アニメ
『ATRI』日笠陽子が語るキャサリンが涙したシーンとは【連載第7回】

『ATRI -My Dear Moments-』連載第7回:日笠陽子さん(キャサリン役)|キャサリンが島の子供たちと触れあい涙を流したシーンは少しだけ少女に戻る感じで表現してみたかった

アニプレックス社のノベルゲームブランド「ANIPLEX.EXE」の第1弾タイトル『ATRI-My Dear Moments-』のTVアニメが、2024年7月より放送中です。

アニメイトタイムズではその放送に際し、メインキャストのみなさんへインタビューを実施。第7回目はキャサリン役の日笠陽子さんです!

今回は収録や他の出演声優陣とのエピソードを中心に伺っています。作品については、キャサリンの出番が原作ゲームより出番が増えた点や、序盤からかなり用意されていたアドリブに関する苦労話が必読です。

 

関連記事
ATRI -My Dear Moments-
原因不明の海面上昇によって、地表の多くが海に沈んだ近未来。幼い頃の事故によって片足を失った少年・斑鳩夏生は、都市での暮らしに見切りを付け、海辺の田舎町へと移り住んだ。身よりのない彼に遺されたのは、海洋地質学者だった祖母の船と潜水艇、そして借金。夏生は“失った未来”を取り戻すため、祖母の遺産が眠るという海底の倉庫を目指して潜る。そこで見つけたのは、棺のような装置の中で眠る不思議な少女――アトリ。彼女は、人間と見紛うほどに精巧で感情豊かなロボットだった。海底からサルベージされたアトリは言う。「マスターが残した最後の命令を果たしたいんです。それまで、わたしが夏生さんの足になります!」作品名ATRI-MyDearMoments-放送形態TVアニメスケジュール2024年7月13日(土)~2024年10月5日(土)TOKYOMXほか話数全13話キャスト斑鳩夏生:小野賢章アトリ:赤尾ひかる神白水菜萌:髙橋ミナミ野島竜司:細谷佳正キャサリン:日笠陽子名波凜々花:春野杏スタッフ原作:『ATRI-MyDearMoments-』(ANIPLEX.EXE)監督:加藤誠シリーズ構成・脚本:花田十輝ストーリー原案:紺野アスタ(Frontwing)キャラクター原案:ゆさの 基4キャラクターデザイン・総作画監督:サトウミチオ...

 

前回はこちら

関連記事
『ATRI -My Dear Moments-』連載第6回:髙橋ミナミさん(神白水菜萌役)|水菜萌は夏生がより幸せになれる選択をする
2024年7月より放送中のTVアニメ『ATRI-MyDearMoments-』。アニメイトタイムズではその放送に際し、メインキャストのみなさんへインタビューを実施しています。第6回目も前回に引き続き神白水菜萌役の髙橋ミナミさんです!今回は第5話放送後のタイミングとなりますので、そのあたりのエピソードや新たに登場したキャラクターたちについてを中心に伺っています。また、今後は水菜萌が夏生に対して抱く想いもみどころになるようで……!?  前回はこちら 夏生と竜司の友情に現れたこの作品の良さ――第4話から第5話では夏生と竜司が距離を縮めていきました。作中でも目立つ男性キャラクターのふたりですが、このあたりのエピソードはご覧になっていかがでしたか?髙橋:ふたりとも結果島に残っている男性で、島に対して同じ気持ちを持っているので相性が良い。そこの部分で相反することは絶対にないかなと思っていました。  理解しようとしていなかったふたりが、一緒に作業したり何かを考えることでお互いを理解していく過程が丁寧に描かれていたので、ふたりに友情が芽生えるまでがわかりやすかったです。女の子が多い作品ではあるけれど、男の子同士の友情を軸にした細かな人間ドラマも描くことがで...

 

「ゲームを超えるぞ」と挑戦的な気持ちになっていました

――原作ゲームから継続しての役かと思いますので、まずは覚えている範囲で当時のエピソードをお教えください。

キャサリン役・日笠陽子さん(以下、日笠):台本をいただいて初めてこの作品を知り、収録に臨みました。声がまだ付いていなかった夏生以外の声優のみんなも、おそらく同じ環境だったかなと思います。

ゲームの収録はひとりで行いますので、台本と自分の役と向き合う時間でした。当時のディレクターさんから細かい指示はそこまでなく、方向性はあっていたのかなと思います。キャサリンという役が元々そんなにシリアスを担当しないキャラクターなので、基本的に楽に演じてほしいと言われたことも覚えています。

 

 
かなり没入感のある台本だったので、収録が終わった後に「よし、次の現場に行くぞ!」みたいな感じになれず。住宅地の中にあるスタジオだったのですが、若干この作品の海に沈んだ町という不思議な世界観を思わせる景色の中を、ふわふわした気持ちで歩いて帰ったのを覚えています。

――少しお話にも出ましたが、本作の世界観についての印象はいかがですか?

日笠:私たちがゲームの収録をする4〜5年以上前から企画やシナリオは進んでいたと思うのですが、今から考えると、当時は地表が海に沈んだ世界にあまりピンときていなかったような気がしています。アニメ化までの期間で世界の状況も少し変わってきていて、改めていまになってみると、もしかしたら実際に起こり得るんじゃないかと感じました。

ゲームからアニメーションになることで、台本から視覚的な情報が増え、改めてこの作品の世界観はこういうものなのだときちんと理解できました。今はそういう世界に実際にいるような気持ちでキャラクターを演じさせて頂いております。

 

 

――アニメで新たに声が付いた夏生の印象はいかがだったでしょうか?

日笠:夏生役の小野賢章さんとは共演も多いし付き合いも長いので、なんとなく「こういう演技が来るかな?」と想像もしていました。原作では声がついていないキャラクターではありますが、この作品はある意味夏生の成長物語でもあるので、アトリと絡んでいく中での変化をどう表現するのか気になっていたんです。

やっぱり声は凄く綺麗なのに、その中に絶望感やその日しのぎのような仄暗い荒んだような感覚を滲ませるお芝居の力を感じた、第1話の衝撃は大きかったです。それがもう絶妙で、そこからアトリと触れ合う中で変わっていく様を繊細に演じている。本当に凄い役者だなと改めて実感させられました。

 

 

――また、アニメ化にあたって再度キャサリンを演じられたかと思います。原作ゲームより出番が増えていましたが、当時と印象が変わった部分などはありますか?

日笠:ゲーム収録時も自由に演技をさせていただきましたが、アニメではより表情豊かで自由に動かしてくださっていたので、「ゲームを超えるぞ」と挑戦的な気持ちになっていました。それもあってか、当時よりテンションが高いかもしれません(笑)。

アニメにあたり出番をシリーズ構成の花田十輝さん・加藤誠監督が増やしてくれましたが、この作品は元々登場人物が少ない作品で学生たちを主軸に未来を描いていく。だから最初は場を乱したりもするのですが、徐々に夏生たちの中で大人として抑止力になったり、寄り添って注意喚起をしたり。彼らが間違った方向にいかないよう気を付ける、道標のような役割を味付けしていただいた印象です。

 

 

――出番が増えたことでより親しみやすくなったところもありそうですね。

日笠:改心の仕方も人情味があって最初から怪しい奴ではなく、もっとマイルドで本来は良い人なんだとわかる肉付けをしていただいたなと。これは監督の心根の優しさがそのまま現れている気がしています。

監督からは、収録最初の頃にキャサリンは出番を増やしているとお伺いしました。シナリオ打ち合わせの時とかに、ゲーム時のキャサリンは言うほど他のキャラクターとの絡みがなかったという話になったそうです。そこから花田さんや監督の意向で台詞を増やしていただき、みんなを見守る立場に置いてもらえたので本当にありがたいです。

 

 

おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024秋アニメ何観る
2024秋アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング