山口勝平さん、林原めぐみさん、日髙のり子さんが30年ぶりの出演に大歓喜! 完全新作的アニメ「らんま1/2」大発表会レポート
歴史ある作品に再び挑む心構えとは?
その後は、当時のアフレコ収録のエピソードを振り返るシーンも。林原さんは、前シリーズの監督から「とにかく勝平くん(の演技)を盗むように」と演出を受けていたそう。そして30年の時を経て、再びらんまとして、アフレコ収録に臨むことになり、林原さんが「ここまで来ると、勝平が私(の演技)を盗むようにもなっていたり、お互いの相乗効果を改めて感じました」と話します。
山口さんも「林原さんの女らんまになった時の突き抜けた感じは、もしかしたら、今ならできるかもしれないと思って、いろいろとフィードバックしながら、今の乱馬を作っています」とコメント。作品だけでなく、役者として積み重ねたキャリアの重みも感じさせる言葉を残しました。
また、キャストも監督も人気作であるが故の葛藤があった様子。過去のイメージによるプレッシャーも感じつつ、今回の第1話のアフレコ収録の時は、全員が緊張していたと振り返ります。
新作のアフレコ開始当初は、過去作品を意識していたところもあったものの、画面の中で動いているキャラクターに心を寄せていき、アフレコ収録が進むにつれて、過去の自分のことは忘れていったそう。
山口さんが「今の僕らが作る『らんま1/2』で良いんだなと思いました」と率直な心境を話すと、林原さんも「私たちも覚悟を決めたので、観る方も覚悟を決めて、一緒に楽しんでほしい!」と力強いメッセージを送りました。
オープニング主題歌アーティストanoさんが登壇!
トークセッション後半では、オープニング主題歌アーティストの紹介も。そこで登場したのは、なんと早乙女玄馬(パンダ・着ぐるみ)。山口さん、林原さん、日髙さんから「親父じゃ歌えないだろ!」、「ムリムリムリムリ!」、「歌ってないでしょ!」とツッコミが入るシーンもあり、会場は和やかな笑いに包まれました。
そして、改めて楽曲を担当するアーティストのanoさんが登壇。原作も読み、キャラクターの濃さや設定の斬新さも面白いと作品の魅力を語った後、オープニング主題歌を歌うことについて、「大勢の方から長年にわたって愛されている作品のオープニング主題歌を歌わせていただけて、すごく光栄です!」。
また、この日は原作者・高橋留美子さんによる、描き下ろし色紙のお披露目も。完全新作アニメ化を祝い、乱馬、らんま、あかね、Pちゃんが描かれたイラストに、会場は盛り上がりを見せました。
最後に、登壇者からそれぞれ挨拶があり、山口さんが「みんな、待っていてくれてどうもありがとう! さぁ、延長戦だぜぇ!」と締めくくり、大発表会は終幕となりました。
[取材・文/宋 莉淑(ソン・リスク)]
「らんま1/2」作品情報
あらすじ
しかし乱馬にはある悩みが...。
中国での修行中、伝説の修行場「呪泉郷」に落ちてしまい、
水をかぶると女に、お湯をかぶると男に戻るという、不思議な体質になってしまっていた!?
乱馬とあかね、そして個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディー、ここに開幕!
キャスト
(C)高橋留美子・小学館/「らんま 1/2」製作委員会