音楽
楠木ともり『SUMMER LIVE 2024 -ツキノミチカケ-』東京公演レポート

ライブ楠木ともり『TOMORI KUSUNOKI SUMMER LIVE 2024 -ツキノミチカケ-』東京公演ライブレポート|自然の中で音楽に酔いしれること、そして音楽を楽しむことを、最高の環境で味わえた素晴らしいライブ

楠木ともり自身が尊敬するアーティスト、TETSUYA(L’Arc-en-Ciel)プロデュースによる新曲「シンゲツ」(2024年5月8日リリース)を引っさげて、日比谷公園大音楽堂と大阪城音楽堂で行われたライブ『TOMORI KUSUNOKI SUMMER LIVE 2024 -ツキノミチカケ-』。

酷暑の7月だったが、心地よい風が吹き、気温もちょうど良かった7月15日(月・祝)に行われた日比谷公園大音楽堂のライブの模様をレポート!

ライブでは、毎年恒例となっているバースデーライブ『TOMORI KUSUNOKI BIRTHDAY LIVE 2024』が12月22日(日)横浜BUNTAIで行われることも発表された。

 

 

圧巻の景色、ソールドアウトの野音に響く歌声

酷暑、雨天、雷雨………梅雨時期の野外ライブには不安がつきまとう。雨が降れば、記憶には焼き付くかもしれないが、マイナスな思い出になってしまう可能性だってある。その意味で、『TOMORI KUSUNOKI SUMMER LIVE 2024 -ツキノミチカケ-』は、始まる前の自然との勝負もあった。しかも直前までは雨予報! 晴れたとて酷暑が待っているという状況だったので、勝ち目が薄い戦いだったのにも関わらず、天気は曇! しかも適温という奇跡のような引きを見せた楠木ともりは、超持っているアーティストかもしれない。

 

 
心地良い虫の音が聞こえる中、アンビエントなオープニングSEが流れ、拍手の中、登場したバンドメンバーが配置につく。そこからシームレスに「眺めの空」のイントロにつながると、楠木ともりが姿を現し、空を突き刺すようなエモーショナルな歌声を響かせていく。初めての野音、力の制御も考えず歌っている様子がめちゃくちゃロックだ。そのまま疾走感のある「僕の見る世界、君の見る世界」へ。すでにテンション爆上がりの観客のみながらず、関係者も含めてみんなで盛り上がるよう煽ると、会場が一体となって声を出し、タオルを振り回す。大きな声と一体感……これが野外の解放感かと思った。余談だが、彼女のライブにはペンライトがない。だからライブハウスだと暗くて観客の様子がほぼ見えないのだが、野外の18時前はまだ十分明るいので、みんなの様子がよく見える。それもこの一体感に繋がっていたのではないかと少し考えてしまった。これだけの人が同じ気持ちでライブを楽しんでいるんだ!という安心感と共有感が強かったように思う。それにしてもソールドアウトの野音の景色は圧巻だった。

「暑い!と言おうと思ったけどいい感じだね(笑)。みんなで楽しく安全に、最高の夏にしましょう」と短いMCのあと、「野音盛り上がっていけるかー!」と叫んで「青天の霹靂」を叩きつける。激しいバンドのサウンドに負けず、ラフに、それでいて熱くカッコいいボーカルがたまらない。まだ駆け続けるのかと思いきや、ここで最新作から、五月病をテーマにしたガラージポップ「MAYBLUES」を挟む。同期もあるが、打ち込み主体の曲を生バンドのリズムで聴ける楽しさがあるし、それによってボーカルも、音源とは少し違う温度感になっているのが良い。最後のラップもクールに決めていた。

 

 
「もうひとくち」のおしゃれさが増したイントロが流れると、大きなクラップが起こる。楠木も心地よさそうにリズムにノリながら歌っていき、キャッチーなサビではクラップもひと際大きくなる。続く「タルヒ」も印象的なギターイントロから。優しい歌声を響かせ、サビでは手を左右に振って一体感を生み出す。この2曲は、自然の中で聴く気持ち良さもあるのだと実感した。

お立ち台に立って、いっぱいに埋まった観客を眺める楠木。MCでは、雨女である自虐ネタも挟みつつ、「マネージャーさんが晴れ女なので、マネージャーさんが勝ってくれました」と感謝する。その後、観客と「どこから来たのか」アンケートを楽しみつつ、ライブは後半戦へ。

 

 

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