アニメ『デリコズ・ナーサリー』インタビュー第1弾:アニメ×舞台 Wダリ対談 森田成一さん×染谷俊之さん|二人が語る『TRUMPシリーズ』の魅力
吸血種の壮大なる歴史を綴っている人気舞台『TRUMPシリーズ』が遂にアニメに! アニメ『デリコズ・ナーサリー』が2024年8月7日よりより好評放送中! そして舞台『マリオネットホテル』も9月14日より東京・大阪で上演!
『TRUMPシリーズ』で、アニメのダリを演じる森田成一さんと、舞台『グランギニョル』『COCOON』星ひとつ編でダリを演じた染谷俊之さんの「Wダリ対談」が実現。アニメと舞台それぞれの魅力から、お互いのお芝居について、更には染谷さんにとって森田さんは憧れの存在だったことなど、話が弾みまくった楽しい対談の模様をお届けします。
染谷さんは再びダリを演じる嬉しさを、森田さんは夢だった吸血鬼を演じられる喜びを語る
――染谷さんは『TRUMPシリーズ』の舞台最新作『マリオネットホテル』などで、森田さんは『TRUMPシリーズ』初のアニメ化作『デリコズ・ナーサリー』でダリ役を演じられていますが、ダリ役を演じることが決まった時の感想をお聞かせください。
森田成一さん(以下、森田):ではまずダリ役の先輩から。
染谷俊之さん(以下、染谷):先輩だなんて、そんな……。2017年に『グランギニョル』でダリ役を演じさせていただいて、2019年にも『COCOON 月の翳り星ひとつ』でダリ役を演じることができて。そこで終わりかなと思っていたところに、『グランギニョル』の前日譚にあたる『マリオネットホテル』でも演じさせていただけてとても光栄です。
そして『マリオネットホテル』の台本を読ませていただいたら、僕が知らないこともあったので、まるで小説を読んでいるような感覚でした。
森田:僕がダリを演じる『デリコズ・ナーサリー』は、『TRUMPシリーズ』では初めてのアニメ作品ということで、とても光栄に思っています。
一般的には最初にアニメやゲーム、マンガがあって、そこから2.5次元の舞台になる場合がほとんどですが、今回は舞台が最初にあって、そこからアニメに派生するという珍しいケースなので、コンテンツ的にも新しいなと思いました。
そして『TRUMPシリーズ』は既に人気が高く、2009年から多くの演目が上演されているということでたくさんのファンの方もいらっしゃる。かなり緊張した面持ちでオーディションを受けたことを覚えています。
またダリは吸血種。僕は昔からドラキュラやヴァンパイア役を演じることが夢だったので……これまでは死神や人外などは演じたことはあるんですけど、吸血鬼はまだ演じたことがなくて。「血ぃ吸うたろか?」とか言いたかったんです(笑)。夢が叶ったのは嬉しかったんですけど、普通にホラーなのかなと思っていたら「子育て」もセットだったので、大きな驚きがありました(笑)。
――染谷さんが、今回アニメ化されることを知った時の感想は?
染谷:ビックリしました。森田さんがおっしゃった通りに、僕もアニメから舞台になった作品にはこれまで出演したことがありますが、自身が舞台で演じたキャラクターがアニメになるのは初めての経験でした。
そしてアニメの1話と2話を視聴させていただいたのですが、すごく楽しかったです。舞台背景も具体的に描かれていて、「そうだ! 移動は馬車だよな」とか思ったりして(笑)。
舞台最新作『マリオネットホテル』は『グランギニョル』の前日譚ということで、新たなダリの魅力を発見
――染谷さんが初めてダリを演じた時の印象と、演じていく中で新たに発見したこともあればお聞かせください。
染谷:既に『TRUMPシリーズ』の舞台が上演された後に、『グランギニョル』で携わらせていただくことになって、過去作を見てみましたが、最初に思ったのは「ダリはなんて、ひどいヤツなんだ」と。
ただ『グランギニョル』でその理由が明らかになって、「ダリって、いいヤツじゃん」とか「なんて愛情深いんだろうな」と印象が180度変わりました。型破りというか枠にとらわれず、貴族であることに抗っているところに、吸血種だけど人間味があるキャラクターだなと思いました。
――その経験を経て、『マリオネットホテル』では、ダリをどのように演じたいと思われていますか?
染谷:『グランギニョル』の前日譚ということで、『グランギニョル』が7年前なのに、更に若い時を演じないといけなくて(笑)。7年ってどれだけ変わるかなとか、今悩み中です(笑)。
でも『マリオネットホテル』でいろいろな出会いがあるので、その出会いを大切にしたいなと思っています。シリーズを知っている方も「ああ、この出会いがああ繋がっていくのか!?」という伏線を楽しんでいただきたいです。