マンガ・ラノベ
『チンチンデビルを追え!』くぼたふみお先生インタビュー

令和の“チン作”⁉ いま日本で一番「チ●チ●」が登場する漫画が生まれた理由とは? ──『チンチンデビルを追え!』第1巻発売&シーズン2スタート記念! くぼたふみお先生インタビュー

「令和で1番面白い漫画は何か?」と聞かれたら、様々なタイトルが挙がることだと思います。しかし「令和で1番チ●チ●が出てくる漫画は何か」と聞かれたら、おそらく満場一致で『チンチンデビルを追え!(以下、チンデビ!)』という答えになるでしょう。

コンプライアンスの厳しい令和の時代に、読者すら不安になる数々の描写がSNSを中心に話題となっている『チンデビ!』。読者からの高い人気に後押しされて10月17日(水)に第1巻が発売、そしてシーズン2の連載も開始するなど、その勢いは留まることを知りません。

そこでアニメイトタイムズ編集部では、作者・くぼたふみお先生にインタビューを実施! 現代のコンプライアンスに挑戦するようなギャグマンガはどうやって生まれたのか、そしてどうして人はチンチンデビル(以下、チンデビ)に惹かれるのか……我々はその謎を解き明かすべくオンラインインタビューの現場へと向かいました。
 


 

「よし、チ●チ●を女性に生やすモンスターだ!」という勢いで描いていった感じです

──この『チンデビ!』は、元々は読み切りだったものがSNSを中心に話題になって連載化されました。そして単行本第1巻の発売、シーズン2もスタートするなど、『チンデビ!』を取り巻く今の状況を先生はどう感じられていますか?

くぼたふみお(以下、くぼた):本当にありがたいです。読者の皆さんが話題にしてくださったおかげでシーズン2の連載も決まったので本当に感謝しかないです。

──コミックDAYSのコメント欄にも「会社のトイレで笑ってしまった」というコメントがあるように、確実に『チンデビ!』の魅力は広がっていますよね。

くぼた:そういう風に応援してくださる方々の期待を裏切らないように、もっと面白い作品を作り続けたいですね。

──コミックDAYSはもちろん、講談社の中でもかなり異色な作品だと思います。そもそも『チンデビ!』はどんなきっかけで生まれたのでしょうか?

くぼた:もともと自分はチ●チ●がある女性というジャンルが好きで、一般向け漫画でもチ●チ●がある女性の登場する作品を描けたらと思ったのがきっかけです。

とりあえず好きなものを描きたくて「よし、チ●チ●を女性に生やすモンスターだ!」という勢いで描いていった感じですね。

 

 

──ご自身の好きな要素を詰め込んだ作品なんですね。

くぼた:だから別に「チ●チ●がある女性というジャンルを世界に広めよう」みたいな高い志があるわけではないです(笑)。

──そうするとチンデビというキャラクター自体が、先生ご自身を投影していると考えても良いのでしょうか……?

くぼた:そうかもしれないですね(笑)。

──誰が読んでも1ページ目から度肝を抜かれる作品ですが、最初にネームを提出した時の編集部の反応はいかがでしたか?

くぼた:実は読み切り版の『チンデビ!』は4年くらい前に作った作品で、その時は編集部の会議で一度ボツになりました。ただ、昨年末くらいに再び編集会議に出してもらう機会があって、それでようやく月マガ基地への掲載が決まったんです。

月マガ編集部担当(以下、担当):実は月マガの編集長はあまりチ●チ●ネタが好きじゃないんですけれど、前任者からくぼた先生の担当を引き継いだ僕が「読み切りだから良いんじゃないですか?」と。それで読み切り版が掲載されることになった流れがあったと思います。

 

 
くぼた:私事で恐縮ですが、連載になると決まった時の会議では、どんな会話があったのか気になるのですが……。

担当:月マガ基地はPV数がわかるので、会議というよりはシンプルに数字の話でしたね。「結構良い数字だね」って話になって、そしたら編集長が「じゃあ連載にしちゃえば?」という軽い感じで決まりました。

くぼた:女性のチ●チ●の魅力はご理解いただけてないのに優しい編集長です。

──もしシーズン1で終了となっていた場合、公開されている第10話のような最終回だったんですか? それとも全く違う結末が用意されていたのでしょうか?

くぼた:連載前の打ち合わせで「途中で終わっても良い」とは言われていたので、シーズン1で終わったとしても今公開されている第10話のような終わり方の予定でした。

「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいにしておけば、いつでも復活させられますから、そういう風にしておこうと思っていたんです。

 

 

──アンの状態をどうやって解決するのだろうと気になっていたんですけれど、どこで終わっても良いように作られていたんですね。

担当:そんなにちゃんと解決するつもりも無かったと思いますよ(笑)。

 

逆にNGが全然出てこなくて困っています。誰も止めてくれないんですよ(笑)。

──チ●チ●がある女性がお好きということは、話のネタに詰まることはあまりないですか?

くぼた:もちろん少し悩むことはあります。笑える範囲のチ●チ●ネタやセクシーネタをやっていきたいので、生々しすぎるとネタに使いづらかったりして、そのチョイスとバランスが難しいですね。

──読者のコメントでも「下ネタがギリギリじゃないか?」みたいな声が見られますが、読者からの反応で印象に残っているものはありますか?

くぼた:「真面目に男児自身が自らの性の理解を深める第一歩として凄い漫画だと思う」みたいに読み込んでくれた方がいたのは印象に残っています。やっぱり性的なことは聞きづらい上に、ネットには色々な情報があふれているじゃないですか。

例えばヘルマさんが一人で大声を出しながらチ●チ●で楽しんでいるけれど、こっそり静かにやったほうがいいと教える役割を果たすかもしれません。

「やりすぎは良くないけど、誰もがやることなんだ」ということを教えてくれる凄い漫画だと言ってくれる人もいましたね。

 

 

──ちゃんとヘルマさんが反面教師になっているんですね。

くぼた:そうなんです、気付いたらヘルマさんが反面教師になっていたんです。でも、最初はそこまで考えていたわけではないんですよ。大声で一人で楽しんでいる声が聞こえたら面白いと思って描いたので。

描いているうちに『反面教師の立ち位置なのかな』と思うようになって。それが一部の読者の方にも伝わったようです。

あと、ジュノーをストッパーというか、チ●チ●の扱いの先輩として機能させているので、もし彼がいなかったら話が大変なことになっていたかもしれません。

担当:ちなみにアプリ版のコミックDAYSでは感想コメントをつけられるんですが、そのコメントでは「チ●チ●」という単語は弾かれてしまうんです(笑)。タイトルには堂々と載っているのにコメントでは使えないのを「これも含めてギャグなのか?」とか言われたりしていました。

──個人的にはヘルマさんが登場してから下ネタの度合いが急上昇した気がしていますが、「さすがにこれは無理です」とNGが出たアイデアや展開はありましたか?

くばた:それが、逆にNGが全然出てこなくて困っています。誰も止めてくれないんですよ(笑)。

担当:逆に「もっとやれ」くらいに煽ってます。

くぼた:絵を描く時も、私は「チ●チ●を出し過ぎたらヤバいよな」と思って輪郭をふんわり描いていたんですけれど、担当さんから「くっきり描いてください」と言われたりして。

担当:いけるところまで、いきましょうよ!という精神ですね。

くぼた:おかしいですよね(笑)。

──連載しながらギリギリの表現方法が見えてきたんですね。

くぼた:読んでいる人も「ここまでやって良いのか?」と思っているでしょうが、私も同じように「なんでここまで描いて良いんだ⁉」と思いながら描いているんです。

──第5話の人食い花や第9~10話の女性だけの村の描写は心配になるレベルでしたが、担当さんはイケイケなんですね。

担当:まだ足りないくらいです。

 

 
くぼた:第9話にチ●チ●で目隠しをするシーンがあるじゃないですか。最初、私は四角い長方形で表現していたんですよ。でも担当さんから「ちゃんと描いてください」と指示がきて今の形になったんです。凄いですよね。

 

▲第9話ラフ

▲第9話ラフ

 

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