【今週の『ONE PIECE』の話題は?】「この世界にもマジックミラーあるんだ……!」ブロックの国の構造に驚愕! “太陽神”の正体はロキ王子? ヒトヒトの実・神の騎士団とも関連か<1128話>
海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島の心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載27年目の原現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
10月7日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1128話“RPG”では、麦わらの一味初期メンバーのかわいらしい言動や太陽神に関する考察が話題に。本記事では、そんなSNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1128話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。
箱庭説、あながち間違っていなかった…! サンジも欲しがる「魔法の鏡」に反響
エルバフらしき場所へと上陸したとみられるルフィ・ゾロ・ナミ・ウソップ・サンジの5人でしたが、依然として状況は謎のままでした。そして今回の1128話では、ルフィたちは「巨人の国にあるはずのない人間サイズの服」を着せられたのち「巨人の部屋に置かれた広めの檻」の中に作られた「ブロックの国」に入れられていたことが明らかに。
1126話が公開された時点では、以下の記事内で何らかの目的でルフィたちが箱庭のような場所に閉じ込められている説を提唱しましたが、この考察は当たらずとも遠からじだったようです。
また、巨人がブロックの国の様子を鑑賞するためなのか、国を囲む外壁には「魔法みてェな鏡」が用いられていることが判明します。
片側から見ると何の変哲もない鏡ですが、もう片側から見ると向こうの様子が丸わかりになる、いわゆる「マジックミラー」。その構造の妙に気づいたサンジがこれをサニー号の女風呂に仕込もうとしているシーンが描かれ、読者からはX(旧Twitter)上で「なんだマジックミラーか」「あの世界にもマジックミラーあるんだ」「サンジその発想になるのさすが」とツッコミが入っていました。
どんな巨人がどのような目的でブロックの国を作ったのでしょうか。“RPG”というサブタイトルも関係してきそうですね。
初期のノリを彷彿とさせる冒険に読者もワクワク! 「みんな嘘つくの下手でかわいい」「サンジの虫嫌い設定生きてた!」
エルバフ編に突入してからというもの、東の海(イーストブルー)編から冒険を共にしている麦わらの一味の初期メンバー5人のみでの冒険が往年のファンを喜ばせています。今週も例に漏れず、あの頃のノリを思い出す冒険のターンに多くの読者から歓喜の声が挙がりました。
とにかく危険な方へ行こうとするルフィとゾロ、それを必死で止めようとするナミとウソップなど、ボケとツッコミのテンポ感もふくめどこか懐かしさを感じずにはいられません。さらに、嘘がヘタすぎるウソップ以外のメンバーが揃って同じ表情を作るコマや、ナミの可愛らしい反応の連続など、何も考えずに楽しめる見どころが豊富。
また、「ギャー虫ムリ〜〜〜!!」と虫を怖がるサンジとナミは、かつて「いや おれはそういう気味悪い系の虫はもうアウトだ!!!」「私も!!!絶対イヤ!!!大嫌い!!!」(『ONE PIECE』第25巻より)と虫に拒絶反応を示した2人の様子を彷彿とさせます。このシーンには読者からも「サンジの虫嫌い設定生きてた!」「ジャヤの虫嫌いコンビが復活してる」「サンジの言う“気味悪い系の虫”にはバッタも含まれるんだw可愛いw」と反響がありました。
“太陽神”の姿に考察。ロキ王子が演じている? チョッパーの悪魔の実の謎も解けるか?
そして今回、例の“太陽神”の姿がついにお披露目されたのも注目ポイント。
巨人サイズの“太陽神”は、大きなツノを持つ動物の被り物をかぶり、黒いマントのようなものを羽織っています。手には長い杖のような棒状の武器(?)と丸い盾。素顔はわかりませんが、足元のモフっとしたズボンもしくはレッグカバー、ブーツから察するにマントの中はエルバフの衣装を着ているのではないでしょうか。また、“拙者”とワノ国の侍のような一人称を使用している点も気になるところです。
そんな“太陽神”の姿に、早速さまざまな考察が囁かれはじめています。
その中で共感を集めていた説の一つが“太陽神”の被り物のツノがチョッパーのホーンポイントに酷似していることから、この“太陽神”がチョッパーの悪魔の実「ヒトヒトの実」のモデルに関係しているのではないかというもの。ルフィの「ヒトヒトの実」も「太陽の神ニカ」と神をモデルにしたものなので、チョッパーの実も何かしらの神がモデルになっている可能性はじゅうぶんにあり得るのではないでしょうか。くしくもちょうどこのタイミングでチョッパー合流となったため、彼の悪魔の実について判明するフラグなのでは?と考える読者が多いようです。
また、“太陽神”の正体はロキ王子だとする説も浮上。ブロックの国を司る“太陽神”を演じながら、ブロック遊びを楽しんでいるという見解が一部読者の間で囁かれており、「自分が作った世界にNPCに見立てた人間を配置して鑑賞を楽しんでるのでは」「そんなに偉そうには見えないし、王ではなく王子が神のごっこ遊びを楽しんでるってところかな」といった声が。エルバフのモデルとなっている北欧に伝わる神話には、「ロキ」といういたずら好きの神が登場します。そのロキになぞらえて、“太陽神”もといロキ王子が人間を使ったいたずらを楽しんでいるのかもしれません。
さらに、エッグヘッド編の過去回想(『ONE PIECE』コミックス第108巻収録)で神の騎士団メンバーとして、フィガーランド・ガーリング聖の後方に一度だけ登場した人物の姿が“太陽神”と似通っており、何か関連があるのではないかと考える読者も少なくないよう。いったい“太陽神”とは何者なのか?そしてルフィたちとどのような関係を築いていくのか、今後の展開から目が離せません。
[文/まりも]