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『真夜中ぱんチ』ファイルーズあい(りぶ役)インタビュー【連載第6回】

夏アニメ『真夜中ぱんチ』りぶ役・ファイルーズあいさんインタビュー|“感情ジェットコースター”のようなワチャワチャ感に『マヨぱん』の真髄を感じました【スタッフ・声優インタビュー連載第6回】

P.A.WORKSの『パリピ孔明』スタッフが贈る、オリジナルTVアニメーション『真夜中ぱんチ』が2024年7月8日(月)より放送中!

世界でもっとも見られている動画投稿サイト「NewTube」で活躍する3人組NewTuber「はりきりシスターズ」の「まさ吉」こと真咲は、とある事件がきっかけでチャンネルをクビに。 起死回生を狙う真咲の前に現れたのは、なぜか彼女に運命を感じたヴァンパイアのりぶ。

超人的な能力を持つりぶと一緒なら、最高の動画が撮れるはず……?  チャンネル登録100万人を目指して邁進していく、ワケあり動画投稿者たちのハイテンション・ガールズ“再生”ストーリーです。

アニメイトタイムズでは、スタッフ&キャストのインタビューを連載中。第6回はりぶ役・ファイルーズあいさんです。真咲に運命を感じ、彼女の血を吸わせてもらうために動画撮影に協力するヴァンパイア・りぶ。ファイルーズさんが感じた彼女の魅力や真咲との関係性をはじめ、第3話までの展開を振り返ってもらいました。

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『マヨぱん』の真髄を感じた第3話

──唐突ですが、りぶは本当に気持ちの良いキャラクターですよね。すごく素敵なキャラです。

ファイルーズあいさん(以下、ファイルーズ):ありがとうございます!

──第3話では、ギャンブルとお金をこよなく愛する強欲ヴァンパイア・十景(CV.上田 瞳さん)が登場しましたね。第3話の物語を振り返ってみると、どのような印象がありましたか?

ファイルーズ:ついに十景が加入して、真夜中ぱんチとしての活動が始まって。そして、みんなでにんにくを食べて、おかしくなっちゃって……と“感情ジェットコースター”のようなワチャワチャ感に『真夜中ぱんチ』という作品の真髄を感じました。

それと、十景の初登場の「いいね」の言い方がすごく好きなんです。アバンの最後なので、ここからオープニングが始まっていきます。台本上の表記だと「(ニヤリと笑う十景)いいね☆」になっていて。

普通だったら「いいね〜(↑)!」といった上げた言い方をすると思うんです。そこをあえてトーンを落として、声が流し目をしているような言い方がすっごく良くて。あれで一気に十景にハートを掴まれました。個人的に好きなポイントです。

りぶは「好きになるポイントがいっぱいあります」

──ファイルーズさんにとって『真夜中ぱんチ』に対する第一印象はどのようなものでした?

ファイルーズ:形容は難しいんですけど……探り探りという感じでしたね。作品の第一印象としては、現代的な『NewTube』という動画サイトと、古典的なモンスターであるヴァンパイアを組み合わせる発想が斬新で面白いなと。

──オーディションの時は、そのりぶをどのように作られていったのでしょうか?

ファイルーズ:オーディションの段階では、夢で真咲を見たと言い張って「執拗に追いかけて血を吸おうとするヤバいヤツ」という印象でした(笑)。

見た目の印象からボーイッシュに作ったのですが、実は逆で。真咲に対しては「乙女のように、キュンキュン可愛く接してほしい」というディレクションがあって、そこは自分の想像と真逆でビックリしました。真咲=りぶにとっての王子様、というか。

その視点で改めて作品を考えると、りぶというキャラクターの印象が変わりました。いろいろな見方ができて面白いなと思いましたし、自分はヴァンパイアのようなモンスターが好きなので、演じられて嬉しいなと。アフレコで収録を重ねるごとに「ああ、りぶはこういう子だったんだ!」と、新しい面を知ることができて。好きになるポイントがいっぱいありますね。

──新たに知った一面という点において、ファイルーズさんが特に惹かれた部分は?

ファイルーズ:真咲主導で物語が動いていく中で、りぶは真咲たちが引っ張ってくれているものに付いていく(キャラ)と思っていたのですが……晩杯荘のみんなや、後に出てくるキャラクターたちがみんな曲者揃いで(笑)。ただ真咲についていくだけではなく、周囲の人たちとは相対的に常識人になるところが、新しく知ったりぶの一面です。

あとは、苺子からの慕われっぷりを見るに、カリスマ性のある子なんだなって。そういうところが魅力かなと思います。

──ファイルーズさんの前に、苺子役・伊藤ゆいなさんと譜風役・羊宮妃那さんにお話を伺ったところ、すごく温かい現場だったとのことでした(インタビューは後日公開予定)。アフレコのエピソードなどがございましたら教えてください。

ファイルーズ:和気あいあいとしていました。エピソードかぁ……うーん、何かあったかな……。というのも、作品のテンポ感がすごく早いので、アフレコが何時間もかかったとしても、一瞬で終わったように感じていたんです。駆け抜けるように終わっていくので、あとからドッと疲れが襲ってくるみたいな感じでした。

──実際アニメもすごく良いテンポ感で進んでいきますよね。アフレコ現場ではどのようなディレクションがあったのでしょう? 他のキャストには「もっとやっちゃって!」という指示があったとか。

ファイルーズ:りぶはそれがなかったので、羨ましいなって思っていたんです。他のキャラクターに比べると彼女は常識人なので、ふざけられるポイントがあんまりなかったんですよね。なので、オーディションのときの「可愛くしてほしい」っていうところだけですね。

──そんなりぶに共感するところはありますか?

ファイルーズ:好きなものに対してまっすぐなところは似ているかもしれません。

──そういう意味では、気持ちは乗りやすかったですか?

ファイルーズ:そうですね。私自身、真咲というキャラクター自体がすごく好きなんです。りぶの真咲に対する好きと、私の真咲に対する好きは違うんですけど、共感できるところもあって。すごく気持ちよくセリフを言わせていただけました。

──りぶ以外に、ファイルーズさんが気になっているキャラクターは誰でしょうか?

ファイルーズ:十景ですかね。「鋼のメンタル」というと強い印象を受けますけど、十景のメンタルの強さは「鋼のメンタル」って形容できる強さじゃなくて……なんて言うのかな、スポンジ?(笑) スポンジってどんなに高いところから落としても、押しても引いても壊れないじゃないですか。でも壊れないっていうだけで、別に鋼のように硬いわけではないんですよね。

ふわふわして何も考えていないから強いだけ。スポンジみたいな強いメンタルのようなところが好きですね。あとは着の身着のまま自分の好きなように生きているところが好きです。

(C)2024 KADOKAWA/P.A.WORKS/MAYOPAN PROJECT
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