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『ATRI』日笠陽子が語るキャサリンが涙したシーンとは【連載第7回】

『ATRI -My Dear Moments-』連載第7回:日笠陽子さん(キャサリン役)|キャサリンが島の子供たちと触れあい涙を流したシーンは少しだけ少女に戻る感じで表現してみたかった

アニプレックス社のノベルゲームブランド「ANIPLEX.EXE」の第1弾タイトル『ATRI-My Dear Moments-』のTVアニメが、2024年7月より放送中です。

アニメイトタイムズではその放送に際し、メインキャストのみなさんへインタビューを実施。第7回目はキャサリン役の日笠陽子さんです!

今回は収録や他の出演声優陣とのエピソードを中心に伺っています。作品については、キャサリンの出番が原作ゲームより出番が増えた点や、序盤からかなり用意されていたアドリブに関する苦労話が必読です。

 

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ATRI -My Dear Moments-
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「ゲームを超えるぞ」と挑戦的な気持ちになっていました

――原作ゲームから継続しての役かと思いますので、まずは覚えている範囲で当時のエピソードをお教えください。

キャサリン役・日笠陽子さん(以下、日笠):台本をいただいて初めてこの作品を知り、収録に臨みました。声がまだ付いていなかった夏生以外の声優のみんなも、おそらく同じ環境だったかなと思います。

ゲームの収録はひとりで行いますので、台本と自分の役と向き合う時間でした。当時のディレクターさんから細かい指示はそこまでなく、方向性はあっていたのかなと思います。キャサリンという役が元々そんなにシリアスを担当しないキャラクターなので、基本的に楽に演じてほしいと言われたことも覚えています。

 

 
かなり没入感のある台本だったので、収録が終わった後に「よし、次の現場に行くぞ!」みたいな感じになれず。住宅地の中にあるスタジオだったのですが、若干この作品の海に沈んだ町という不思議な世界観を思わせる景色の中を、ふわふわした気持ちで歩いて帰ったのを覚えています。

――少しお話にも出ましたが、本作の世界観についての印象はいかがですか?

日笠:私たちがゲームの収録をする4〜5年以上前から企画やシナリオは進んでいたと思うのですが、今から考えると、当時は地表が海に沈んだ世界にあまりピンときていなかったような気がしています。アニメ化までの期間で世界の状況も少し変わってきていて、改めていまになってみると、もしかしたら実際に起こり得るんじゃないかと感じました。

ゲームからアニメーションになることで、台本から視覚的な情報が増え、改めてこの作品の世界観はこういうものなのだときちんと理解できました。今はそういう世界に実際にいるような気持ちでキャラクターを演じさせて頂いております。

 

 

――アニメで新たに声が付いた夏生の印象はいかがだったでしょうか?

日笠:夏生役の小野賢章さんとは共演も多いし付き合いも長いので、なんとなく「こういう演技が来るかな?」と想像もしていました。原作では声がついていないキャラクターではありますが、この作品はある意味夏生の成長物語でもあるので、アトリと絡んでいく中での変化をどう表現するのか気になっていたんです。

やっぱり声は凄く綺麗なのに、その中に絶望感やその日しのぎのような仄暗い荒んだような感覚を滲ませるお芝居の力を感じた、第1話の衝撃は大きかったです。それがもう絶妙で、そこからアトリと触れ合う中で変わっていく様を繊細に演じている。本当に凄い役者だなと改めて実感させられました。

 

 

――また、アニメ化にあたって再度キャサリンを演じられたかと思います。原作ゲームより出番が増えていましたが、当時と印象が変わった部分などはありますか?

日笠:ゲーム収録時も自由に演技をさせていただきましたが、アニメではより表情豊かで自由に動かしてくださっていたので、「ゲームを超えるぞ」と挑戦的な気持ちになっていました。それもあってか、当時よりテンションが高いかもしれません(笑)。

アニメにあたり出番をシリーズ構成の花田十輝さん・加藤誠監督が増やしてくれましたが、この作品は元々登場人物が少ない作品で学生たちを主軸に未来を描いていく。だから最初は場を乱したりもするのですが、徐々に夏生たちの中で大人として抑止力になったり、寄り添って注意喚起をしたり。彼らが間違った方向にいかないよう気を付ける、道標のような役割を味付けしていただいた印象です。

 

 

――出番が増えたことでより親しみやすくなったところもありそうですね。

日笠:改心の仕方も人情味があって最初から怪しい奴ではなく、もっとマイルドで本来は良い人なんだとわかる肉付けをしていただいたなと。これは監督の心根の優しさがそのまま現れている気がしています。

監督からは、収録最初の頃にキャサリンは出番を増やしているとお伺いしました。シナリオ打ち合わせの時とかに、ゲーム時のキャサリンは言うほど他のキャラクターとの絡みがなかったという話になったそうです。そこから花田さんや監督の意向で台詞を増やしていただき、みんなを見守る立場に置いてもらえたので本当にありがたいです。

 

 

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