秋アニメ『魔王2099』ベルトール役:日野聡さん&マキナ役の伊藤美来さんインタビュー|派手なアクションシーンや巧みな会話劇は注目ポイント!
富士見ファンタジア文庫で刊行中・紫大悟先生のライトノベルを原作とするアニメ『魔王2099』。いよいよ2024年10月12日から放送されます。
500年の時を経て、究極の発展を遂げた2099年の巨大国家都市・新宿に再君臨した伝説の魔王・ベルトール、忠臣であるマキナや自称・スーパー天才美少女ハッカー高橋たちを中心に、“新たな世界”を再び支配すべく、躍動する物語。
公開された第1弾PV【電子荒廃都市・新宿】では、魔王が就活に勤しむ様子やマキナとの会話などコミカルなシーンも描かれた一方で、シリアスな雰囲気を感じさせる場面も垣間見え、放送への期待が高まっています。
アニメイトタイムズでは、魔王であるベルトール=ベルベット・ベールシュバルト役の日野聡さんと、彼を支えるマキナ=ソレージュ役の伊藤美来さんのインタビューをお届け! 自身の演じるキャラクターへの印象や本作の魅力、収録時のお話などをお伺いしました。
ベルトールみたいな人になりたいという想いはありますよね
──原作を読んだり、演じてみた感想と魅力を感じた点をお聞かせください。
ベルトール=ベルベット・ベールシュバルト役 日野聡さん(以下、日野):王道のファンタジーとサイバーパンクとの融合の面白さ、そしてエンタメ性に溢れた作品で、緻密に練られた会話劇がこれまた面白いんですよね。
読み進めていくとどんどん惹き込まれていく魅力がありますね。
マキナ=ソレージュ役 伊藤美来さん(以下、伊藤):シリアスとコメディのコントラストがとても印象的で、どんどん読み進めてしまいました。真剣なバトルシーンは思いっきりアクションやリアルな描写があり、コミカルなシーンはシュールでクスッとしてしまう。そこがとても魅力的で、アニメでもしっかりと表現されていると思います。
演じていても、コミカルもシリアスも真剣にやるからこその面白さがあると思うので、意識してお芝居に取り組んでいます。
──ご自身の演じるキャラの印象と、ご自身と似ている点や共感できる点などお聞かせください。
日野:自分と似ている点は正直ないですかね(笑)。
逆にベルトールみたいな人になりたいという想いはありますよね。順応性が非常に高く、揺らぎのない自信と自分を慕う者達を守るための行動力、それに順ずる力。憧れますよね。
伊藤:マキナは聡明で、ベルトール様に従順で、大きく真っ直ぐな愛も持ち合わせています。最初は非の打ち所も隙も無く、ミステリアスなようにも見えましたが、演じていくうちに女の子らしい可愛さや天然さが垣間見え、とても愛おしくなってきます。
自分と似ているところは、あまりありません。素直でしっかり者で可愛いマキナに、憧れを抱くほどです。
──演じる時に意識した点や収録前や収録中に受けたディレクションで印象的だったものも教えてください。
日野:演じる上で意識しているのは魔王としての威厳を常に維持しつつ、コミカルなシーンでもベルトールはブレずにいる事ですね。至って真面目に頓珍漢なことをベルトールが言うところにこの作品の会話劇の面白さがあると思うので。
伊藤:世界観がしっかりある作品なので、説明をする長セリフは、初めて見る方でも分かりやすく聞き取ってもらえるよう意識していました。
また、マキナが天然さを発揮するコミカルなシーンは、もっと思い切りギャグにするように、ディレクションを頂いたりしました。淡々としている時もあれば、少し様子のおかしい面白いマキナもいますので、どちらも楽しんでもらえればと思います。
──お互いのキャラクターに対する印象やお芝居はいかがでしょうか。
日野:今まで伊藤さんとは幾つかの現場でパートナー的な役を担当させてもらった事もあり、彼女が全身全霊で役に向き合う姿勢など間近で拝見させてもらってきました。今回のマキナについてもそれを体現されていて、ベルトール役として私は非常に助けられております。
伊藤:魔王というと悪であり、怖いイメージがありますが、ベルトール様は素直で憎めない、可愛いらしい印象があります。何事にも真剣に取り組み、上に立つものとして、臣下への愛情も忘れない。後ろに着いて行きたくなるリーダーシップもあります。
日野さんは、威厳がありつつもお茶目で放っておけない魔王を、しっかりとシーン毎に捉えて演じられていて、先輩凄いな……と背中を見せて頂いています。日野さんのお芝居で、より魅力的な魔王になっています。
──収録の雰囲気や裏話などあれば、お聞かせください。
日野:収録現場は、非常に和気藹々と楽しい現場ですね!
面白い裏話的なことはまだ少ないのですが、マルキュス役の松風さんが趣味でもある工具について熱くレクチャーしてくれたりはします。シルバーアクセサリーもご自分で作られたりしていて、凄いんです!
伊藤:今後の展開はどうなるんだろう、原作のこのシーンは来るかな?など、作品について話していたり、はたまた全然プライベートなお話をさせてもらったり、日によって様々です。先輩方が柔らかい空気感を作って下さるので、思い切りお芝居させてもらっています。
また現場で印象に残っているのは、高橋役の菱川(花菜)さんがマルキュス推しらしく、演じる松風(雅也)さんが喋るたびに悶えていたのが可愛くて、私はその姿をみてニヤニヤしていました。