成長した未来が“自分のハンドルの握り方”を伝える物語――『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』ブンレッド/範道大也役・井内悠陽さん×ブンピンク/志布戸未来役・鈴木美羽さんインタビュー
2024年7月26日(金)より全国公開となる『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』(映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』と同時上映)。
サーキット場で大人気動画クリエイター・HIKAKINとのコラボ撮影を行っていたブンブンジャーの面々。そこに突如、ハシリヤンの侵略から逃げてきたという惑星トリクルの王女・ニコーラが現れます。ハシリヤンは、王女を渡さなければ地球に「惑星大破壊大ミサイル」を撃ち込むと脅迫! さらに、ハシリヤン捕物隊長・デイモンサンダーも襲来し、事態は予測不能な方向へと走り出していきます。
アニメイトタイムズでは、作品初の「劇場BOON!」公開を記念して、ブンレッド/範道大也役・井内悠陽さん、ブンピンク/志布戸未来役・鈴木美羽さんにインタビューを実施!
映画の注目ポイント、撮影時のエピソードはもちろん、新展開に突入しているTVシリーズや演じるキャラクターの成長など、多岐にわたるお話を伺いました。
大也にとってのブンブンは相棒・親友であり、家族
ーー放送開始から早くも4ヶ月が経ちました。おふたりのなかで、反響を感じる瞬間はありますか?
ブンレッド/範道大也役・井内悠陽さん(以下、井内):制作発表のタイミングで「出演おめでとう!」というお声を沢山いただいていたのですが、今はそれが「面白い!」「毎週観てる」とか、作品の感想に変わってきています。そこで「放送開始から時間が経ったんだな」という実感も湧いています。
ブンピンク/志布戸未来役・鈴木美羽さん(以下、鈴木):放送直後に、SNSを更新した時の反応の数がすごいよね。悠陽くんはSNSを『ブンブンジャー』がきっかけで始めたんですけど、私は以前からSNSをやっていたので、「スーパー戦隊を観てくださっているファンの方ってこんなに反応をくださるんだ……!」とありがたい気持ちでいっぱいです。
あとは、私の地元の幼馴染が小学校の先生をやっているんですけど、『ブンブンジャー』の「よくできましたシール」を子どもたちが取り合っているらしいんですよ。
井内:すごい! それは嬉しいね。
鈴木:上手く宿題ができた子に貼ってあげているみたいです。放送が始まったからこその嬉しい反響だと思いました。しかも、その先生は「ピンクが友達」と言ってくれているらしく、ブンピンクが一番人気らしいです!
井内:えー、レッドも勧めに行こうかな?(笑)
ーー(笑)。TVシリーズは第16話から焔先斗/ブンバイオレット、ビュン・ディーゼル(ビュンディー)が登場し、新展開に入っていますね。
井内:先斗が加わったことによって、一気に物語が進んでいるというか、大也とブンブン(ブンドリオ・ブンデラス)、ブンブンジャーの夢。ビュンディーがブンブンと同じBBG(ビッグバングランプリ)のレーサーだったこともあり、BBGに関連する新事実がどんどん明らかになっています。
鈴木:ビュンディーが登場してから、ブンちゃんの過去も分かってきてるよね。
ーー『ブンブンジャー』は大也とブンブンの絆の物語でもあると思うのですが、井内さん自身はふたりの関係性について、どのように捉えていますか?
井内:ブンブンは、大也にとって一番心を許せる存在だと思います。大也が自分の幼い部分を見せられるのは、ブンブンとふたりでいるときなんです。
大也はブンブンジャーを引っ張っていくキャラクターなので、みんなでいるときは無意識に大人ぶっているというか。それが少し崩れて、良い意味で子供に戻れるような、大也にとってはそういう存在だと思います。気の置けない相棒であり、親友……もしかしたら家族に近いのかもしれません。
ーー大也にとって、自分の素を見せられる相手がブンブンなんですね。
鈴木:もう少し私たちにも素を見せてくれると嬉しいんですけど(笑)。
井内:(笑)。
ーー第8話〜第9話では、大也の真意を巡って、ブンブンジャーが分裂しかける一幕もありました。
鈴木:そうなんですよ。「大也がもう少し説明をしてくれていたら」という部分もありつつ……。
井内:大也も大也で言葉足らずなんですよね。
鈴木:ただ、それが大也のカリスマ性に繋がっていると思うので、難しいところです。
ーー少し前ですが、第12話では『炎神戦隊ゴーオンジャー』とのコラボ回もありましたね。
鈴木:『ブンブンジャー』の制作が発表された際に、クルマをモチーフにしたスーパー戦隊つながりで、「『ゴーオンジャー』や『カーレンジャー』とコラボしてほしい」というネットの書き込みを見ていたんです。なので、「本当に来た!」と驚きました。色々な世代の方が『ブンブンジャー』を観てくださるきっかけになったと思いますし、SNSでも普段以上に沢山の反響をいただいた気がします。
井内:自分は璃佑(阿久瀬錠/ブンブラック役・齋藤璃佑さん)と同じ『ゴーオンジャー』世代なんです。小さい頃に観ていたヒーローだったので、その頃の記憶が一気に蘇ってきました。現場でスピードルやマンタンガンを見た時、懐かしさとともに「そういえば、おもちゃ持ってた!」って。
鈴木:持ってたの!?
ーーそれを現場で思い出したんですか?
井内:そうなんです! マンタンガンのおもちゃで遊んでいたことを思い出して。当時画面の向こう側にいた方々と一緒に作品を作れていると思うと、感慨深い気持ちになりました。
鈴木:そう考えると、改めてエモい回でしたね。
ーー世代を超えて楽しめる内容だったと思います。ところで、放送を観ていると、ブンブンの作る「ブンブンカレー」が美味しそうで……。
鈴木:「ブンブンカレー」はとにかく美味しいよね。
井内:優しい味じゃない?
鈴木:そう! 給食のカレーみたいな(笑)。野菜がゴロゴロ入っていて、みんな大好きな王道の味って感じ。
井内:ルーは甘口な気がします。
鈴木:きっと、誰が食べても「美味しい!」と思うはずです。「スーパー戦隊レストラン」で出ていたカレーもあのままなのかな?
井内:同じ味だったら嬉しいですね。