面接や自己PRで苦しんだ就活生時代は無駄じゃなかった! 「無駄なことはなにひとつなかった」第1話を振り返る――『株式会社マジルミエ』桜木 カナ役・ファイルーズあいさんインタビュー
「ジャンプ+」で連載中のお仕事×魔法少女漫画『株式会社マジルミエ』がTVアニメ化! 2024年10月4日(金)より日本テレビ系にて放送開始となります。
内定がもらえず就職活動に苦戦中の女子大生・桜木カナは、とある事件をきっかけに魔法少女としての才能を見出され、ベンチャー企業・株式会社マジルミエに新卒入社することに。憧れの魔法少女の世界は華やかさだけでなく、命をも落としかねない危険な仕事でもあり、そこでカナは日々成長しながら“怪異”と呼ばれる自然災害に立ち向かいます。
アニメイトタイムズでは、放送が始まったばかりの本作について、桜木カナ役のファイルーズあいさんにインタビュー! 第1話の感想や作品の魅力はもちろん、カナと同じ就活生時代のエピソードも伺いました。
誰ひとり欠けてはいけないチーム
ーー原作や脚本をご覧になった感想をお聞かせください。
桜木 カナ役・ファイルーズあいさん(以下、ファイルーズ):主人公が社会人を目指しているところがすごく現実的だと思いました。タイトル自体、リアリティのある「株式会社」と、魔法少女感溢れる「マジルミエ」がくっついていてキャッチーですよね。
物語の方向性として、主人公のカナがすごく謙虚なんです。謙虚すぎて自分のことをちゃんと正しく評価できていないところにもどかしさを感じますが、どんなことでも吸収しようと前向きに頑張る姿を見て、元気をもらえましたし、1年目のフレッシュな気持ちを思い出しました。
ーー魔法少女もので就活シーンを見られるとは思いませんでした(笑)。
ファイルーズ:そうですよね(笑)。魔法少女が職業として確立している世界観は新しい切り口だと思います。
ーー衣装やホウキなど、魔法少女モノを現代風に落とし込んだ世界観もこの作品ならではですね。
ファイルーズ:ホウキは整備士さんがいたり、変身は社員証を使っていたりして。『マジルミエ』でしか描けない魔法少女の世界観が確立していてすごいなと思います。
ーー本作は魔法少女だけではなく、サブキャラクターたちの活躍も印象的です。
ファイルーズ:サブキャラクターたちの活躍を見て、やっぱり仕事ってチームでやるものなんだというメッセージを受け取りました。魔法少女ものって、どうしても魔法少女だけがフォーカスされることが多いんですけど、この作品は「魔法は自分たちで作る、なければその場で作る」というアドリブ力みたいなものが求められているので、ひとりひとりの個性が大事になるんですよね。
それでいて、最初の頃のカナは自己評価が低いのでなかなか意見を言えなかったりするんです。そんな時、周りのみんなが「あなたを信じているからやってみて」って。そういう前向きな背中の押し方をしてくれるんですよね。そしてカナ自身、みんなとの交流を通して自分自身の魅力に気づいていくところは見ていて励まされますし、誰ひとり欠けてはいけないチームなんだと再確認させられました。