映画
高田将司×浅井宏輔がお互いの凄さや今後の目標を語る【スーツアクターという仕事:連載 第3回】

お互いの凄いと思うところは「爆発力」「役として普通にそこに立っていること」高田将司さん×浅井宏輔さんインタビュー|一度夢や目標に到達したお二人が次に目指すものとは?【スーツアクターという仕事:連載 第3回】

様々な特撮作品、ヒーローショーで活躍するスーツアクターさん。

アニメイトタイムズでは、「スーツアクターという仕事」と題して、業界の第一線で活躍している方へのインタビュー連載を実施中です!

連載ラストとなる第3回は、『機界戦隊ゼンカイジャー』ゼンカイザーなどで知られる高田将司さん、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドンモモタロウなどで知られる浅井宏輔さんが登場。

『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』では、両戦隊のレッドのスーツアクターとしても話題になったお二人。TVとヒーローショーの違いや、お互いの凄いと思うところ、これからの目標などを伺ったほか、前回同様、事前にユーザーから募集した質問にもお答えいただきました。

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プロフィール

■高田将司 たかだまさし(写真右)
10月25日生まれ。身長177cm。
2017年「宇宙戦隊キュウレンジャー」シシレッドで自身初のレッドに。
「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」のパトレン1号を演じ、今でもWレッドとして大人気。
現在「爆上戦隊ブンブンジャー」にて追加戦士ブンバイオレットの相棒・ビュンディをスマートに演じている。映画「仮面ライダー THE SUMMER MOVIE 2024/仮面ライダーガッチャード&爆上戦隊ブンブンジャー」も絶賛公開中。
「高田JAPAN」リーダーとして自らスーツアクターの周知のため動画配信やイベントなどに積極的に参加している。
https://x.com/zdiKH41PeZWTH1m

■浅井宏輔 あさいこうすけ(写真左)
12月12日生まれ。身長177cm。
2015年「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のアカニンジャーで自身初のレッドに、また2020年「仮面ライダーセイバー」でも主役を務める。
「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」のルパンレッドを演じ、今でもWレッドとして大人気。「仮面ライダーガッチャード」では未来の主人公の姿でもある哀愁の仮面ライダーガッチャードデイブレイクを演じている。
映画「仮面ライダー THE SUMMER MOVIE 2024/仮面ライダーガッチャード&爆上戦隊ブンブンジャー」も絶賛公開中。五味涼子氏主宰の名古屋のイベントにも出演予定。
https://www.instagram.com/kousukeasai?igsh=d3d0cTRqM2h6cmg2

お二人が業界に入ったきっかけは、ジャン=クロード・ヴァン・ダムと『仮面ライダーBLACK』

──まずはじめに、お二人の最初の出会いについてお伺い出来ればと思います。

高田将司さん(以下、高田):養成所時代ですね。大久保の稽古場のスポーツ会館というところで会ったのが初めてでした。JAEの卒業公演のお手伝いをしていた頃です。

浅井宏輔さん(以下、浅井):もう18年前ですね。現場が一緒だったのは『戦国BASARA』の舞台でした。僕が一番しっかり高田さんと話したのは『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』です。その後、『特命戦隊ゴーバスターズ』のVシネマで一緒になったのも覚えていますね。

──この世界に入ったきっかけと幼少期に好きだった特撮ヒーローを教えてください。

高田:入ったきっかけは、いろんなところで言っていますが、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが大好きなので、憧れて「やりたい!」と言って、父親の勧めで気付いたら入っていました。

子供の頃に見ていた特撮で、ちゃんと見て、おもちゃも持っていたのは『カクレンジャー』と『ビーロボ カブタック』。カブタックは変形するおもちゃを全部持っていましたね。

浅井:幼少期に『仮面ライダーBLACK』が大好きで憧れていました。

高校に入ったと同時に『仮面ライダークウガ』が始まって、テレビで改めてライダーをやるとなった『クウガ』を見てみたら好きになりました。地元の愛知にいた頃、高校の同級生がヒーローショーをやるショーチームに入っていて、アルバイトを紹介してもらったのが今につながるきっかけですね。

JAEに入ろうと思ったきっかけは、ショーをやったことによって、テレビの本物のレッドになりたいって思ったのが、『デカレンジャー』の年です。そこが一番のきっかけで養成所に入ろうと思いました。

──日常のトレーニングはどんなことをされるのでしょうか?

高田:前は仕事して、もうめちゃめちゃ筋トレとかして、また次の仕事して、というのをずーっと繰り返していたんですが、もうちょっと去年ぐらいから「あ、無理だ!」って。
そういう歳じゃないんだって思ってきたので、しんどくない程度に筋トレしています!

それこそ『キョウリュウジャー』の頃とかは週5で筋トレしていました。今は、3~4日前に今年初めて筋トレした、というぐらいです(笑)。

浅井:僕は1時間くらいウォーキングですね。あと定期的にプールで泳いだりしています。

──撮影の合間に鍛えていると聞きました。

高田:腕立てとか懸垂したり、撮影所に仕事で来たときに筋トレしたりするぐらいです。撮影所の中で走ったりしていますね。

浅井:そうですね。現場の合間に全力ダッシュとか(笑)。

高田:仕事が終わったらお家に帰りたいのですが、「筋トレしないといけない!」という強迫観念があるので。1秒でも早く帰りのバスの中でお酒を飲めるようにしています(笑)。

──(笑)。お休みの日は何をしていますか?

高田:朝から飲んだり、TVを見たりしていますね。特別なことはしていないです。妻が好きな美術展や宝塚を家族で見に行くこともあります。

浅井:全然家から出ないですね。暇があったら、特撮を見ているか。特撮以外の映画とか映像をあまり見てこなかったので、ネット配信で特撮以外のドラマとか映画も見るようにしています。『ドラゴンボール』とか……最近は『鬼滅の刃』を見ていますね! 「柱稽古編」ってこんなに長いっけ?と思って、先が気になって単行本を取り出して読んでいました(笑)。

高田:いやぁ、充実してるねぇ~(笑)。

浅井:充実してますね(笑)。

──アニメやマンガから、アクションや演じる上で影響されることはありますか?

浅井:『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』を見たときに、悟空がどう動くかとか、ガンマ1号&ガンマ2号がどう走るかは、その瞬間がちょっと面白くて気になりました。悟空が勢いをつけた瞬間に、(気持ちが前のめりになって)ちょっとつまずく感じとか、いつかアクションに入れようかなと思いましたね。

高田:なるほどね。僕は見て真似をしようとはあんまり思わないんですよね。普通に楽しく見て、終わってしまうことが多くて。例えば、次に演じる役の武器がナイフと知ったときに改めて意識します。普段見ているときは、その目線はないですね。

──役を演じる上で大切にしていることはありますか?

高田:僕は事前準備はあまりせず、セリフだけ頭に入れたぐらいで現場に行っちゃうタイプなんです。もちろんそのセリフを覚える段階で「こんな感じでやろう」ぐらいはあるんですけど。撮影現場に入り始めた頃、現場に行くと「全然考えてきたことと違う!」ってことが多かったので、現場で考えるようになっていきましたね。

浅井:とにかく台本を読むようにしています。前は3つぐらいプランをいろいろ考えて行っていたんですが、ようやくここ2年くらいで変わってきましたね。演出があるので、どういう状況になっても当たり前に台詞が出るようにだけしておけば、状況によって対応できるかなと思えるようになりました。

──スーパー戦隊と仮面ライダーの現場で異なる点や差などはありますか?

浅井:今はないですよね。どうしても昔は仮面ライダーの方が格が上って印象があったなと思うんですよ。どちらも経験させて貰って、時代の変化もあって、今は差はないように思いますね。

高田:昔は戦隊の監督、ライダーの監督って分かれていましたが、今は監督も戦隊やったりライダーやったりとどちらもやっているので、その差はないですね。

浅井:自分も「ライダーは違う」みたいな感じで行ったんですが、高岩さん(高岩成二さん)に「いや、これもう戦隊と変わらないから」って言われて、衝撃を受けて(笑)。

高田:怪人の具合もあると思うんです。戦隊の方がやっぱり大きかったり、どっちかというとフォルム重視な怪人なんですが、ライダーだと意外と動けたりとか。怪人一人で芝居とか結構あるんですよ。戦隊だと結構わーっと襲ったりした後、怪人とボスとかで会話とか、着ぐるみ同士の会話とかが多いんですが、ライダーだとその回のゲストの役者さんが怪人になったりして、そのまま芝居をやらないといけないとかが結構多かったりしますね。

浅井:(元は)人ですもんね。

高田:人が怪人になるのが多くて、そうするとやっぱり「そんな芝居してなかったぞ」とかになっちゃったり。「今こうなってるんだから、おかしいだろ」みたいな、いろんな事を言われて、勉強になりました。

浅井:財産ですよね。

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