『真夜中ぱんチ』シリーズ構成・白坂英晃さんインタビュー|キャラクターに振り幅を持たせられるのも、オリジナル作品だからこそ【スタッフ・声優インタビュー連載第7回】
「とにかくキャラクターを愛してほしいと思っています」
ーーここまでもお話いただきましたが、改めて白坂さんが考える、『真夜中ぱんチ』の今後のポイントを教えてください。
白坂:そうですね……『真夜中ぱんチ』は、最後まで油断ならないアニメだと、お伝えしたいです。「この子たちは、これから何をしでかしてくれるんだろう?」と、毎週楽しみに見ていただけると嬉しいです。
それに、見ていると元気になるアニメだと思います。キャラクターのエネルギーが強いですし、前向きなので。
ーー本間監督は「最近は“登場人物が良い子で感動する話”が多く、このようなお話が発するメッセージを窮屈に感じている声もあるのでは?」と、SNSや世の中の雰囲気から感じたとおっしゃっていました。
白坂:「窮屈な世の中だけど、こんな奴らが生き生きとしていても良いじゃないか」というメッセージをアニメにしたいと、監督と話していました。これは動画というコンセプトとも合致するポイントですし、本作の目標にしたいと最初期から決めていたので、見たら元気になるアニメになっていたらいいなと思います。
ーーちなみに、白坂さんご自身は日常的に動画をご覧になるのですか?
白坂:以前は、有名な方の気になる企画動画を少しずつ見ていましたが、本作に関わり始めてから、ほとんど毎日YouTubeを見るようになりましたね。
ーー毎日となると、日常生活のリズムも変わっていそうですね。
白坂:かなり変わりました! 動画を視聴する習慣という、今までなかったものが生まれたので。それまではゲーム実況も見たことがなかったのですが、今ではずっと見てしまいますね(笑)。新たな趣味かもしれません。
ーー白坂さんが動画に魅了されたポイントはどこにあるのでしょうか?
白坂:実際に、YouTuberさんに取材を行ったことも大きいと思います。何を意識して、どのように動画が作られているのかなどを知ると、裏側が気になってしまうんですよね。そうしているうちに沼にハマった感じがあります。
あと、YouTubeを見続けていると、配信者さんと友だちになれた感覚があるというか。これは本間監督もおっしゃっていた「キャラクターが友だちのような存在になってほしい」というポイントに繋がると思います。
ーー『真夜中ぱんチ』を通して、動画の面白さを発見したのですね。
白坂:そうですね。脚本を書く際の参考資料として見始めてから、です。全話書き終わった今も、習慣は抜けず……(笑)。
ーーひとつの作品で人生が変わるというのは、視聴者側だけでなく制作側にも当てはまるのですね……!
白坂:きっと何でもそうだと思います。調べていくと面白さがわかるんです。自分に馴染みのなかったスポーツを題材にした脚本を書く時、ルールを調べたり、実際に試合を観に行ったりすると、ハマっちゃうんです。今回はそれが動画だった、というわけですね。
ーー人生が更に豊かになりますね。他にも、白坂さんが本作のシリーズ構成を経て得たものなどがあれば、お聞かせください。
白坂:産みの苦しみをはるかに上回る喜びです。冷静に考えると、3年間もこの作品に関わっているので、結構な苦労と作業量があるはずなのですが、仕上がりを見ていると、「大変だった」とは全く感じないんです。報われました。全部楽しかったです。
ーー現在、『真夜中ぱんチ』という白坂さんたちの子どもが、世の中に巣立っていくタイミングになりました。
白坂:巣立ちまくってますね! もっともっと、多くの方々の元に届いてくれると嬉しいです。
ーー取材時点は第1話の放送直前と大きな巣立ちの瞬間を控えていますが、今の率直なお気持ちをお聞かせください。
白坂:緊張しています!(笑) どのように受け取られるのかな、という不安もあります。ただ、このアニメはどの話数から見始めても問題ないアニメになっていて、「この回からハマった!」という方がいてもおかしくないと思っています。十景が登場する第3話、譜風の第4話……このあとにも衝撃的なお話が待っているので、楽しんでいただけたらと思います。
ーー最後に、『真夜中ぱんチ』を楽しみにされている視聴者の方に、メッセージをお願いします!
白坂:本間監督と似てしまうのですが、とにかくキャラクターを愛してほしいと思っています。そしてこのアニメが、毎週月曜日の活力になっていたら嬉しいです。お話が進んでいくにつれて急展開も控えていますので、最後までお楽しみください!
[インタビュー/逆井マリ 文/西澤駿太郎]
連載バックナンバー
TVアニメ「真夜中ぱんチ」作品情報
2024年7月8日(月)より放送中!
《動画投稿、はじめます!?》
放送・配信情報
■放送
TOKYO MX・AT-Xほかにて7月8日(月)放送・配信開始!
TOKYO MX:7月8日より 毎週月曜 22:30~
AT-X:7月8日より 毎週月曜 22:30~
【リピート放送】毎週水曜 10:30~/毎週金曜16:30~
BS11:7月8日より 毎週月曜 23:00~
KBS京都:7月8日より 毎週月曜 24:00~
サンテレビ:7月8日より 毎週月曜 24:00~
チューリップテレビ:7月8日より 毎週月曜 25:50~
※放送開始日・放送時間は変更となる場合がございます。予めご了承ください
■配信
dアニメストアにて7月8日(月)22:30より地上波同時・最速配信!
dアニメストア:7月8日より 毎週月曜22:30~
U-NEXT:7月11日より 毎週木曜 22:30~
アニメ放題:7月11日より 毎週木曜 22:30~
その他サイトも7月13日(土)22:30~以降、順次配信予定!
詳細は各サイトでチェック!
INTRODUCTION
「真夜中なのにおっはよー!真夜中ぱんチです!」
世界でもっとも見られている動画投稿サイト「NewTube」。
3人組NewTuber「はりきりシスターズ」の「まさ吉」こと真咲は、生配信中の問題行動が炎上し、チャンネルをクビになってしまう。
起死回生を狙う真咲の前に現れたのは、なぜか彼女に運命を感じたヴァンパイアのりぶ。
その超人的な能力があれば、目標のチャンネル登録100万人だって夢じゃない!?
真咲は、自分の血に惹かれるりぶに動画出演を依頼。
対価として差し出したのは......。
「100万人が達成できたら、いいよ。私を食べて」
りぶの暮らす晩杯荘の仲間たちを巻き込み、絶対夢を叶えたい動画投稿少女×絶対食べたいヴァンパイアの決死の動画撮影が始まる!!
現代人共感必至!?
「パリピ孔明」スタッフが贈る、ワケあり動画投稿者たちのハイテンション・ガールズ”再生”ストーリー!
STAFF
原作:動画投稿少女
監督:本間修
シリーズ構成:白坂英晃
キャラクター原案:ことぶきつかさ
キャラクターデザイン:有間涼太
総作画監督:有間涼太、さとう沙名栄、合田真さ美
メインアニメーター:鍋田香代子
美術設定;藤井祐太
美術監督;前田有紀
色彩設計;江口亜紗美
撮影監督;児玉純也
2Dworks:吉垣誠
3D監督:小川耕平
編集:髙橋歩
音楽:tepe、樂
音楽制作:ハートカンパニー
音響監督:飯田里樹
音響効果:小山恭正
録音調整:安齋歩
音響制作:dugout
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「真夜中ぱんチ」製作委員会
CAST
真咲:長谷川育美
りぶ:ファイルーズあい
苺子:伊藤ゆいな
譜風:羊宮妃那
十景:上田 瞳
ゆき:茅野愛衣
橘花:安済知佳
乙美:近藤玲奈
公式サイト
公式X(@mayopan_anime)
推奨ハッシュタグ:#マヨぱん #mayopan