「これからも一緒に走っていきましょう!」――鳴子章吉役・福島潤さん、田所迅役の伊藤健太郎さんがTVアニメ『弱虫ペダル』10周年記念フェスティバルの魅力を解説!【インタビュー】
10年間の軌跡を辿る会場の展示は「濃すぎる」!? オリジナル編集映像もど迫力!
ーーフェスティバルの会場の展示をご覧になられたそうですが、感想はいかがですか?
伊藤:濃すぎますね!
福島:本当なら時間をかけて、じっくり見てまわりたかったです。最高に熱いですよね?
伊藤:そうだね。もちろん10年の振り返りもあるけど、僕らでも見逃していた新たな発見があったかもしれない。何度噛み締めてもおいしい、そんなギュッと凝縮された展示になっていると思います。作中の2年分の濃さや広がりを感じました。
福島:『弱虫ペダル』の収録は、お仕事というよりも部活をやっている感覚だったんです。色々な展示を見たり、音を聴いているうちに、その部活をやっていた時の空気を感じて、あの頃に戻れたような気持ちになりました。
ーー入口のキャラクターゾーンを抜けると、第1期からの軌跡や歴史を辿るような展示になっていましたね。
福島:いっぱい思い出が作れそうだし、このイベントが始まる8月はまさにインターハイの季節なので、すごく没入できて。会場を出た後の暑さまで、イベントの一部になっているような感じがしました。
伊藤:作中で登場する、ちょっとしたアイテム、演劇でいうところの小道具も展示されているところにこだわりを感じましたね。
福島:あれはよかったですね!
伊藤:新開(隼人)のパワーバーとか。
福島:僕も思わず「食べた~い!」と思っちゃいました。あと、「あのカチューシャつけた~い!」とか(笑)。
伊藤:弟(新開悠人)のお面も飾ってあったね。
福島:坂道から巻島に送られた手紙もありました。その細かさによって、キャラクターたちをよりリアルに感じることができて、「この思い出は本物」と思わせてくれた素敵な時間になりました。
ーー坂道が乗っていたママチャリも飾られていました。
福島:ありました!
伊藤:乗れるママチャリもあったよね。
伊藤:僕は実際に乗らせていただきました。
福島:僕は運んでもらっただけでした(笑)。
ーーTVシリーズと劇場版を振り返るゾーンを過ぎると、大型スクリーンでオリジナル編集映像が上映されていて。
伊藤:TVで放送した映像を再構築して、劇場で上映できるのは、それだけ作品に力がある証ですよね。そして僕は劇場版を観に行けなかったことへの後悔が蘇りました(笑)。
福島:(笑)。素晴らしい設備で映像や音楽、僕らの芝居などすべての迫力が増しますし、今回のための映像もそれに見合うだけの価値があって。大型スクリーン向けの作品だなと改めて思いました。
伊藤:そう言えば、会場で聴ける音声を(坂道役の)山下(大輝)たちが新しく録ったみたいですね。僕らは録っていないけど。
ーートークショーだけ呼ばれるのはちょっと切ないですね(笑)。
福島:そこは文句を言いたいです!
伊藤:しょうがないよ。金曜日のこの時間に空いているのは俺たちくらいだったんだから。
福島:確かに……(笑)。
ーーいやいや、むしろおふたり揃ってのトークショーが奇跡的なことですから。坂道の等身大フィギュアも展示されていましたが、ご覧になりましたか?
伊藤:思ったよりも小さかった。身長はこれくらいかなと思っていたけど、アニメの等身でいくと、顔とメガネがデカいからね。
福島:確かにそうですね。
伊藤:あと体の細さ。あれだけ細かったら登りは絶対に速いですよ! 山王の秘密を知った気がします(笑)。
ーー(笑)。立体的なキャラクターを見ると、よりリアルに感じることができますよね。
福島:より身近に感じてもらえると思います。
伊藤:等身大のパネルはよくあるけど、造形物として3Dで感じられるのは良いですね。
ーーあとフォトスポットがあって、作中のレースが行われた場所の再現も!
伊藤:作中の1シーンに自分が入って、沿道の応援やボトル渡しを疑似体験できます。でも、御堂筋はどうかと思う(笑)。
福島:まあまあ(笑)。
ーー今日の伊藤さんは総北ジャージを着ているので、あのスポットに立てばキャラそのままに見えるのでは?
伊藤:自転車の写真がよく背景と馴染んでいましたからね。今泉の後を追って。
福島:ファンの方もお持ちのジャージを着てくるといいかも。
伊藤:沿道は私服で写真を撮っても良いと思います。でもジャージを着て、沿道で撮ったら、インターハイに出られなかった部員の気持ちで、ちょっと切ない気持ちになるかも(笑)。
福島:そう考えると、色々な遊びができますね。SNSでもアップされるのかな?