夏アニメ『負けヒロインが多すぎる!』放送直前!梅田修一朗さん× 遠野ひかるさん× 若山詩音さん× 寺澤百花さん 声優座談会|マケインたちの魅力を声優陣が全力プレゼン!
7月13日から放送がスタートするTVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』。明るく愛嬌のある食いしん坊系ヒロイン・八奈見杏菜、元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬、人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花……ちょっぴり残念なヒロインたちが繰り広げる、賑やかなドタバタ青春ストーリー。
放送開始を前に、梅田修一朗さん(温水和彦役)、遠野ひかるさん(八奈見杏菜役)、若山詩音さん(焼塩檸檬役)、寺澤百花さん(小鞠知花役)に、TVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』の魅力はどんなところなのか、そして各キャラクターの魅力を、4人にプレゼンしてもらいました。
切なく、強く、輝く彼女たちを見てほしいです!
――キャラクターや背景美術などにこだわりを感じたのですが、まず、作品の魅力を紹介していただければと思っております。
若山詩音さん(以下、若山):キャラクターが本当に個性豊かなんです。人として、それぞれ色んな想いを持ちながら生きていく……そしてその中で、たまたまキャラクターたちが交差していくという感じが会話にも出ているんです。それを監督は大事にされていて、会話でのディレクションは多かったと思います。間合いや話すときの雰囲気など、このアニメでは、こういう風に見せたいんだなという熱量をすごく感じました。
梅田修一朗さん(以下、梅田):それによって一人ひとりが学校で、豊橋で過ごしている温度感をよりリアルに感じられるところはあると思います。
でも、デフォルメするところはデフォルメして面白く、マケイン(=負けヒロインたちのこと)の残念な部分を際立たせるときは際立たせている。その相乗効果が出ていると思います。
さらに映像の美しさ、ヒロインたちのかわいさ、温水くんの普通っぽさ(笑)……それが掛け合わさることで、TVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』のクオリティの高さになっているのかなと思います。
――“負けヒロイン”って何ですか?と聞かれたら、どう答えますか?
梅田:よくファンの方たちの中で言われるのは、青髪は“負けヒロイン”とかですかね。
遠野ひかるさん(以下、遠野):あれ? 杏菜?
梅田:そう。八奈見さんが青髪なのは偶然か、はたまた……。
寺澤百花さん(以下、寺澤):あとは幼なじみとか(笑)。
若山:昔から知っているのに、恋愛対象に見られないっていう切なさ。こんなにかわいい子が近くにいるのに!って思いますよね。
遠野:本当に! でも、負けた側だからこそ輝くというのが“負けヒロイン”なので。“負けヒロイン”=“恋に敗れた女の子”にフォーカスした物語として、切なく、強く、輝く彼女たちを見てほしいです!
――アニメだと“負けヒロイン”は結構人気もあるし、好きになっちゃうことはありますよね。
梅田:まさに、人気がある……けど負けてしまった、選ばれなかったヒロインたちの続きを見たいと思う人っていっぱいいると思うんですよ。この作品は、その続きを見ることができる作品です。負けヒロインたちが集まって、それがメインとなるストーリーなんです。
遠野:裏側を表として書いているようなお話ですよね。
寺澤:勝ちヒロインにないものって“儚さ”かなと思っていまして。負けヒロインのほうが心情的なところをピックアップされやすいというか。この作品は特にそうですけど、儚い部分、切ない部分があって、そういったところに感情移入しちゃう人がいっぱいいると思うので、おっしゃった通り、好きになっちゃう人は多いんじゃないかなと思います!
――そしてもう一つの魅力として、舞台が愛知県の豊橋市なんですよね。
梅田:それも語らなければいけないところですね。市を上げて応援してくださっている感じがしていて、駅を降りれば、びっくりするくらい『マケイン』に染まっているんです。スタンプラリーがあったり、原作で出てきたところも実際にあるので、ここで温水くんやマケインたちが過ごしているんだ!と感じてもらえると思います。聖地がある作品って、ひと粒で何度もおいしいところがありますよね。
遠野:リアリティが増し増しになるんですよね。キャラクター達が訪れるスポットだけでなく、何気なく通る道や街並みまで、実際の豊橋市そのままなんです。このアニメを観てくださった皆さんが豊橋市を訪れたとき、地元に帰ってきたような、青春を懐かしむような気持ちになるんじゃないかなと思っています。マケインたちが、ここで輝いていたんだって、思い出に浸ってくれたら嬉しいです。
梅田:実は僕、プライベートで豊橋に行ってきたんですよ。商店街のお店の方々もすごく応援してくださっていて、ヒロインたちを下の名前で呼んでくれたりしていたので、すごく皆さんが温かかったです。
若山:あと、ちょっとだけ方言が出てくるんです。ゴリゴリではないけど、時々言い回しや語尾に三河弁が入っていたりするので、もし三河弁を話す方が見たら、これ、三河弁じゃん!となってもらえるんじゃないかなと思っています。
――あとは、ヒロイン達が歌うカバーソングですね。
梅田:エンディングテーマですね!
遠野:第1弾PVでまずお披露目されたのが八奈見杏菜の歌う「LOVE2000」(hitomi)でして。杏菜としてカバーさせていただくのがこの曲だと伺って、実際にサビの〈愛はどこからやってくるのでしょう〉というフレーズを歌ったとき、「こんなに沁みながら歌うことがあるのか!」って思ったんです。
杏菜を通して歌うからこそ、より深みが増すように、歌詞の言葉一つ一つを大切にレコーディングしました。エンディングでは「ここ!」ってところでイントロが流れ始めるんですよ。
若山:あれは本当にズルい!
遠野:この作品のEDとして、これ以上ない完璧なハマり方です。カバーソングはお二人もあるんですよね?
若山:私たちも何かしらをカバーさせていただきますので、放送をお楽しみに!
寺澤:3人ともそうなんですけど、歌詞がそのキャラの心情にピッタリなんです。カバーソングとしてよくぞ見つけてくださりましたと。
小鞠ちゃんの、たくさん考えて考えて、それでももがいてどうにか成長しようと頑張る力みたいなところに寄り添っていて、本当に考えて選んでくださったんだなと思いました。
――それも楽しみですね。梅田さんは歌うんですかね?
梅田:あるといいなぁ。言うだけタダなんで言っておきます(笑)。でも、彼ならコアなアニソンかPCゲームの曲とかを歌いそうですね。