音楽
赤から紫、そして青へ。苦難を乗り越え進む富田美憂の現在地【インタビュー】

私の歌で誰かの心を動かすことができたと実感して嬉しかった――富田美憂さん2nd アルバム「Violet Bullet」ロングインタビュー|作詞を担当した『Stellar』に込めた経験と思い

2024年11月に、アーティストデビュー5周年を迎える富田美憂さん。富田さんの約3年ぶりとなるフルアルバム「Violet Bullet」が、2024年8月28日(水)にリリース!

アニメイトタイムズでは、リリースを直前に控えた富田さんに取材を実施。本アルバムのコンセプトにまつわる裏話や、新録楽曲への思い、レコーディング時のエピソードなどについてたっぷりと語っていただきました。

そして明かされる、富田さんが作詞を担当した新曲『Stellar』に込めた、とある経験と思いとは。

「Violet Bullet」のテーマ「紫」が意味するものと、これから

――先日は【店舗貸切!お小遣いアニメイト】にご出演いただき、ありがとうございました!

富田美憂さん(以下、富田):記事を読みながら笑ってしまいました。「小走りで『黒バス』コーナーへと向かう富田さん」のところとか(笑)。

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――無邪気に買い物を楽しむ富田さんの姿が印象的でした(笑)。またお越しください! さて、このたび2枚目のフルアルバムがリリースとなりますが、1st アルバム「Prologue」では、どのような手応えを感じていたか、覚えていらっしゃいますか?

富田:ひとつ、階段を昇ることができたという実感がありました。それまで経験のなかった作詞をさせていただいたり、ゼロから新しいことに挑戦する機会を与えていただいたなと思っています。そんな1st アルバムを通して、自分の得意なことを再確認することができたし、「1st アルバムでできなかった、今後やりたいこと」も明確になりましたね。

――「やりたいこと」とは、例えばどのようなことでしょう?

富田:今回のアルバムで実現したことで言えば「コミカルな曲」ですね。元々の自分の引き出しにはなかったのですが、(1st アルバムで)色々な曲に挑戦したからこそ実現したと思っています。

――そうだったのですね。その「コミカルな曲」に挑戦しようと思ったきっかけなどはありますか?

富田:様々なアーティストさんや声優さんのライブを見ていて感じたのですが、やっぱりコミカルな曲は盛り上がるし、お客さんが積極的にライブに参加できるから楽しそうなんですよね。私の今までのライブでは、お客さんと一緒に歌って盛り上がることはあったのですが、“お客さんがいないと完成しない曲”はなかったんです。そんな曲がひとつ欲しいな、と思って挑戦しました。こういうコミカルな曲は、アルバムじゃないとできない曲だと思うので、思い切って!

――確かに、キメキメの格好良い曲のカップリングでコミカルな曲が収録されていると……。

富田:ビックリしちゃいますよね(笑)。だから、今かなと思ったんです。

――ちなみに、1stライブの際のパフォーマンスは今振り返るとどう捉えていらっしゃいますか?

富田:それまでは複数人でステージに立つ経験しかなかったので、一人でステージに立つという状況に不慣れでした。富田美憂の公式YouTubeにアップされている1stライブの映像を見ると、声と表情から緊張が伝わってくるんですよね(笑)。右も左もわからない1stライブだったのですが、今思えば初々しくて「これはこれで良いものだったな」と思います。

――そんな1stアルバムやライブを経て今回の2ndアルバムですが、昨年から制作が始まっていたとか。

富田:そうですね。『Make a New Day』を先行して録って……プリプロ(プリプロダクション:レコーディングの効率化を図るための事前準備、仮録音)は昨年末にやりましたね。

――じっくりと制作されたのですね。今回のアルバムのコンセプトは、どのように決めていったのでしょうか?

富田:コンセプトを決めるための会議を何度か開いて、相談しながら決めていきました。前提として、前回の「Prologue」との繋がりも感じられるようなアルバムにしたかったんです。前回のアルバムのテーマは「赤」なのですが、2枚目の今回は「赤」から進化したというニュアンスを伝えたいと思っていました。

「赤」から「青」に変化する時にグラデーションとして「紫」を通ることから、「『青』にはたどり着いていないけれど、確実に次の色に近づいている」という意味を込めて、今回のアルバムのテーマを「紫」に決めました。そこからジャケット写真、リード曲の世界観、MVも「紫」というテーマをもとに制作していった流れですね。

――富田さんの進化・変化を色で表現されているのですね。今のお話から、「赤」には始まりの意味が込められていると思うのですが、「紫」「青」に関して、富田さんが考える意味合いとは何なのでしょう?

富田:「富田美憂」のイメージカラーだと思っています。個人的には、黄色やオレンジなどの元気な色よりも、もっとバキッとした色の方が富田美憂のイメージに合うと自己解釈しているんです。今回のアルバムのテーマも「紫のようなカッコいい色か良いのでは?」とスタッフ陣に提案したところ、「富田さんっぽい!」と同意していただけました。

紫色は昔から高貴な色として扱われていたので強いイメージがありますし、好きな色でもあります。今回に関しては、最終的にテーマカラーが決まるまでに様々な案が出たのですが、一番しっくりきたのが紫で、すんなり決まりましたね。「紫」は、自分のラッキーカラーというか、特別な色の印象があります。

――確かに、富田さんといえばカッコ良くてコントラストが強めな色を連想します。青にはどのようなイメージを持っていますか?

富田:現時点では「次の着地点」というイメージですね。これから6周年、7周年と活動をする中で3rd アルバムを出せるとなったら、イメージカラーは青になると思います。ただ、現在は青(3rdアルバム)を目標にしていますが、実際にその時を迎えたら「青」も通過点になると思うので、「次は何色にしようかな」と考えるんだと思います。今のところは、「青」を目指していきたいと思っています。

――3rdだけでなく、4枚目、5枚目と、色が移り変わっていくのも良いですね!

富田:さらに始まりの色に戻ってくるのも、エモいなって(笑)。

――エモい! 色相環のように一周したりして!

富田:良いですね! とはいえ、今お話しした構想は、勝手に私が決めちゃったものなのですが……(笑)。

――(笑)。でも、色彩の変化がアルバムのイメージカラーに落とし込まれているというのは、面白い構想ですよね。果たして3rdでは、構想通り「青」になっているのか……?

富田:なるのかなぁ……(笑)。

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