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映画
「好きなものは好き」という気持ちはエバーグリーンなもの。「年齢や性別とかまったく関係なく、心(しん)で通じ合えるものってあると思うんです」ーー『きみの色』で伝えたい、山田尚子監督が描いたメッセージ【インタビュー】
ライブシーンにおけるメッセージ(※ネタバレあり)
ーー最後のライブシーンで、きみの祖母(作永紫乃/CV.戸田恵子)がヴィヴィアン・ウエストウッドのラブジャケットを着て踊るシーンが素敵だなぁと思っていて。それこそ、どの年代になったって、好きなものは好きで良いじゃないかって、きみの祖母が証明していたように感じます。
山田:もう絶対に似合うなと思っていたんですよ。きみの祖母の時代にヴィヴィアンが出てきて、ハマった世代なのかなって。そう考えると、ものすごく大事なもののような気がして。(インタビュアーの耳元を見て)実は最初から、ヴィヴィアンのピアスをつけられているなと思っていました。
ーー思い入れのあるものなので、気合いを入れたい日や特別な日に身につけるんです。きっと、きみの祖母も同じ気持ちだったんじゃないかなって。きみの祖母は普段オーガニックな雰囲気じゃないですか。
山田:そうそう。だからきっと彼女にとって、あのスーツは重みのあるものだったと思うんです。タンスの奥から出してきたんだろうなと(笑)。彼女のバックグラウンドが垣間見える瞬間だったと思います。
ーー思春期、青春時代が舞台ではありますが「年齢は関係ないよ」という老若男女に向けたメッセージというのも、実際意識されていましたか。
山田:はい。本当にそう思うんですよ。年齢や性別とかまったく関係なく、心(しん)で通じ合えるものってあると思うんです。話が元に戻ってしまいますが、自分はそれを音楽に感じているので、それを描いてみたいと思った次第です。
ーー色々なお話を聞かせていただきありがとうございます。最後に伝えておきたいことはありますか?
山田:何でしょうね。色々とお話させてもらいましたが、自由に楽しんでいただけたら一番嬉しいです。
[インタビュー/逆井マリ]
『きみの色』作品情報
2024年8月30日(金)全国公開
あらすじ
わたしが惹かれるのは、あなたの「色」。
高校生のトツ子は、人が「色」で見える。
嬉しい色、楽しい色、穏やかな色。そして、自分の好きな色。
そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、
街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイとバンドを組むことに。
学校に行かなくなってしまったことを、家族に打ち明けられていないきみ。
母親に医者になることを期待され、隠れて音楽活動をしているルイ。
トツ子をはじめ、それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。
バンドの練習場所は離島の古教会。
音楽で心を通わせていく三人のあいだに、友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。
周りに合わせ過ぎたり、ひとりで傷ついたり、自分を偽ったり―
やがて訪れる学園祭、そして初めてのライブ。
会場に集まった観客の前で見せた三人の「色」とは。
2024年夏、好きになる。
高校生のトツ子は、人が「色」で見える。
嬉しい色、楽しい色、穏やかな色。そして、自分の好きな色。
そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、
街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイとバンドを組むことに。
学校に行かなくなってしまったことを、家族に打ち明けられていないきみ。
母親に医者になることを期待され、隠れて音楽活動をしているルイ。
トツ子をはじめ、それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。
バンドの練習場所は離島の古教会。
音楽で心を通わせていく三人のあいだに、友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。
周りに合わせ過ぎたり、ひとりで傷ついたり、自分を偽ったり―
やがて訪れる学園祭、そして初めてのライブ。
会場に集まった観客の前で見せた三人の「色」とは。
2024年夏、好きになる。
キャスト
(C)2024「きみの色」製作委員会