舞台挨拶を思い出し、「あのときも『高校生チームどう思う?』ってみなさんに聞いていたので、今回はいろいろ聞きたいなと思って今日すごく楽しみにしていました!」とすでにハイテンションだ。
まず本作でのオススメのポイントを聞かれた3人は、「どういう順番にします?」(日高)、「最後に時間をたっぷり残して高校生チームの話をしよう」(斎藤)、「そうしよう。ほかにも話したいことたくさんあるもんね」(加藤)と集合して作戦会議。加藤、日高、斎藤の順で発言することに。
「私は今回久しぶりに向日葵役の三森すずこちゃんと隣のマイクでお芝居できたことがとても嬉しかったです。『ゆるゆり』からずっと一緒なので、『あのときの感覚が戻ってくるね』なんて話もして。だから私が好きなシーンは、大室家に向日葵がやってくるところ。出迎えてくれた撫子姉ちゃんと会話しつつも、向日葵は無意識に櫻子を目で探しちゃってるんですよね。それに気づいた姉ちゃんに『櫻子お風呂に入ってるんだよね』って言われて、すごく動揺しちゃうところが可愛いです」と、櫻子と向日葵のいじらしい関係性をアピールした加藤。さらには、風呂からあがった櫻子と向日葵がギャーギャーと叫び合う場面についても裏話を教えてくれた。「監督たちから『もっと、もっと』って言われてたよね?」と斎藤が思い出すと、「(三森と)『どのぐらいのギャーで行く?』って相談していたら、『もっと叫んでください』って言われましたね(笑)。同じテンションでギャーギャー言い合うだけですごく楽しかった!」と微笑んだ。
「花子様も見どころがたくさんあります!」と話し始めたのは日高。「まず優しいんです。櫻子の様子がいつもと違うなって感じた花子様は、櫻子を外に連れ出して、かつガムを踏んじゃった櫻子の靴をハンカチで拭ってあげるんですよ!? しかもメロンパンまで買ってあげて。すべてにおいて花子様すごいなって思いつつ、今回は子どもらしい一面も見られたなと思います。いろんな一面を知れましたね」と興奮気味に客席に語りかけた。それを受けて加藤は、「私はあのときの里菜ちゃんの演技にもキュンとしたよ。いつもの花子はあきれつつもお姉ちゃんが大好きっていう気持ちだと思っているんだけど、あのシーンは本当に愛情がいっぱいで。私の妹になってほしいぐらい!」と絶賛した。
そして斎藤の番になると、舞台上も会場もいよいよその話に…という空気に。前作『大室家 dear sisters』では、撫子に恋人がいることが明らかになった。学校では恋人同士であることを隠している、という撫子の発言から、いつも一緒にいる園川めぐみ、三輪藍、八重野美穂の中にその恋人がいるのではと囁かれているのだ。『大室家 dear friends』では撫子と各友人とのドキッとする場面が描かれており、考察がはかどるようになっている。
「みなさん気がついたでしょうか。撫子の電話のシーンのある部分で、相手の声が聞こえるんです。気がついた人はどれぐらいいますか?」と斎藤が客席に問いかける。多くのファンが手をあげたが、気がつかなかったファンもいたよう。「この声はスタッフさんたちがすごくこだわったところ。台本にはそのセリフはなかったので、後で入れられたんですよね」と斎藤が話すと、日高も「一緒に収録していないから、もちろん私たちも声の主が誰だか知らないんです」と内情を告白。「でもわからないようにしているらしい」(斎藤)、「だから何度も観たくなるよね」(加藤)と2人が話していると、「私はもう決めましたよ。この子が犯人だって(笑)」と日高は自信満々。どうやら美穂が恋人だとにらんでいる様子だ。「高校生キャストの3人はみんな、『恋人は私です』って言ってた」(斎藤)、「特にあおちゃん(悠木碧)は気持ち強そう」(加藤)と話すように、高校生キャストはみんな自分が恋人だと思って演じていたと話す。
“撫子の恋人”推理はさらに盛り上がる。「前作は藍かなって思っていたけど、今回はかなり美穂」と美穂を推すのは加藤。美穂説はキャスト内でも濃厚なようで、「これで美穂じゃなかったら一体どういうつもりですかってなるよね」という斎藤の言葉には会場大拍手。「でも藍の目のアップも多い」(加藤)、「絶対にバレないようにしていると考えると美穂はやりすぎ?やっぱり櫻子に一番キャラが近いめぐみもなんだかんだ怪しいと思う」(斎藤)、「撫子にあんなに強く嫉妬心を出せる人ってそんなにいないのでは?」(日高)と議論は白熱。そこで斎藤が、ケンカするシーンのアフレコ秘話を語った。
「最初に録ったときは会話のテンポがもっと詰まっていたんです。撫子が『えっ、ごめん』って感じで一方的にやられているように感じたので、監督に相談して少し間を伸ばしてもらいました。でも嫉妬深い人というのはありそうですよね」と、斎藤がケンカのシーンに込めた思いを語った。
裏話と恋人推理は止まらず、あっという間に終演の時間に。最後に3人から『大室家』ファンに向けてメッセージが届けられた。
日高「本当に一瞬で終わってしまいましたね。本当は『藍だと思う人!』とかみなさんに聞きたかったんですけど、もうちょっと日を空けて、改めてみなさんに聞ける機会があったらいいなと思います。本当にここでは語り尽くせないほどスタッフさんの愛情やこだわり、仕掛けが詰まっているので、何度も何度も見ていただいて、思う存分、堪能していただけたら嬉しいです」
斎藤「撫子を演じる上で、私は電話のシーンを特に気をつけてお芝居しています。相手の言葉を聞いているときなにを考えているのか、考えてしゃべったこと、考えずに出てしまった言葉などをすごく大事にしているので、電話のシーンだけはちょっと食べるのをやめて集中して聞いてくれたらありがたいですね」
加藤「今回は『dear friends』というだけあり、お友達周りのシーンが多かったんですが、櫻子としては向日葵との空気感を一緒に収録できて、懐かしかったです。とある妄想シーンは『ゆるゆり』らしさもありましたし(笑)。どのシーンも見どころなので全部語るにはとても時間が足りません。本日は公開からすぐに劇場に足を運んでいただきありがとうございました!」
何度も劇場に通いたくなるような有益な情報が明らかになるなど、充実の舞台挨拶となったこの日。スタッフの作品愛を代弁する3人のキャストからも、作品と役への愛情が伝わってくる時間だった。
『大室家 dear friends』作品情報
あらすじ
しかし家は静まり返っており誰もいない様子。実は先に帰っていた花子はソファの影で息をひそめている。花子には絶対に櫻子に見つかりたくない理由があったが、あっさり櫻子に見つかってしまい、大笑いされてしまう。
花子の顔はマジックペンがついておりヒゲのようになっていたのだ。遠慮なく笑う櫻子にイラッとする花子だったが、さらに怒り顔なのが姉の撫子。食べるのを楽しみに取っておいたアイスがなくなっているという。
アイスを食べた犯人として撫子と花子に疑われ、一気に形勢不利になった櫻子。三姉妹は2対1になりがちだ。
キャスト
(C)なもり・一迅社/「大室家」製作委員会