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- 藤崎萌恵
- 数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。
じゃのめ先生の人気BL漫画『黄昏アウトフォーカス』シリーズ(講談社『ハニーミルク』所載)がTVアニメ化し、2024年7月より放送スタート。寿&真央の物語に続き、仁&義一の物語が始まりました。
本作は、男子校の映画製作部を舞台にした青春恋愛群像劇。高校2年の監督を務める市川義一は映画に情熱を注ぎ、高校3年の監督で部長の菊地原仁には対抗心を燃やしています。
本稿では義一のプロフィールや魅力、仁との関係などをまとめてお届けします。シリーズ1作目では見えなかった義一の意外な一面、仁の撮る映画に対して思っていることにも注目です。
※本稿には『黄昏アウトフォーカス』シリーズの一部ネタバレが含まれます。
9/15は市川義一(残像スローモーション)のお誕生日です🎊🎉🎁🎂義一おめでとうー。3年になったら遠距離恋愛なので気をしっかりね😚 #黄昏アウトフォーカス pic.twitter.com/x3OTsgYYZV
— じゃのめ@アニメ黄昏放送中! (@jyanome29) September 14, 2023
〈プロフィール〉
誕生日:9月15日
星座:乙女座
学年:高校2年
身長:179cm
部活:映画製作部 監督・脚本・編集
2年生の監督・脚本・編集を務める、自他共に認める映画バカ。有能な監督ですが映画のことになると少々面倒な性格で、3年生には強い対抗心を燃やしています。BL漫画を読んで、その尊さに魅了されてハマり中。腐女子の妹が一人います。
🪑プロフィール帳🪑#黄昏アウトフォーカス より
— 『黄昏アウトフォーカス』シリーズ【公式】 (@tasogare_eigabu) June 20, 2024
市川義一のプロフィール帳を公開✨#アニメ黄昏 は7月4日(木)より放送/配信開始‼️https://t.co/wGOnv9GORe pic.twitter.com/drHzhttGw4
映画部2年生の監督を務める義一は、映画への情熱とこだわりが人一倍強く、自信があって落ち込みやすくて自分にも他人にも厳しい性格です。
撮影担当・土屋真央らチームの仲間たちと共に日々映画製作に励んでおり、義一のことをよく知る真央たちは、ふいにやってくる義一のネガティブ期にも慣れている様子。
そんな市川組は、文化祭のコンペに向けてBLをテーマにした作品『君と季節のetc…』を撮ることに。脚本は義一が担当しており、真央のルームメイトである大友 寿に主演を依頼しています。そして義一は撮影に臨みながら、映画部の3年生に並々ならぬ対抗心を燃やしていました。
コミカルなシーンも多い義一ですが、撮る映画は繊細な作風。映画と真摯に向き合っている姿、真剣に撮っている姿はとても格好良いです。
義一の映画への思い、良いものをつくりたいという熱い気持ちは、一緒に映画を撮る部員への言葉にも込められていて、恋愛映画を撮るにあたって義一が語っていたことにも注目したいところ。まだ愛を知らない自分たちだけど、これは「未来に向けて」のものだと言います。
「大人になって 結婚して そうだなぁ 世の中は同性婚なんか普通になっとるかもしれん 大事な人が出来たかもしれんし 出来ないかもしれない どんな風になっとっても ずっと後になって思い出して欲しい 高2の俺らが愛だの恋だの照れくせーけど 真剣に考えて映画にした事」 (『黄昏アウトフォーカス』take1より引用)
◆映画部市川組の主な担当
土屋真央:キャメラ担当
加賀利ルナ:助監督
加賀利テル:記録係
2年生〜 pic.twitter.com/1aNYwDbv5D
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義一と真央の出会いは中学放送部の大会のとき。真央のカメラのセンスに光るものを感じて、映画を一緒に撮らないかと誘ったのが始まり。真央と義一の出会いのエピソードは、コミック『黄昏アウトフォーカス long take 1』で描かれています。
ライバル関係のような3年の菊地原組と2年の市川組ですが、実際のところ対立しているのは監督同士で、厳密に言うとやたらと突っかかっているのは義一の方です。
思ったことをハッキリとそのまま口にする性格の義一は、仁と真っ向から衝突することも。新学期早々に新入部員の勧誘動画をめぐって対立した仁と義一は、意図せず勢い余ってキスをしてしまうというハプニングがありました。
そんななか、義一は一緒に暮らしている祖父が秋まで入院することになったため短期で寮に入ることになり、なんと天敵とも言える仁とルームメイトになったのです。
9/15は市川義一の誕生日でした。義一おめでとさん。性格に難ありな君だけど、みんな君のよいところも理解してくれてると思います。もちろん、年上の彼氏もな!😄仲良くね🥟👓🥟👓🥟👓 pic.twitter.com/nRvK5uzqJq
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寮の部屋でも対立するのかと思いきや、意外にも仁と義一の関係は平穏です。仁は親切に話しかけてくれて、驚くことに義一もまた素直に言葉を返すという良き関係に。
ふたりの距離をグッと縮めたのは、義一がハマっているというBL漫画。義一がBL漫画を読んでいると仁も読みたいと言い出したので、あれこれ吟味して最初の一冊を選定。BLの話に熱が入る義一に、仁はこうやって喋れて楽しいと話し、ほどなくして仁は義一への恋心を自覚することになります。
好きなことに夢中でお喋りが止まらなかったり、照れて顔を赤らめるなど意外な反応を見せる義一は可愛くてとても魅力的です。
BLを真剣に読む市川 @黄昏アウトフォーカス pic.twitter.com/LnQyroPZKG
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嫌われてると思っていたと言う仁に対して義一は「嫌っていない」と返して意味が分からないといった反応をしている場面があります。それならば部活のときに鬼の形相で睨んだりしているのは何故なのかというと、「仁の映画がくそ」だからだそうです。
仁の脚本の初稿はとてもいいのに、2稿3稿と重ねるごとにダメになっていく。それは部員のあれもしたいこれもしたいという要求を全部詰め込むから。
仁は周りを気にしてばかりで自分を出せていないけれど、ナイーブでロマンチックで優しい人。良い映画を撮れる人なのだと、義一は仁を評価して認めているのです。
残像スローモーション連載始まりました。かなり緊張しております。感想、編集部までお待ちしております。元絵を添えて。 pic.twitter.com/0ycYXiaAx3
— じゃのめ@アニメ黄昏放送中! (@jyanome29) June 4, 2024
一緒に生活しなかったら知らなかったこともあるし、義一の色んな顔を見ることができて嬉しい。仁は自身の恋心を義一に正直に伝え、その後も隙あらば口説いていくスタイルで、振り向いてもらえるよう直球でアピールをしています。
義一もまた戸惑いながらも答えを出そうとしているのですが、仁と映画の話もしたいのに仁が映画の話を避けようとするので納得がいかない様子。
ちなみにBL愛好家としては攻めでも受けでもなく壁になりたいといった発言もしている義一ですが、告白された義一が想像する仁とのカップリングも非常に興味深いものです。己の属性を「メガネ」関連で分析しているのも面白くて注目したいポイント。後に、仁に関しては「ヘタレ攻め」という解釈に至っています。
感想とっても嬉しいです。活力…。引き続きよろしくお願いします。今回のお気に入りコマぺたり。バカだなあ、と自分でも笑います。お前のステータス👓しかないんだな…笑 pic.twitter.com/j1gudevD1o
— じゃのめ@アニメ黄昏放送中! (@jyanome29) March 10, 2020
仁と義一の恋模様は、『黄昏アウトフォーカス』シリーズの2作目となるコミック『残像スローモーション』で描かれています。義一はシリーズ1作目からガッツリ登場していますので、ぜひシリーズを通してお読みください。
さらに、2024年6月より『残像スローモーション』の新章が連載スタートしました。仁と義一をめぐる新たな物語の開幕をお見逃しなく!
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ドラマCDとアニメで市川義一を演じるのは、声優の中澤まさとも(なかざわまさとも)さん。1983年2月14日生まれ、東京都出身。『ギヴン』の中山春樹役をはじめ、『ブルーロック』の久遠渉役など、人気作品のキャラクターを演じています。
男子校の映画部を舞台に交差する、きらきら眩しい三組三様の青春恋愛譚(ラブストーリー)。
不良で一匹狼の寿と、映画部で寿を撮影することになった真央。寮で同室の二人が交わした「約束」が、やがて二人を甘く縛りつけて――。
映画部部長で人気者の仁と、仁に対抗心を燃やす後輩の義一。ぶつかりながらも、やがて二人は惹かれ合い――。
無口で不愛想だが信頼の厚い副部長の礼と、季節外れの新入部員・詩音。
不意のキスから、二人の「お付き合い」が始まって――。
原作:じゃのめ『黄昏アウトフォーカス』『残像スローモーション』『黄昏アウトフォーカスoverlap』『宵々モノローグ』(講談社「ハニーミルク」所載)
監督:渡部穏寛
シリーズ構成:成田良美
キャラクターデザイン:菊地洋子
美術監督:山梨絵里
色彩設計:安住唯
撮影監督:越山麻彦
編集:小池祐樹
音響監督:矢野さとし
音響効果:奥田維城 牛黒希美
音響制作:Ai Addiction
音楽:宝野聡史 中野香梨
音楽制作:AQUA ARIS
アニメーション制作:スタジオディーン
主題歌 OP:「クランクアップ」山崎育三郎
ED:「Unchain×Unchain」Amber’s
土屋真央:松岡禎丞
大友寿:内田雄馬
菊地原仁:古川慎
市川義一:中澤まさとも
稲葉礼:江口拓也
吉乃詩音:斉藤壮馬
加賀利ルナ:市川蒼
加賀利テル:柳晃平
本條雪孝:大塚剛央
千秋 実:佐藤元
土谷功緒:田所陽向
ルディ:内匠靖明
九条桐斗:伊東健人
(C)じゃのめ・講談社/「黄昏アウトフォーカス」製作委員会
『黄昏アウトフォーカス』公式サイト
『黄昏アウトフォーカス』公式X
じゃのめ先生のX
数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。
『黄昏アウトフォーカス』
『残像スローモーション』
『黄昏アウトフォーカス overlap』
『宵々モノローグ』小冊子付き特別仕立て
『黄昏アウトフォーカス long take 1』小冊子付き特別仕立て
『黄昏アウトフォーカス long take 2』小冊子付き特別仕立て